曇り予報だったが夕方まで快晴。暑め。
一昨日雨が降ったはずだけど、その気配はほぼなし。
芹谷屏風岩でリードクライミングを楽しんできた。
前置き
前日の外岩ボルダリングの疲労は隠せなかったのか、目覚ましが鳴ってから30分ほど二度寝した。
……いや、もともと遅れて行きますと伝えてあるからセーフだな!
ややギシギシ軋む感じのある体を動かして洗濯物を干し、手早く朝食を取り、荷物をザックに放り込んでいざ出発。
駐車スペースに着いたら……なんじゃこりゃ!
いつも使う駐車場は倉庫番ゲームのように車がまばらに大量に駐められていた。
こりゃ駐められん。
しかたがないので奥の駐車スペースに駐めた。こちらも半分くらい埋まっていた。
計17台……これは相当な人が岩場にいるのかもしれない。
岩場へのアプローチで斜面に差し掛かった途端、体の重さを感じた。
保持力や体幹の疲れ云々の前に、体力が回復していないっぽい。
黙々と足を進め、岩場に到着。
大混雑か?とビビっていたけれど、岩場には見慣れた顔ぶれが10人前後のみ。
どうやら他の車は登山者のものだったみたいだ。こんなところに駐めてどこに登りに行くんだろうか?
天気予報ではずっと薄曇り、夕方から雨という内容だったけれど、夕方ぎりぎりになるまで晴れが続いた。
日差しがよく当たり、暑かった。
ラ・バンバ 5.11a
とりあえずアップの定番、体の様子見として取り付く。
途中で「おっ、案外体動くじゃ~ん」と思った矢先、遠い象鼻取りで「あっ、無理」となってテンション。
その後も普段はスイスイ行けるところが手順を間違えて無駄にマッチをしたり。
冴えない一本目となった。
ブロークンフィンガー 5.11c/d
ブロークンフィンガーとバイタルポイント。2つの5.11c/d。どちらを次の狙いの課題にするか迷った結果、まずはブロークンフィンガーに挑むことにした。
最近完登した人のビレイをしたところ、あまり体験したことのない形状のルートで、テクニカルなパートがあり面白そうだったのだ。
先にアップのように登ったベテランクライマーさんが「クイックドローは回収してもいいですよね?」と聞いてきたので、もちろん「はい」と答えた。
マスタースタイルでRPできなくても良い。でも、オンサイトトライはマスタースタイルで本当の課題の姿に触れる。
狙いの課題は自分で掛けて自分で回収する、他人に頼らず後片付け可能。
とりあえず、今はそれぐらいの矜持を持って挑みたい。
(人気のルートなので必ず誰か登るし、万が一登りきれなかった場合でも誰か回収してくれるだろうという甘い目論見があったのは言うまでもない。)
……まあ、ビビりでムーブ構築能力が低いので……テンションの連発になるのは避けようがない。
マジでこんな内容のことを言っていた。お前いい加減にしろよ……混んでたらぶっ殺されてもおかしくねえぞ。
結果は言わずもがな。
凹角に入る前のピンチが怖い……その前にクリップできないのが辛い。……が、これは慣れの問題だった。
その後の凹角部の処理、ムーブに大苦戦。
ニーバーを決めるのがセオリーといろいろな人からアドバイスをいただくも、ニーバーの決まり方にイマイチ自信が持てなかったり。その次のムーブの起こし方との兼ね合いもあるのでなかなか「これ!」というのが掴めない。
ニーバーの位置だけでなく、逆の足の位置も大切。
うまく決まれば両手を離せるくらいに決められると言うが……恐る恐る左手を伸ばすのが精一杯。
ニーバーを決める場所はミートハンマーみたいな石灰岩特有の凹凸があり、当てると辛い。覚悟が決まると痛くなくなるのだけれど。
……これ、ブロークンフィンガーじゃなくてブロークンニーのほうが良いんじゃないの。
フィンガーは壊れなかったが膝は傷つき、ビビりまくってメンタルもガタついた。
その後のアンダー取りあたりはボルダームーブだが、自分にとっては容易。左のガバがわからず大フォールしたり。
後はガバガバなスラブ、少し癖のあるポイントを越せば問題なく終了点へ。
……まあ、最初のトライはそこらへんでもテンションを掛けたけれど……。
というわけで、1回目は案の定クソミソな結末に終わった。
2回目は6テンションくらいまで縮まるも、凹角部の処理が相変わらず落ち着かない。
今日はもういいかな……あ、でもそういや動画撮ってなかったや。ブログに上げる画像がない。もう一回登ってみるか。という不純で邪なトライを行おうとしたら、雨がぱらつき始めた。
一緒に挑戦していた人に回収を依頼する。
雨はほんの少しだけぱらついただけで降り止んだ。
流石にまたマスタースタイルで登る元気はない。
ハングルーズ 5.10aあたりでもクールダウンに登って終わるかな……と思ったところ、何人かブロークンフィンガーを登る人がいるという。
それに便乗させてもらうことにした。
いざ、3回目。
よしよし、ここまではいける。
しかし、相変わらず凹角ニーバー部が落ち着かない。
結局4テンションで登りきった。
そのうち2テンションはスタンスのポカミスだったので、実質2テンションみたいなものだな!(は?)
しかし、突き詰めれば十分完登できる気配があった。
あと2トライでムーブの完全解決、もう2トライで自動化と最適化くらいか?
次か、その次の訪問で登りきれそうだ。
下山
16時を過ぎて日が沈んだので、少し岩場で話をした後下山。
疲れて自炊する余裕がない。
しかし外食するには早く、お腹も空いておらず、それよりも早く家に帰ってシャワーを浴びたかったのでスーパーでサーモン寿司(4割引)と焼鳥を買って帰った。
膝にはミートハンマーを押し付けられたような傷が残っていた。
あちこちちょっとブロークンした日だったけれど、楽しかった。
次が待ち遠しい。