薄曇り。やや湿度が高いものの、風もぼちぼちあり快適な日。
フクベボルダーで外岩ボルダリングを楽しんできた。
フクベボルダーをヘビーリピート中。
家から比較的近くて、岩の規模が大きくて、自分の挑む初段付近の課題が数多くあって、この時期には嬉しい涼しい川ボルもあって、虫もそれほど多くない。
ありがたい良い岩場だ。心底そう思う。
普段のセオリー通りに朝の涼しい時間は山ボルから。上流山エリアへ。
強い仲間がすずめばち 二段を撃ちに行く中、さて何しようか……前々回敗退したトリック 1級にリベンジしに行くのもいいし、その前に挑んでいた登山道入口エリアの攻略を継続するのもいい。
でも右手の腱が復調したのなら、やはり……。
枕 初段。これに尽きる。
今年の目標の一つであり、今一番登りたい課題。
前に仲間が登っている際に苦戦しているのを見ていたので、簡単に登れるなどとは思わない。5日くらいかかるかもしれない……変な期待はせずに今日は前半部がバラせたら十分とハイパー志低い状態で挑戦開始。
他の人のムーブを参考にしたりして、前半のバラしが完了した。右手の違和感もほとんどなし。おっ、調子いいかな?
いやいや調子にのってはいかん。問題は後半にある核心だ。
ここですずめばちを撃ちに行っていた仲間が戻ってきて、次は新緑 初段を撃ちに行くということだったけれど、誘いを断って枕への挑戦を継続。
また他の人のムーブを参考にしたり、途中で様子を見に来た仲間のアドバイスを受けたり。うかつに体を上げずにキョンを深く決めて、ガバ目のホールドの右隅角を取りに行く。
取れた!(といってもこの写真は取れなかったときのやつだけれど)
バラし完了!繋ぎ開始!
しかし、前半部の完成度が低い。テンポが悪く、持ち直しが多く、妙に指皮が削れる。
後半まで進めない。時間は10時に近づき、雲間の日差しが岩を温めていく。
30分ほど頑張ってみたけれど、繋ぎきる可能性がほとんどなさそうだったので止めた。敗退。
それでも満足だった。この課題に挑めるのが嬉しかった。
この調子だと次回で完成度を高めて、その次で完登という流れかなー……。(意識低い系クライマー)
次。前回偵察に行ったミサイル 初段へ。
手を滑らせたら背中から落ちる系課題。ビビリな自分にとっては苦手な課題なのであまり気が進まない。というか枕 初段に挑み続けた影響なのか妙にお腹が空いて疲れていた。
早めにお昼。おにぎりx2 + たまごマヨコッペパン + 20分ほど休息。
そうこうしているうちに完登者が現れ、他のみんなも手が進む。
さて、そろそろ挑むかなと重めの腰を上げるも……あーやっぱりすごく苦手だ。
遠い一手目を取るためには岩の下に潜り込んでデッドで出ないいけない。怖い。例え背中から落ちてもマットがあるので安心とわかっていても怖いものは怖い。(ヘタレ系クライマー)
一人取り残され、一手目取りを繰り返す。一手目のホールドの位置が曖昧で無駄な探りが続く。
……今回のNEWアイテム。ブロックチョーク。
前にティックマークをブラシでつけようとしてもつきにくかったので購入。ホームジムで驚異の低価格200円也。
一手目で保持るポイントを改めて聞いて、スタートの右手を持ち方を改善したところ、ようやく一手進んだ。
そして仲間のムーブと自分が後半にやりたかったムーブを組み合わせて、一気に登りきった。
登れると思っていなかった。苦手を少し克服できた気がする。嬉しい。
次。三角岩の近くにあるガンシップ 初段を仲間が挑戦したいというので、一緒に触ってみる。
初手強度の高いランジが核心と聞いていたけれど、もしかたら、ワンチャンあるかも……などという甘い期待が木っ端微塵に粉砕される。
こんな強度の高いのできねえよ!
いろいろ工夫してとりあえずリップを触るところまで行くも、全然距離が足りない。お遊びのように触り、当然のように敗退した。
少し余った時間で、触ったことのない三角岩の課題をやってみる。
まずはリフレッシュがてらにカンテまわり 6級を登り、次にいかんて 3級を触り始めたところで時間切れ。敗退。
最後。今回のメイン扱いの朽木 初段。
しかしもうヨレヨレ。マットやシューズを用意する前に自分の寝床を用意する体たらくっぷり。
「まだオンサイトチャンスあるよー」などと声をかけられて、気合を振り絞って触り始める。まずは一手目取りから……。
一手目は取れたけど、このとき右手の手首にピキリと痛みが走った。これあかん痛みや。再発する!再発するゥ!
しばらく休んで、核心の右ポケット取りを練習するも……あーこれも超苦手なムーブだ。
苦手を一つ乗り越えたと思ったら、また苦手の壁が現れる。これはたぶんいつまでも続くんだろうな……。
全然届かない。ド敗退。
疲れた体を引きずって帰った。
終わり際はあまりパッとしなかったけれど、前半は成果もあって総合的にはいい感じの外岩ボルダリングだった。
無理は禁物。苦手の壁にコツコツと楔を打ち込むぞ。