前日は雨。当日は快晴。気温は平年よりやや高め。
恵那笠置山ボルダリングエリアの里エリアで外岩ボルダリングを楽しんできた。
前置き
先週末は外岩ボルダリングに行ったので、今週は外リードだな!と考えていたら土曜に外岩ボルダリングのお誘いがかかった。
リードは日曜の予定。
……どっちを取るか……いや、日取りが被ってないなら両方行けばいいじゃん。
その出来栄え、具合次第で今後のシーズンの取り組み方を探ってみよう、と思った。
というわけで返事はイエス。
行き先は恵那笠置山の里エリア、予定の狙いは皇帝ペンギン 初段とジェンガ 初段。
前者は名前を何度も聞いたことがあるものの詳しく知らず、後者は過去に良い感じだった記憶があるが、ほとんど忘れた課題。
(3年前のことだったか……そりゃ忘れるわ)
行きしの車内で皇帝ペンギンは左足の足上げが厳しい!みたいな話を聞いて「足上げは得意」と答えたらどよめきが起こった。
……うん、まあ、基本「苦手、嫌い、調子が悪い」しか言わないからね。得意ムーブなんてほぼないんだよなあ。
8時過ぎに入山受付に到着。すでに車が10台、30人が岩場に入っているようだった。
岩場は地面は全面的に濡れていたものの、岩自体のコンディションは良し。
気温は10~20℃と非常に過ごしやすく、まさしくハイシーズンという感じだった。
皇帝ペンギン 初段
人気課題ということもあるので、最初に取り付きに行く。
アプローチが案外近くて驚いた。最近キツいアプローチばかりしていたからかもしれない。
確かにペンギンチックな岩だ。
幸い誰もおらず、後から3人パーティーが1組来ただけで、集中して楽しむことが出来た。
今回のNEWアイテム。(こいついつも何か買ってんな……)
防風性のライニングの入ったフリース。
手持ちのフリースは薄手で風のある場所だと辛いなーと思って新しく買った。
そこそこ高価なので大事に使っていこうと思ったが、さっそくチョークで汚れた。
しかし、期待通りの性能を発揮してくれて大満足。
ペンギンの話に戻る。ペンギンかわいいよね。
皇帝ペンギンのヌボっとしたスタイルと妙な貫禄、そして意外なデカさにビビるわ。
そしてこの課題のビビリポイントは最終パート、スメアを効かせての飛び出しだった。
以前触ったことのある仲間は前半部など全く気にかけず、ひたすら後半のリップ取りの練習から開始。
いつもの自分なら「とりあえず、ペンギン 3級から……」みたいなことを言うのだけれど、皇帝ペンギン 初段のセッションの流れに取り込まれてしまった。
左の足上げがキツいみたいな話があったけれど、そこは特に問題なし。というか、上げすぎると逆に動けなくなるのでそこそこで抑える必要がある。
数回取り組んでリップ取り成功。後は前半部の自動化さえ進めば登れそうだった。
前半部は仲間などのムーブを参考に、左手の上からニーバーを効かせる、右手から先にそっと出してガストン気味に固める、右トゥフック、左手をカンテ上部に上げる、右手をレスト、落ち着いてから飛び出しに挑むで構築完了。
左カンテと右トゥがしっかり決まるのでかなりレストできる。ここらへんはリードの取り組みの賜物かな。
……だが、繋ぐと難しい。
前半部は大したことないが、繰り返すと気づかないヨレが溜まっていき、飛び出しの精度が下がる。
それを意識して、長めのレストを取ってはトライを繰り返した。
……飛び出し部で落ちる。これを7回くらい繰り返した。
リップに触れたトライが悔やまれる。
時間も昼を過ぎたので、敗退。
感覚を早めに掴んで後はチャンスに賭けるのみ、みたいな印象の課題だった。
負荷自体は高くなく、ちょっとしたセンスが問われる。人気になるのもわかる気がする。
いずれ短時間でも良いから触って登りきってしまいたいな。
幾何学 初/二段
皇帝ペンギン 初段を早めに登った仲間が「カッコいい岩がある!」というのでそれを触りに行くことに。
直線とメカパーツのようなブロックで構成されており、確かにカッコいい。幾何学というネーミングがわかる気がした。
右の岩に当たるのが怖そうなので、サブマットをスリングでぶら下げた。
こういうところでマルチピッチなどの基礎知識が生かせるのは嬉しい。
肝心の課題なのだが……負荷が高い。
右ヒールがキツく、迂闊な落ち方や負荷の掛け方をすると右足の裏側で肉離れを起こしそうな予感があった。
何度か触って、早めに敗退を決め込んだ。
青函トンネル 1級
次にどこに行こうか少し悩んだ結果、1級と初段が近くに揃っている青函トンネルの岩へ。
岩にたどり着くまでに少し迷った。
「それっぽいめぼしい岩が見つからない!」ではなく、「岩が多すぎてパッと見どれが目的の岩かわからない!」なんて迷い方するとは思わなかった。
恵那笠置山の岩場ポテンシャル、恐るべし。
パーティーを青函トンネル 1級と時計回り 初段に分かれて挑戦開始。
自分は画像の青函トンネル 1級から。
思ったより小ぶりで少し拍子抜けした。前半のルーフ部は問題なし。
問題は上部のカチカチゾーン。そしてあまり選択肢のないスタンス。
指の負荷が高い。痛さに敗退の予感、今日は成果なしという言葉が頭をよぎった。
しかし、狭い足上げなスタンスは自分の十八番。
得意と言ったことに二言はなく、足は比較的すんなりと上がった。
一つずつムーブを解決して、とりあえずバラし完了。
しかし、カチりすぎで指が痛いぞ……。
しっかりと指の回復を待ってトライ。
岩場が徐々に茜色に染められつつある中、完登できた。
ボウズ回避で一安心。
久しぶりの恵那笠置山で、とりあえず成果があって嬉しかった。
リードの取り組みのおかげか、カチ力とロック力が上がってる。
最近気づいたのだけれど、自分はオープン持ちで指の腱を痛めることは多くても、関節を痛めたことがない。
もしかすると体質的にカチ、クローズ持ちを重点的に鍛えたほうが良いのかもしれない。
時計回り 初段
仲間にムーブを教わり、とりあえず触ってみた。
なんじゃこりゃ。
「時計回り」の意味がわかるムーブだった。人間時計とは……。
自分が示す時計の針は9時から全く進まなかった。敗退。
下山、帰宅
下山途中に仲間がサブマットを落とし、降りた後に気づいて探しに行く、というトラブルがあったものの無事見つかり。
3連休の影響なのか、やや渋滞のある高速を通って帰った。
ぼちぼちな成果もあり、久しぶりな岩仲間と岩場でワイワイ登れて楽しかった。
明日はリードだ。
しっかり休んで、怪我なく楽しみたい。