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もはやクライミング日記

アイスバケツチャレンジに自分があまりいい印象を持たない理由

流行していると評判のALS患者に対するアイス・バケツ・チャレンジ。

ALS患者への支援団体に対して寄付するか、氷水の入ったバケツをかぶった動画をアップロードするかという選択肢だけど、大抵は寄付しつつなお氷水をかぶっている。

Microsoftビル・ゲイツFacebookのマイク・ザッカーバーグあたりが挑戦したあたりから大きな盛り上がりになっていったらしいけれど、そこら辺りからできるだけ関連記事は見ないようにしている。

あまり、いい印象がない、というかなんとなく不快な感じだったからだ。

 

その理由を考えてみたけれど、実に単純な、妬みからくるものだった。

 

本来氷水の入ったバケツをかぶるなんて体を張った行動は持たざる人のやるバカな行為で、金、地位、名誉を持ってる人がやることじゃない。

「金ないし寄付なんてできないけど、その代わりにバカやりますウェーイ!この動画で盛り上がって金ある奴は寄付とかしてやってね!」みたいな持たざる人。

それに喚起された持ってる人が寄付をする。記者の前で、小粋なスピーチの後にALS患者と握手。控室に戻ってネクタイをゆるめて、ふう、堅苦しい場は疲れるな……と独り言をつぶやく、みたいな。

 

体を張る、馬鹿をやって楽しみはしゃぐのは持たざる人の特権で、持ってる人がやるのは下品という通念があったと思う。

 

今やいい時代になったもので、金も地位も名誉も持ってる人は馬鹿をやってはしゃいでも非難されないどころか称賛される。

持たざる人の自分からすると、自分たちの特権が、楽しみが奪われたような感じになる。

許せん。

 

……という考えから、あまりいい印象がないのだと思う。

 

ちなみに自分は寄付もしてないし、体も張ってません。