ムイ

もはやクライミング日記

2020/09/12 マルチピッチのシステム確認など@千石岩

前日は雨。当日も曇り時々雨。湿度の高い残暑の日。

千石岩でマルチピッチのシステム確認をし、ついでにちょっとリードで登って楽しんだ。

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前置き

9月19~22日にある4連休はトポを買ったまま行ったことのない瑞牆山ボルダリングエリアへ一人で行こうかと思ったのだけど。

www.edgeandsofa.jp

小川山にクラック、マルチピッチに行くパートナーを探している知り合いから連絡があり、渡りに船と誘いに乗った。

個人的には今はボルダリングよりもリードをやりたい。

クラックやマルチピッチにも興味が湧き始めたところだ。

 

といってもマルチピッチに関しては数年前に経験者に教わっただけで、知識が曖昧、ボロボロな状態。

急遽ジムで基本となるインドア講習を受講した。

https://ko-wall.jp/school/multi

 

こういうものは教わっただけでは身につかない。

早々に実践しないと忘れてしまう。

一緒にツアーに行くパートナーに付き合ってもらって、千石岩にて講習内容の復習に取り組むことにした。

 

当日の天気、コンディションは悪く、いつ大雨が降ってもおかしくないような空模様。

集合時間には小雨が降り始めており、先が思いやられた。

しかし、システム確認だけならこれくらいの雨でもできるし、とアプローチを開始した。

 

マルチピッチのシステム確認

一番簡単な千石岩の西面、初体験 5.5を使って手順の確認を開始。

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取り付きにある木を1ピッチ目の終わりと仮定して、まずはフォローで教わったことを実施。

(ところで、フォローとセカンドって言い方、どっちがメジャーなんですかね?)

上まで登って、懸垂下降。

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続いて、今度はリードで登って確認した。

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まあ、概ね教わったことは正しく実践できたと思う。

ただいくつか疑問点も出たのでまたジムに行って聞いておかないとなあ。

 

降っていた小雨はいつの間にか止み、風も出てやや快適になってきた。

せっかくなので少し登って帰ることに。

 

クリンクリン 5.8

クラックにカムを挟む練習にちょうどよい、ということで北面のスラブ課題、クリンクリン 5.8に挑戦。

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前はトップロープで登ったけど、慣れないスラブで苦労したイメージが強い。

 

岩自体は濡れていないけれど、湿度が高くなんとなくヌメっとしている。嫌なコンディションだ。こんな状態でのスラブは辛い。

リードで行く自信はなかったので、NPルートに慣れたパートナーに先行してもらった。

 

アンダークラックから染み出しがあったり、苦労されていた。

カムを挟んでロープを通した後にテンション要求あり。

テンションを掛けて首を休めていたら不意に荷重が抜けて尻餅をついた。いきなりの出来事にびっくりする。

どうやらテンション中にカムが抜けたらしい。クライマーに対した怪我がなくて安心した。

しかし、ビレイ中の尻餅は良くないな……ビレイ中のレスト(?)体勢を見直したほうが良いかもしれない。

 

アンダークラックから次のアンダークラックに乗り込んで移るのが難しく、パートナーは途中でリタイア。自分はできるだけやろうと途中から挑むことにした。

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カムを受け取って挑戦開始。乗り込み部分は手順、足順を熟考の末、ある程度すんなりと行けた。ここ最近のスラブに対する取り組みが生きている気がする。

しかし、カムを挟む余裕がない。

近くのボルトに60cmのアルパインスリングで支点を作り、それで進んでいく。

次の大きなアンダー、サイドクラックでもカムを挟む余裕はなく、結局ボルトだけで進み、上に抜けきった。

うーん……カムを扱う余裕作り、ポジション取りは今後の課題だなあ。

 

学ぶこと、伸びしろが多くてワクワクするぞ。

 

バフフェイス 5.9→5.10a

昼休憩を挟んで(昼飯を忘れた……)、バフフェイスを登ることにした。

長めだしフェースだしスラブだし、小川山に向けたトレーニングのつもり。

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やはりこの季節はヌメる。上部のスラブは手順とホールドを毎回忘れて、毎回迷って、毎回違うことをしている気がする。

でもまあ問題なく完登。

後半部のトラバースとマントルがアクセントになっていて、何度登っても楽しいルートだ。

 

オダハング 5.10c

前に登ったのはいつだったか……こういうときブログを付けていると検索できて助かる。3年前だ。

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ビレイ中にロープの上で頭をフリフリしてる虫を発見。

可愛い動きだな……ってこいつ、ヤマビルじゃねーか!!

湿度高いからいるかなと思っていたけれど、やっぱりいたか……。

 

「蛭・即・潰」がクライマーの共有する真の正義なのだけれど、今はビレイ中。手が離せない。

定期的にチラ見して見失わないようにして、パートナーがロワーダウンしてすぐ石で摺仏した。成敗!

 

ルート自体は特に苦もなく、サクッと登れた。

 

その後

この後はどうするかなと思っていると、空がやや暗くなり、風が出てきた。

Yahoo!天気の雨雲レーダーでは問題なさそうだったけれど、SCWでは雨雲の予報あり。

supercweather.com

早々に下山することにした。

 

帰宅、買い置きしておいた惣菜のコロッケを食べてハンモックで一眠り。

ちょっと登りたりなかったので荷物整理のついでにリードジムに登りに行った。

 

あれ……チューブタイプのビレイデバイスがない……。

もしや岩場に落としてきたのか!?

翌日は早朝から雨だ。回収が面倒……。

 

20時半まで登った後、夜の山道を通って再度岩場へアプローチ開始。

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無事発見、回収できた。

しかし……計画のない突発的な夜の登山は危ないので、こういうことはしないほうが良かったな……。

 

買ったばかりのPETZLのヘッドランプが大活躍した。

www.alteria.co.jp

今まで使っていたmont-bellの2000円のヘッドランプとは大違いだ。

webshop.montbell.jp

(というか、これは店員からも「登山には使わないほうが良い」と言われるくらいの性能なんだよなあ……)

 

アクション、イベントの多い一日だった。

連休が晴れますように。