師走にしては暖かく、晴れて非常に乾燥した日。
フクベボルダーで外岩ボルダリングを楽しんできた。
天気予報では最高14℃、最低3℃。先々週行ったときと同じくらいの気温だった。
ならその時と同じ装備で行くかな、と思いつつも先週ひどく寒かったので念の為重装備で出かけた。
今回のNEWアイテム。
WORKMANの冬用クライミングパンツ。
衝動買いの一品。ストレッチ性は抜群かつ細身なので扱いやすい。ただ、少し薄く、防風性もあまりなさそうなのでタイツを着込んでいった。
(家に帰って脱いだら、タイツに裏フリースの毛が多くついていた。まあ、値段相応というわけなんだなあ。)
「実はバックドロップ 1級やってないのでやりたいんですよ」
「おっ、いいねー」
などと車内で話をしていたはずなのに、気づいたらシンバル 三段の前にいた。
……?
まあいいか。
前日雨雲レーダーを見ていた感じだと昼過ぎに通り雨があったようだけれど、翌日に影響が出るような湿り気は一切なかった。
パリッパリに乾いている。気温3℃、湿度50%でスタート。朝からこんなに乾燥しているなんて。
日の当たる場所では寒く、体が動かない予感しかなかったので、サブマット2枚を持って「ちょっとそこらで遊んできます」と声をかけて場を抜け出た。
仲間からは「またか……(逃げるな)」みたいな視線を感じたけど、これがワイのクライミングスタイルや!
トポを眺めアップに良さそうな近くの岩と課題を探し、まずはバター岩へ。
日当たりが良くて快適。
バターマントル 4級を一撃。
ショートラ 3級も、迷いつつも一撃。最近のリードで培った粘り強さが生きた気がする。
このグレード帯の課題に取り組むのは久しぶりだった。サクサク登れて楽しい。
他にちょうどいい課題はないものかと探したり、トイレに行ったりしているうちに体が十分温まったので、再びシンバル 三段に戻った。
前回は可能性の有無すらわからなかったけれど、果たして。
二手目、左手が届かない。出るためには右トゥのスメア的な挟み込みが大切っぽいのだけれど、掛からない。
スタートに右トゥフックするなど迷走しつつも、最後の最後で掛け方というか押し当て方というか、重心の動かし方がわかった。手が十分出る。
三段なんて夢のグレードだけれど、これは可能性あるのでは……と思ったところで時間切れとなった。敗退。
昼からは雅 初段をやるという仲間を眺めつつ、ご飯を食べるためにかやの滝エリアへ。
今日の岩飯。
カップラーメンより場所を取らないのが良い。このあとさらに豚汁も飲んだ。
昼飯後、時間が余ったので雅 初段を再登した。案外余裕。
ついでに右トラバース抜けのおしゃれ 5級も登った。一撃。
まだ時間があったので、まだチェックしていないイジワル 初段を探しに行くことに。少し迷ったものの、無事見つかった。
なかなか規模があって面白そうだ。いずれ触りたい。
仲間の雅 初段の完登を無事見届けた後、前回のリベンジへ。
現実カンテ 初段。
自分だけ先に触っていたので、他の仲間が中間部までのムーブを探っている間、横にあるYO-2 4級に挑戦することにした。
登るついでに現実カンテの上部を確認する目論見だったのだけれど……思った以上に難しい。ムーブ、ホールドがよくわからない。
後で他の人のムーブを参考にリップ取りまで行けたのだけれど、上部の汚れ(枯れ葉の積み重なり)具合とマントルのリスクにビビって降りた。敗退。
現実カンテ 初段に合流。前回よりもがっしりとスローパーをピンチできるものの、リップが遠い。取りに行くときのリスク、マントルのリスクが怖い。
みんな徐々にやる気を失っていき、敗退となった。
こんな現実もういやじゃあ!
夢幻に逃げ込んだ。
幻カンテ 初段。
現実より面白い。仲間が苦戦する中、結構手が進む。
痛めた右かかとが辛いので苦し紛れに出したトゥフックスタート、ダブルトゥフックで足替えなど自分発案のムーブが珍しく採用されていく。
しかし、行けるだろ多分と思っていた上部のムーブに手間取る。ゴリ押しで行けそうなのに行けない。
完登の可能性があったのに……結局敗退となった。残念。
今日も楽しく登れたなー、充実感あったなーと思って振り返ってみたら、あんまり成果がなかったことに気づいた。
エンクラに重きを置きすぎたかな。
フクベ戦線異常なし、報告すべき件なし。