行きつけのボルダリングジムで仲良くなった人に誘われて、初めて外にある岩を登ってきた。
この記事はそのことについて書いている。
外岩ってどんな感じなの?と思ってる人の参考になるかもしれない。
(登り終えた後の手。指先が痛くてテーピングをしたけれどこれは悪手だった。指先の感覚がないとまともに登れないどころか危ない)
いつものようにバンバン写真を貼ってガンガン紹介したいのだけれど、いろいろ事情があって写真を見せたり語ったりすることができない。
そんなわけで感想のみ。
面倒くさい
マジで。
初めてなら教えてくれる人は欠かせない。
無論1人では危険なのでできない。2人でも危ない。最低でも3人は必要。
マットも必要だ。最初なら他の人のものを借りることができるだろうけれど、申し訳ない。次回からは買わないといけない。
登れるような岩は殆どの場合山中や河原にあるので、登山などのアプローチが欠かせない。10~30分ほど荷物とマットを背負って歩いて、荷解きして、マットを敷いて、シューズを履いて、登る。
登る岩ごとに荷物の片付けと移動、荷解き、準備が必要になる。
場所にもよるけど簡単には休めない。座る場所も限られている。ジムのように疲れたと倒れこむこともできない。
そして気を抜くと怪我する。
コミュ力、体力、気力、マメさ……欠かせないもの、手間がかかるものが多すぎる。
危ない
思い返せばあの時は怪我をしていてもおかしくなかったな……と思うシーンが5回ほどあった。
マットを敷いて、下でみんなで落ちてきた場合を考えて待ち構えるわけだけれど、後半になると慣れと疲れでズボラになっていく。
登っている人だけでなく、下で受け止める人も危ない。
傾斜で落ちたら支えている人共々転がり落ちそうな場所だってある。
山にいるというだけで危険なのに、さらにはそこにある岩の上に登る。危険の2乗。
常に怪我と隣合わせ。
神経が擦り切れる。
しんどい。
怖い
比較的高所に強い自分でもそう思った。
高所恐怖症の人にとってはかなり厳しいと思う。(そんな人はボルダリングを続けないと思うけど……)
課題クリアまであと1、2手。でも手が限界なので降りたい……
ふと下を見ると足先からマットまで1メートル。ただの1メートルじゃない。
マットの下は不安定な地面だったり、そもそもマットがずれていたり。
不意に落ちたらどうしよう、受け止める人を怪我させたらどうしよう。
不安は尽きない。
指が痛い
指皮の健全性は諦めよう。
今までボルダリングジムで触ったホールドの中で、一番指皮を削りとってきたものを思い浮かべて欲しい。
それがあらゆるところにあると思ってもらうくらいがちょうどいいかもしれない。
自然は全然優しくない。
それでももう一回外岩に登る?
外に不慣れということもあってか、3~5級の課題を7つほどやって、クリア出来たのは5時間ほどやったあとに、帰る直前に挑んだ1つのみ。
クリア出来た時は嬉しかった……
その直前までは「これはもう次はないな」と思ってた。
そして帰っている最中も疲れ果てて「うん、次はないな」と思ってた。
でも次の日にはマットを買うことを考えていた。
次?
もちろんあるよ。
向いている人はどんな人?
- 体力がある人
- 心配性な人
単純に決めつけるのは難しいけれど、こんな人が向いていると思う。
1.はないと危ない上に他人に迷惑をかける。外岩に行く前に最低でも5km位は走れる、10km位は歩ける体力と足腰を身につけておいたほうがいい。
2.については、山岳に関わることでは欠かせない資質に感じる。
無理をしない、危険がある場合は不安が消えるまで備える。そんな人なら自分も仲間も安全だ。
スリル、非日常が好きな人、という項目を付け足そうと思ってやめた。
僕は痛いのは人よりダメだし、怖いのもまるでダメだ。それでももう一度登ってみたい。
自分からスリルを味わいたいなんて人は山や岩だと危険すぎるので向いてない。たぶん。
これから外岩に登ろうと思う人へ
「ちゃんとした人」に案内してもらおう。
山も岩も危険だらけなので、十分な知識と初心者をサポートできる余裕がある人に案内してもらわないと命がいくつあっても足りない。
仲間内で誘い合って全員初心者です、山歩きの経験もほとんどありません、なんてことはやめよう。
……と書きつつも自分たちも結構初心者だらけで行ってしまった。
猛省したい。