ムイ

もはやクライミング日記

2019/05/06 祭りのあと、復調の兆し@フクベボルダー

GW最終日。朝は湿度が高め、昼は乾燥して暑く、昼過ぎから雨。

フクベボルダーで外岩ボルダリングを楽しんできた。

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前日は地元の祭りで地下足袋を履いて神輿を担いでいたため、足の裏が筋肉痛、肩は全体的に腫れ上がり背筋まで筋肉痛。

こんな状態になるとわかっていたにも関わらず、外岩のお誘いがかかると迷わずOKと返事してしまう。アホだな。

少しでも痛みを和らげるためにモーラステープ20mg(経費鎮痛消炎剤)を両肩に貼って家を出た。

 

こんな体たらくなので何を登るか、登りたいかなんて何も考えていなかった。かつてないほどの気持ちのユルユルっぷりで岩場に到着。

うぅ……マットを背負うと肩が痛い。

とりあえず仲間の一人、Tさんの宿敵枕 初段のトライでも眺めて野次る応援するかなーと思い、マットを預けた。

 

……しかし、やはり岩場に来て登らずに観戦モードに落ち着くなんてことはなかった。

別の仲間がトリック 1級を触るのでそれに便乗させてもらうことにした。

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枕岩には先日購入したトランシーバーを1台置いて、連絡を取れるようにしておいた。

まだ山では実験していなかった通信距離について。

とりあえずフクベ上流にあるトイレ前から枕岩までは余裕で通信が可能だった。

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少なくとも300mくらいまで届きそうだ。この後何かと役に立った。

 

トリック 1級はある程度はリーチが物を言うフェース課題。幸い体幹や指の負荷などがないので疲れることなくトライを重ねることができた。

仲間がみな苦労するシビアな右足置きは安定しており、リップガバ手前のポケットまで比較的安定して手が進む。

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しかしこのポケットが悪い。どうやら自分にあったスタンスとその運びの手順を考えないといけないようだ。踏めるポイントが多く、悩む。

様々パターン組み合わせて試してみるも、結局時間切れ。敗退となった。

 

場所を大きく移動。

まだ行ったことのない上流川エリアにあるエルモ 初段の岩を探しに行く。

トポを見ながら車を進めたところ、行き過ぎた。

車を降りて散策。無事駐車場とアプローチルートを発見できた。

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渡渉し、ちょっと思っていたよりも距離を歩いて目当ての岩に到着。

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おぉ……綺麗な強傾斜だ。岩の模様、隣を流れる清流のロケーションも相まって美しさが際立つ。

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岩の真ん中に張り付いている岩にはグルーの跡が残っていた。割れて外れた部分をつけなおそうとしたものの、結局外れたのだろう。

しかしこの剥離後も登られている形跡があるので気にせず挑むことにした。

 

……しかし、この傾斜は自分が太刀打ちできるものか?これをやるとまた右手首の筋を痛めるのでは……と尻込みする。

近くにある簡単な課題をやろうにも、マットに余裕がなく動かしようがなかった。

やや腰が引けながら、エルモ 初段の挑戦開始。

まずは、右手に優しそうな中間部から……。

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あれ。予想に反して大した痛みもなく後半部が攻略できてしまった。

次はアンダースタートだ。これは痛みの出やすいムーブなので嫌だなー……。

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ありゃ。前半部もいけたぞ。これはひょっとして……。

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つなぐと遠いガバカチ取りで右脇が開いて体が落ち、左側に出てしまう、ちょっと距離が伸びない。

5回くらい同じところで失敗したところで時間切れとなった。敗退。

うーん、悔しい。でも思った以上に登れたのが嬉しかった。右手の筋も復調の兆しを見せている。

前日、祭りで神輿を担ぐ奉仕活動を行ったことに対する神仏からの加護だったのかもしれない。

 

最後、かやの滝エリアに移動。

仲間の宿題となっていたホスタ 初段のトライに混ざった。

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やや遠い左手出しに大苦戦。

雨雲が迫り、湿度がじわじわ上がってくる中、ちょっとワガママを言ってトライを重ねた。

最後の最後に左手が届いたところで終了。敗退。

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この先が核心と聞く。ちょっとまだ掛かりそうだなぁ。

 

帰りの高速で豪雨を通り抜け、帰宅した。

 

何も完登できなかったものの、疲れが残る体の割に良いパフォーマンスが出せて楽しかった。

その代償か、家についた途端疲れを自覚。寝転がり、しばらく起き上がれなかった。

 

GWも終わり、外岩シーズンも終りを迎えつつある。

いつまで、どこで楽しめるかはわからないけれど、とりあえず目の前の課題に全力で当たっていきたい。