前日夜に小雨、朝は快晴で暖かかったものの、昼から曇り冷え込み、夕方に小雨。そんな比較的暖かい冬の日。
千石岩で外岩ロープクライミングの講習に参加してきた。
https://ko-wall.jp/school/outdoor
今回の講習の参加者は5名。
曇り時々晴れ、風強めという予報だったので念の為、最防寒装備で出発、合流した。参加者はみんな同じような考えでたっぷり着込んでいた。
しかし、山の麓の駐車場に着くとよく晴れていて日が当たり、風もあまりない。
こりゃ装備失敗したかな、タイツ履いてこなかったら良かったなど話しながらアプローチ。
9時半ごろに岩場に到着。岩場には誰もいなかった。
近畿南部の方はよく雨が降っていたので、雨の影響を避けてこちらが混むかな?と思ったりしたけれど、後から2~3組、10人弱来たのみ。
メインフェイスをずっと使わせてもらうことができた。
千石岩に来たのは久しぶりだ。最後に訪れたのは……えーっと、2年以上前だ。
講師の方から「普段千石岩に来たらどうアップしてるの?」と聞かれ、「ノーマルルートか、その裏側の簡単なスラブ(貫ちゃん)ですね」と答えたところ、そこで2組に分かれてアップ、基本確認から。
自分はまずノーマルルート 5.7から開始。全員マスタースタイルで登る。
カムの扱い方について改めて教わった後、1ピン目までにカムを入れたり。
ロープの流れを考えて要所要所で長めのクイックドローを選択したり、流れの悪いクイックドローを通り過ぎた後に回収(バッククリーン)したり。
回収時には2ピン目にセルフを取って1ピン目を回収したり。
ルートの難しさよりも細々とした基本的な考え、動作の実行が難しい。
個人的にバッククリーンを自分で思いついて実行できたのが良かった。
続いて裏側のスラブ、貫ちゃん 5.6もマスタースタイルで登った。
アップ完了、クリップと回収の復習も完了。次は本気で登りましょう!ということになった。
バフフェイスにリベンジしたい参加者がいたので、それに便乗するようにバフフェイス下部 5.9、バフフェイス 5.10aを一気にマスタースタイルで行くことにした。
最後に千石岩でまともに、何とか登りきれたルートだった。
過去の自分との勝負。比較的集中的に触っていた時と違い、ルートの記憶は飛んでいる。果たして……。
もしかすると下部でかなり苦労するかも……と思っていたのは杞憂だった。さっと抜けて上部へ。前よりも逃げのない良いルートを登れた気がする。
上部ではスタンス、ホールドを探しまくり。
パンプと戦いながらも無事完登できた。やったぜ。
進捗というわけではないものの、退化していないことは確かだ。一安心。
さて、ひと休憩してパンプを取るかなと思ったところ。
「次はフレークルート 5.10bをマスタースタイルで登ってトップロープ支点を構築してきてね」とロープとビレイヤーが用意されており。
ややパンプした腕のまま連続でトライ開始。
終了点手前のクラックにカムを挟んでもう一つ支点を作るといいよ、とのことなのでカムをいくつか引っさげて向かう。
ルート自体は問題ないものの、カムをきめるのに四苦八苦。あかん、左手じゃ駄目だ。右手に変えて……持ち替え難しい……あっ、ここきまらない……じゃあこっちは……サイズ違うわ……。
凄まじくパンプした。カムきめるのって難しすぎ!
何とかきめて完登。固定分散の支点を作って降りた。
(うっかりクリップを抜いて降りてしまい、再度掛けに行きつつ支点、カムのチェックへ向かう講師の奥村さん)
ビレイをいくつかした後、お昼(カップうどん)を食べた。
正午過ぎから曇り、風が強くなってきた。寒い。朝より寒い。
「次何やりたいですか?懸垂下降か、それとももっと難しいルート?」と講師の方から問われ悩む。
懸垂下降を教わる進捗の参加者が自分しかおらず、また一緒に講習に参加するであろう参加者がいたため、難しいルートに挑むことを選んだ。
ちょうど前日、海外の有名クライマーがルートに挑む動画を見ていた。その中では自分の限界に挑む大切さが語られていたのだ。
登れるか登れないかわからないくらいの限界には自分も挑まないとなあ。
というわけで、お勧めされたすごいですね! 5.11aに挑戦開始。
核心部かな、と思ってた下部のフェースは比較的安定して抜けることができた。
これは行けるかな?と思ったところでうっかり左のカンテに手を出してしまいそうになり、1テンション。
そこからケチがついた。
トポをちゃんと確認しておらず、ボルトに沿ってまっすぐ、あるいはやや左から登ろうとしてにっちもさっちもいかなくなり猛烈にパンプ。フォールするにも怖すぎるので無理やり右に向かって別のルート(たぶんOLDNEW)のボルトで緊急避難した。
その後もボルト直登を狙い、以降はボルトごとに2テンションくらいしながら何とか登りきった。
やれやれ。糞味噌な内容だ。
まあ、でも、敗退して迷惑かけずに登りきれたからいいか……。(ポジティプ)
回収して降りた。
16時頃から雨が降り始める。その中、貫ちゃん 5.6で支点構築をする参加者のビレイをやったり、助言をしたりしながら過ごし、日が沈む前に山を降りた。
自分がトップロープ支点を作る場合はいつもナイロンスリングで固定分散。
講習で教わったクワッドシステムも作れるようになろうと思い、ケブラーコードを5m買って帰った。
外岩リードも本腰入れないとなあ。
やりたいことが多すぎる。