ムイ

日記とメモと愚痴

ログ・ホライズンでのちょっとしたイライラ感

ようやく最新刊7巻『供贄の黄金』をbookwalkerで取り扱うようになった。

さっそく購入して読んだのだけれど、前巻の『夜明けの迷子』でも感じたちょっとしたイライラ感が今回でもあったのでメモっておく。

ログ・ホライズン6 夜明けの迷い子

ログ・ホライズン6 夜明けの迷い子

 
ログ・ホライズン7 供贄の黄金
 

話の流れや本筋は大好きだ。

ただ、そこにたどり着くための道が読んでいてさっぱり見えてこないのでちょっとイライラする。

たぶん伏線が見えづらいというか見えない、あるいは見せてないせいで感じるんじゃないかと思う。

 

ライトノベルにせよなんにせよ知恵がメインとなる話は、「勘の鋭い人は必ずわかる、普通の人はある程度予測つく、勘の鈍い人はわからない」くらいのヒントもとい伏線を用意するのが基本だと自分は思っている。

主人公はこれを知っている、敵サイドはこれを知っている、これを知らない、世界観上の設定はこれ……こういう情報を散りばめておいて、読者が神の視点で情報を組み上げる。それによって敵サイドの狙いに納得できたり、主人公の意図に気づいたり、その世界内での隠されたルールを発見できるし、その過程を経てキャラクターや物語に感情移入ができる。

読者を物語に引き込むための常套手段であり、これがないと楽しみが半減する。

いくらいい筋の話でも、予想できないものには共感できないし、空虚な感心しか残らない。

 

ログ・ホライズンはあまりにも謎を漏らさなさ過ぎる。

まず知恵者の主人公がほとんどヒントを出さない。これを主人公が反省するというシーンもあるのだけれど、かといってそれを仲間に実際に告白するシーンは描かれない。明かしたというほのめかしがあるだけで、実際に明かされるのはクライマックスだけ。

ステップが飛ばされすぎていて、感情移入が難しい。

『夜明けの迷子』でもヒロインがもんもんと悩み続けるのだけれど、その悩みの核心と、事件解決へのヒントはほとんど明かされない。

解決の段階になって、非常にわかりづらい伏線が生きてくる。

敵サイドも今後の伏線のための描写があるけれど、描写の量の割に情報が少なすぎてどういう伏線なのかあまり検討がつかない。

 

自分の勘が鈍いせいなのかもしれないけれど、この作品はあんまり読者に優しくない。

あいまいな言葉で伏せた情報が多すぎる。もう少しわかりやすくしてくれないと、物語に没頭できない。

主人公たちが解に至る過程だけじゃなくて、それを読者に少しだけ先回りさせてくれる魅力が引き出されていない気がする。

 

一方のアニメ化ではココらへんがしっかりとフォローされている。情報は小出しにして、重要な情報はリピートさせる。非常にいいアニメ化だと思う。

 

ここらへんは作者の文筆力次第でどうにかなる内容だと思う。

早く上達してくれないかなぁ。