風はあまりなく、ほどよく乾燥して晴れた日。日差しは強く気温は30℃弱。
またまた京都笠置で外岩ボルダリングを楽しんできた。
今回は2人と少人数。
外岩に行くならうなぎ 初段をやりたいということでそれに付き合うことに。
早朝の岩場は上空に靄がかかっていた。
こういう天候を何度か味わったことがある。これはよく晴れてよく乾く合図だ。空が晴れすぎて放射冷却が強く起こったせいで霧が出るのだ。
靄はあまり岩場まで降りてこなかったらしく、岩自体は湿ることなく良いコンディションを保っていた。
まずはいつもどおり、時の流れに背を向けて 5級と大スラブ岩トラバース 7級でアップ。落ちることはなかった。
そして本日のメインディッシュであるうなぎ 初段に取り掛かる。
正直まだ完登できる可能性を感じていなかったので、気楽に各ムーブの確認、精度を高めていくことに。
今回は、前々回使って外岩だと微妙だと感じたスカルパ フューリアSをメインに使った。
外岩で使えないと判断を下すのはまだ早いと思ったからだ。
結論から言うと、結構良かった。
特に強傾斜の悪い足をしっかり踏むのにはかなり効果的。スラブでも柔らかいので乗りやすい。
硬いインスティンクトVSだと「まあ引っかかってるよな」の感覚のところが、フューリアSだと「ここをしっかり踏めているな」という具合まで把握できるのが気持ちいい。
単に慣れてきただけなのかもしれないけれど、こうやって手持ちのシューズの性能把握ができていくのは嬉しい。
話をうなぎに戻す。
とりあえず前はタッチするだけだった一手目は良いところまで届くようになった。しかし持ったところで止まらない。うーん。
一手目以降の左ヒール上げも難しい……なんとか決めることができるけどこれは繋いでいくと難しいぞ。うーん。
10時半になって一手目に日差しが当たるようになったところで終了。敗退。
岩場には1組3人を除いて誰も来なかった。
昼食を食べたあとに場所移動。
まともに触ったことのないトンネルホール 1級を触りに行く。
一緒に来たメンバーはこの段階で完全に終了状態。こちらは暑さに慣れてきたおかげでピンピンしている。日が暮れるまで登れる自信があった。
少しさみしいけれど、一人で登ることに。
トンネルホールの前に赤いきつね 1級をちょっと触ってみるも……ふざけんなよこんなの止まるわけないだろ、というか右足の場所と乗りがイマイチなんだよ!と無駄打ちして終了。敗退。
ちょっとトンネルホール右 8級を登ってリラックスしてから、トンネルホール 1級に挑む。
2年ほど前に始めてきたときは全く出なかった一手目は楽々止めることができた。ちょっと嬉しい。でも二手目が止まらない。
スタンスをいろいろ工夫して出せるようにするものの……保持力が足りないのか日差しで岩が温まっているためなのかどうにも止まらない。止められる気配はあるのに。
悶えているうちに左手の保持感が悪くなり、結局敗退。
でもこれはかなり可能性を感じた。涼しい時間に一気に決めてしまいたい。
最後はフィネス 4級(再登)、フィネル 2級バージョン(完登ならず……)をフューリアSとともに戯れた後、撤収した。
次の週半ばからどうやら梅雨に突入しそうな気配。
名残惜しい上宿題山積みだけど、上半期の外岩はこれでおしまいになるかもしれない。
次に外岩に行ける日が待ち遠しいかぎりだ。