ムイ

もはやクライミング日記

2020/02/23 雪水のリベンジ@恵那笠置山

前日は夕方前で大雨。当日は晴れるはずが……な日。

恵那笠置山で外岩ボルダリングを楽しんできた。

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外岩の招集で「どこに行きたい?」と聞かれるたびに「恵那に行くならゴールデンルーフ 初段のリベンジがしたい」と答える日々が続いた。

kuramiya2.hatenablog.com

前回行った時は指の故障後復帰一日目でもかなり良い感じだったのだ。看板課題なので、忘れないうちに登っておきたかった。

日常のふとした時にムーブを思い返したり、次の訪問時に確認することしたいこと、取り組む手順など、イメトレがよぎる。

……そもそも日頃通ってるクライミングジムからするとあのガバルーフ、ガバ長手数な課題は落とせなかったら恥、憤死モノなんだよなあ……。期待というより後悔の念が強かった。

 

無事リベンジの面子(計2名)が揃い、恵那行きも決まったのだけれど……朝起きるとどうにも天気の様子が悪い。早朝から雨雲がかかっていた。

仲間が集合後、「これは南方、宮川とかのほうがいいかもしれんなあ……」という話が出る中、若干無言のプレッシャーを与える。最終的に恵那行きに決定した。

ありがてえ……ありがてえ……。

 

道中凄まじい雨に降られつつも「これは単に雨雲が濃いところにいるだけだから……」「おっ、アスファルト乾いてんじゃないの?」「この雨雲レーダーの予報だと薄いところを抜けそう」などと言い合い現地に到着。

笠置山の麓は雨こそ降っていないものの、あらゆるところが濡れ輝いていた。眩しいぜ。

山は白く雲の中。ガスが出てるのかな?と思いきや。

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路面は麓に増してビシャビシャ。ぼたん雪が舞っていた。

しかしここまで来て挑まないという選択肢はない。過去に経験したことないコンディションにオラわくわくすっぞ!

 

下りからのアプローチは道が曖昧なのと滑ると面倒なので東屋駐車場から向かう。

リベンジ組のTさんと2人、計マット3枚+サブマット2枚を背負ってアプローチ開始。

みんな上りがキツイ、遠いというものの、個人的には20分ほどの上り坂は苦にならない。ちょうど体がよく温まる感じで到着。

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ルーフ内の染み出しはなし。ヨシ!

後半の6級パートはまんべんなく濡れてる。リップは雪解け水の水たまり。ヨクナイ!

安全性確認も兼ねて、中間部のガバから後半までを通した。一瞬で手がずぶ濡れになり、冷えで感覚が鈍っていく。もはやチョークなど意味をなさぬ。シューズのソールもびしょ濡れ。登り終わったらズボンが盛大に濡れていた。

まあ、ルーフ内の核心部で濡れなければどうということはないわフハハ。

 

足送り部の確認した後、本気トライ開始。ルーフのマッチ部で失敗、一度ムーブを確認したあと、再トライ。

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完登!リベンジ達成!

2人とも予定通りの時間に終われて大満足だった。

気温は2℃前後の割に、体が冷えを感じることはなかった。しっかり防寒してきたこともあったけれど、これは心の問題なのかもしれない。

気温が徐々に上がり、木の上に積もった雪が溶けてパラパラとしずくが落ちてくる。もはや雨と大差ない。

 

合流のために、残りの仲間がいる大岩ごけエリアまで大移動。やや迷った。(贅沢な話かもしれないけれど、恵那のトポのアプローチルート概略図、見にくくない……?)

残りの仲間はイルガ岩でイルカ 1級、イルルカ 初/二段にド敗退をかまして意気消沈としていた。

彼らを引き連れてそのまま移動、電波塔尾根エリアのムジナ岩へ。

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ここのコンディションは他の岩と比べて抜群に良かった。尾根ゆえに日当たりがよく、風もよく通るからだろう。

仲間が右側にあるオンビ 初段に挑戦開始する中、自分はお昼タイム開始。マット2.5枚を背負って歩き回ったせいか、肩が凝っていた。

ついでにスイーツタイムにも突入した。

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十分休んだ後に、クライミング再開。

 

自分のこの岩での狙いはノズチ 1級

スタート回りの解決に苦労する。足が遠く、適切なものがなかなか見つからない。

時間はかかったものの、何とか導き出せた。

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後半はカチ、保持力が試される。指がキツイので何とかスタンスを工夫して負荷をごまかしたいもののなかなか楽をさせてくれるポイントがない。

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指の疲れが残ったままトライするとまた指を痛めるので、トライ間隔は長めに取った。

結局最後のガバ取りムーブが右手クロス出しなのか、左手送りなのか決まらぬまま、時間切れ。敗退した。

 

最後にレッドブルの岩に寄り、ちょっとだけエキドナ 初段を触った。敗退。

 

昼からは仲間からいつもよりテンション高いと指摘された。自分でもそうだなと思った。

先々週の心残り、先週の不甲斐なさなどのストレスがようやく解消された影響だ。

指もまだ万全とはいかないものの、順調に治りつつある。復活の狼煙となるような初段も登れた。

 

残りのシーズン、存分に楽しんでいきたい。