久しぶりのクライミングジム探訪記。
2018年2月22日にオープンした直後のロックメイト大津店に行ってきた。
この記事ではその感想を書いている。
……クライミングにのめり込むほどにジムの感想を書くのは自分の実力や経験からすると不遜な行為だなあと思うのだけれど……。
「※あくまで個人の感想です」で許してください。
アクセス性について
もよりの駅は瀬田駅。
徒歩でのアクセスはちょっと辛く、バスか車でのアクセスがメインになると思う。
そのためか駐車場が30台と多めに用意されている。第二駐車場は店舗からほんの少し遠い。
さらに南にある夕照の道、唐橋周辺は滋賀県の中で一番混雑する(と思う)一般道なので、帰宅ラッシュや土日の日中は渋滞が大変……かもしれない。
近くに他のクライミングジム(B-LAKE、カラーズ)があり、滋賀南部はジムの激戦区となっている。
……なんでこんなに同じような所にいっぱいジムができるんですかね?
滋賀は人口が未だ増えており、それを担っている南部に出店するのが有効、という経営判断はビジネス的には避けられないのかもしれない。
誰か湖西の方にも出店してあげてください。
施設について
店構え。でかい。
2018年現時点で滋賀県内で最も大きいジムなのは間違いない。
近畿でも有数の大きさらしい。
会員登録料が必要で、会員登録にはウェブサイトから登録する必要がある。
初めて聞く制度でちょっと戸惑った。
受付の前に自販機でお金を支払う方式。
ショップは今のところチョークとチョークバッグ、ちょっとしたクライミングアパレルを扱うのみ。
そのうちクライミングシューズも扱うようになるんだろうか?
このジムの最大の特徴、キッズエリア。
大人の目から見ても楽しそう。そして何よりすごくお金がかかっている。
「これが成功するかどうかが、採算性の要ではないか?」という話をホームジムの人とした。多分そうだろう。
滋賀で今増えている親子連れ、ファミリー層をいかに引き込めるかが、最大のポイントになると思う。
マット以外の場所には人工芝が敷き詰められている。
これがすごく快適だった。
座る抵抗感がない上、座っても寝転んでも気持ちいい。ストレッチもできる。
メンテナンス性についてはわからないけれど、とにかく快適だった。
1階は基本的に飲食厳禁。ペットボトルの飲料のみ可。
2階にある休憩スペース。びっくりするほど広い!そしてお金が(略。
ソファーも椅子も快適。ただ、いつ見ても混んでいることはなかった。
もっとお金が落ちるように有効活用できる気がする。
カフェを併設して、美味しいコーヒーやカフェオレ、スコーンとか出してくれるとちょっと嬉しいかも。美味しいプロテインも。
(コーヒーは150円で飲めるらしい)
ストレッチスペース。一通りの器具が揃っていた。
ストレッチポールがなかったのがちょっと残念。筋膜リリースローラーはあるけど。
更衣室。ロッカーは多い。シャワーもあるし手洗いも別途ある。
本当に立派な設備だとどこを見ても思う。
壁と課題について
子供用メインのリーチのいらない、ホールドの多い課題がほとんどの島。
マントル課題とかできそうで面白そうだけれど、そういうのは今のところはないみたいだった。
スラブ、垂壁、緩傾斜。
広いスラブ、垂壁は他の滋賀のジムにはないので嬉しい。
強傾斜にトンネルなルーフ。
とにかくリッチなボテホールドがたくさんついている。
UNDER BLUE HOLDなんて自分はコンペでしか見たことがないかも。
すごくカッコよくて楽しいホールドだと思った。
あと、初めて触るsimpl.のホールドが、とにかく楽しかった。
全体的にsimpl.を筆頭にデュアルテクスチャー(ツルツル面とザラザラ面がある)ホールドが多く使われているようだった。
初めてきたときは、登りたい課題を登るというより、触ってみたいホールドで課題を選んでいた。
トップアウトした後に降りてくる螺旋階段。
トップアウト後にうっかり落ちそうでちょっと怖かった。
強傾斜とルーフ。
今更だけれど、このジムは多数のホールドを貼り付けるまぶしセットではなく、課題ごとに必要なホールドのみを貼り付けるラインセットだ。
灰色のUNDER BLUE HOLDはどの課題でも使っても良い共有ホールドという特殊ルール。
色とホールドのメーカーを概ね統一しているのがすごい、というか凄まじい。
課題ごとに20万円以上かかっていると思うと、もはや畏敬の念を覚えそう。
ところどころに下降、リタイア用のホールドがついている。
壁が高いので、欲を言えばもっと付けて欲しかった。クライムダウンが難しくて怖い。
全体像。
課題のグレード自体はちょっと甘めかなと思った。
グレードの中でもそこそこ差がある。
顔見知りのスタッフさんに話を聞いたところ、実際甘めにセットしてもらったらしい。
最初のうちは気持ちよく完登してもらって、リピート客になってもらおうという魂胆なんだろうか。
課題の質はというと……これはあくまで個人的な感想なんだけれど、ちょっとホールドの魅力に頼った課題が多いように感じた。
なんだこりゃ、とにかくムーブが面白い!という課題は少なかった気がする。
課題の数はそれほど多くない。
スタッフさんによるとホールド替えを頻繁に行っていく方針だそうだ。
つまり、一見さんのファミリー層と、ホールド替えごとに訪れるクライマーをメインの客層にするということなんだろうか。
コンペ的なセットで課題が少なく、トラバース課題もない。
キャンパスボードなどの設備もないため、トレーニングにはあまり向いていないかもしれない。
ただ、力試しや気分転換にはもってこいだ。
かっこいいコンペ的なセットは登っているだけで気持ちよくなれる。
今後どんな客層がついて、どんな課題構成になっていくのか、楽しみだ。