平年より気温高め、曇りの日。
芹谷屏風岩でリードクライミングを楽しんできた。
前置き、アプローチ
「10月に入るので早速芹谷屏風岩に行きましょう!」と2週間前に声をかけられて、速攻でOKを返した。
芹谷屏風岩にはこの秋冬シーズンで登りたいルートがいろいろある。
機会を逃すわけにはいかない。
しかし、本格的にトライをするにはまだ暑いかな?コンディション的にどうかな?ヤマビルは嫌だなーなどいろいろ考えながら、当日を迎えた。
アプローチは草が生い茂っており、前より悪くなっている気がした。
これは冬になれば枯れるんだろうか……。
最近山を歩き回って岩にアプローチすることが多かったので、足腰鍛えられたしたぶん楽にアプローチできるだろ!……と思ったけどやっぱりここのアプローチは辛い。
ハングルーズ 5.10a
とりあえずアップに、一番簡単なルートを。
岩のコンディションはヨシ!染み出しナシ!やや蒸し暑いけれど……これはシーズンインしてるかな?
……シーズンインしてるかな?じゃねえんだよ!
何他人まかせ風まかせになってるんだ。
お前がシーズンインさせるんだよオウ、あくしろよ。
……というわけで芹谷屏風岩のシーズンは始まったぞ!
いつもちょっと戸惑うハングルーズはサクサクっと登れた。いい感じ。
今回は半額セールで買ったAdidas 5.10のASYM VCSをメインで使ってみた。
今更気づいたけれど、このクライミングシューズ、めちゃくちゃ硬い。
今まで使ったシューズの中で最硬かもしれない。
これが石灰岩に通用するかどうか……と不安だったけれど、案外良かった。
滑りやすい複雑な形状をした足場を、繊細さなど気にせず硬いソールがっつりと踏んで黙らせる感じがいい。
ラ・バンバ 5.11a
何度か登っているのに、未だに苦手感のあるルート。
ムーブ、ホールドはこれだったはずと進むも、「んん!?こんなに負荷高くて遠かったっけ!?」と戸惑いが生じ1テンション。
なんか同じ失敗ばかり繰り返している気がするんだよなあ……。
今後のために体力を残しておきたい、と思いつつも失敗をそのままにしておくわけにはいかない。
もう一回登って完登。
この後昼ごはんを食べて少し休憩。
狙いのルートのある小屏風岩に移動した。
小屏風岩へのアプローチも草が生い茂っており、足元が見にくい。
さらに、岩場にはヤマビルが何匹かおり、仲間が何ヶ所か吸われて大出血していた。
自分はディート30%の忌避剤を足首に塗り込んでおいたためか、セーフ。
思った以上に効果あるんだな。
ボーイズマインド 5.11a
狙いの課題の隣りにあるので、斜度、感覚に慣らすためにとりあえず。
これがサクッと登れたら狙いの完登は期待大だぞ!と思ったら……手足の運びをやや間違えて、パンプして1テンション。
あーもう。こんな体たらくで狙いが登れるわけがないだろ!
これ以上体力は使いたくない!と思いつつもやはり悔しいのでもう一回登った。無事完登。
ダイアモンドダスト 5.11b/c
今シーズンの狙いの課題、その1つ目。
先に登った5.11a 2本の体たらくからしてどうせ無理無理テンション祭りになるに決まってる、もっとちゃんとした状態でオンサイトトライをしよう、そもそも登りきれなかったら回収どうするんだ?……などなど弱気や不安がよぎった。
でも、そもそもちゃんとした状態ってなんだよ、何をどうやろうとムーブ解析に時間がかかるんだったら今からやれよ、という勢いが勝った。
幸いジムで登り込んでいるおかげか、5本登ってもまだ余力がある。
よし、やるぞ!
案の定、こうなった。
ムーブがわからない、怖い、フットホールドが微妙、などなど。
ボルトごとに2~3回テンションを掛ける、各駅停車を上回る遅延運行レベル。
途中で足先が痛くなってシューズを半脱ぎにしたり。
30分以上かけて何とか登りきった。
ハァ~(クソでかため息)
もうクイックドローを回収して降りようかと思ったものの、もう一回やる決意をして残して降りた。
パートナーがトップロープで登った後、自分もトップロープでもう一回登ってみるか……とヘタレそうになる。
いや、それだけはイカンな。リードだよリード。
自分の求めるスタイルなんて自分でもよくわかっていないけれど、拘るところは拘らないと。
2回目のトライは比較的すんなりと進んだ。要所要所、わかればなんとかなるものだ。
4テンションくらいまでに収まった。
この調子なら、次か、その次くらいで登れそうだ。
ホールドやムーブを忘れそうだったので、このブログを書く前に攻略図?を書いてみた。
こういうのを書くのは初めてだ。これが役立つと良いのだけれど。
屏風岩の方に戻った。
しかし、強さは手に入ってないものの、ずいぶんスタミナと回復力、特に後者がついた気がする。
7本登ってもまだ少し余力が残っていた。
ハングルーズ 5.10a
ラ・バンバと迷ったけど、クールダウンに登った。
隣りにある湖彦 5.10dというのが気になっていたけれど、ルートが不明瞭、ムーブに癖がある、などなど話を聞いてやめた。
以前帰る前に登ったときはグダグダな登りになったけれど、今回は問題なし。
この体力を完登力に繋げないとなあ。
下山
下山後、再度ヤマビルに食いつかれていないかチェック。問題なし。
ズボンにくっついた引っ付き虫を取っていたところ、ズボンの膝裏にマダニが張り付いているのを見つけた。
どこで食いついたんだろうか……幸い、皮膚には全く届いていなかった。
問答無用で潰した。
しかし、ヤマビルだけでなくマダニもいるのか……参ったね。
最後、かつやに寄ってねぎ玉カツ丼(梅)を食べて帰った。
シーズン初めで成果はなかったけれど、怪我もなく数多く楽しく登れてよかった。
次に行くのが待ち遠しい。