週半ばの大雨の影響がほんの少し残るよく晴れた日。
大鳥居で外岩ルートクライミングを楽しんできた。
前回初めてここに来たときは、突然の大雨に打たれて濡れ鼠になりながら下山した。
今回の目当てはその時登れなかった課題。
気温も9月にしては涼しめで、空気も乾いていた。
まずは杉木よ永遠に 5.10aに挑戦。
パートナーが出だしのクラックで敗退したので若干ビビりながら開始。
ジャミングはまだ使えないのでクラックのスローパーをレイバックで上がる。
小粒な結晶が露出しまくった尖った花崗岩なのでフリクションがいい。
途中、薄いクラックで持ち手の向きが変わり、スタンスを左から右へ移すのが難しい、というか怖い。
オンサイト。
次は四度目の青春 5.10a/b。
前回はビレイだけして登れなかったところだ。
(確か)3ピン目から4ピン目、左手を薄カチで耐えて遠いガバカチを取りに行くところに苦労した。
明確な足の置き場がなく、足探し、ムーブ探しを試行錯誤。
フリクションの良さを信じて足を張り、右足キョン気味のムーブで解決。
オンサイト。
一休み挟んでジャングルジム 5.10b。
上記2つがスラブ課題だったので、気分転換に今度はハングっぽい課題。
2ピン目から3ピン目の間のムーブ探しに苦労して一度敗退。
パートナーがムーブを解決したのを参考に再挑戦。完登。
ただ、左のカンテスローパーの日当たりが良すぎてチョークがすぐなくなり、1テンション。
ムーブもわかったし次来たときは一発で登るぞ。
その勢いで、ジャングルジムの上部からスタートする京都の巨匠 5.10bに、迷いながらも取り付いた。
途中までは快適……だけれど、途中で異様に悪くなった。足が遠くて悪いし、手も悪い。
たぶんこれ、というムーブを起こす自信がない。
膝の高さぐらいにはフレークが剥がれた跡があった。……もしかして、課題変わってる?
にっちもさっちも行かなくなったので右にトラバースして木に支点を作り、無理やりロワーダウン+クライムダウンでクイックドローを回収して降りた。
時間がかかった。
降りたあとクライミングシューズを脱いだ時、指がもげたんじゃないかと思うほどの嫌悪感が走った。
ここらへんで、ちょっとやる気・元気・根気がなくなった気がする。
お次はパワーorセンス 5.10a。
前回はテンションしまくりでなんとか登りきったところだ。
パートナーが早々に敗退。
自分も何度かテンションしてムーブと手の位置を確認して2ピン目をかけるところまでいったけれど……たぶんこの後もテンション祭りになりそう。
またあの回収の手間を掛けるのか……と思うと気持ちが折れた。2ピン目にかけたクイックドローにロープを通さずそのまま抜いて、敗退。
最後、信楽街道 5.10c。
前回は何度もテンションに頼って何とか完登したルート。
どうもパートナーはスラブが苦手らしく、これも敗退。
手早く回収するためにはなんとしても登りきるしかない。
途中と後半は前回よりもスムーズに行けたものの、壁が切り替わるポイントあたりが難しい……5~6回テンションしながら完登。
後半は不本意なトライや大変な回収があったものの、まあ満足な登りだったと思う。
帰りにホールド替えしたジムに寄って初心者課題+3級相当の課題2本を落として帰った。
……使い切った。