ムイ

もはやクライミング日記

2020/12/05 狙い通り、成果と警告

快晴。少し風があったりしたものの、暖かい一日。

恵那笠置山ボルダリングエリア、その里エリアで外岩ボルダリングを楽しんできた。

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前置き

また岩場へリードしに行きたいなと思いつつも、今の気持ちは外岩ボルダリングに傾いていた。リベンジしたい課題がいろいろある。

週半ばにまた恵那笠置山に行くよと声がかかったときは小躍りした。

 

しかし、先週は寒さでパフォーマンスが落ちてしまっていた。

kuramiya2.hatenablog.com

解決策は単純。防寒をすれば良い。

仕事が終わってすぐ近所のワークマンに直行し、1時間余りウェア、レイヤリングを吟味した。

アウターは登山ブランドのものが揃っている。今更安物のアウターを増やしてもしょうがない。

もともと暑さに強く、寒さに弱いのだ。それに先週は乾燥しすぎてホールドが滑るということがあった。

それなら登る際でも少し暑いくらいを狙った服装で良いんじゃないか?手汗のヌメリで乾燥を回避できればなお良い。なら、暖かいインナーを常に着ておけば完璧!

……というわけで防寒インナーを買った。

11585 ウォームボアタイツ | 作業着のワークマン公式オンラインストア

1276 MOVE ACTIVE QUILT(ムーブアクティブキルト)長袖ミドルネック | 作業着のワークマン公式オンラインストア

さらに今シーズン初のダウンジャケットを持ち出した。

果たしてこの狙い、装備、レイヤリングはうまく機能するのか……?

 

当日朝。

お湯を沸かしたついでに作ったインスタント味噌汁が熱すぎて口の中を火傷した。

そのせいで味噌汁を飲み干すのに時間がかかって家を出るのが少し遅れた……というトラブルはあったもののそれ以外は問題なし。一路恵那へ。

前回買った祝杯用ドリンクは苦い記憶になったので買わないことにした。

 

いつもトポを持ってきてくれていた仲間が今回は不参加のため、里エリアのトポを最寄りのコンビニで購入した。

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自分が一番トポを見ているし、周りの岩にちょこっと遊びに行くことも多いので、買っておいて損はないなず。たぶん、地域貢献にも繋がるだろう。

(あと、このブログを書く際に「あれなんて課題だっけ……?」みたいにならなくて済む。)

 

ジェンガ 初段

前と同じルーチンならまずは混みそうな皇帝ペンギン 初段に行って~という流れだったけれど、朝一のペンギン岩は日も当たらず、冷えすぎ乾燥しすぎで最後のパートが厳しい。

なのでそれよりも混みやすい積み木岩のジェンガ 初段にまず行くことを提案した。

ジェンガ完登済みの仲間は十六夜岩の時計回り 初段へ。パーティーを分けた。

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積み木岩のコンディションは最高。誰もいなかった。

 

さらに、今回のNEWアイテム!

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ラ・スポルティバの最新シューズ、ソリューションコンプ!

www.sportivajapan.com

ボルダー仲間が買ったものの他のシューズ(スクワマ)に比べて使い勝手が微妙だったらしく、それを7000円で買い取った。

久しぶりのスポルティバのシューズだ。

 

ソリューションコンプとスクワマの比較については、この記事がかなりわかりやすい。

fom.sportivajapan.com

 

……持ってきたはいいものの、まだほとんど履いていない。なので今回は性能確認のみ。

狙いの課題の本気トライはC4リソール済みのインスティンクトVSRにおまかせする。

 

ジェンガの話に戻る。

まずは後半パートである雨宿り 4級をアップがてらに登る。

スタンスの選択が微妙で、やはり気が抜けない。自分は右の遠い足場を使って右手先行だけど、念の為仲間の採用している近めの足場での左手先行も試した。

うーん……後が辛くなる。遠目の足場は正確に踏むのが難しいけれど、うまく踏めたら心配がなくなる。ムーブは変えないことにした。

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そしてハイアンダーカチ、足変え、左面への抜け出しの確認。

カチ取り問題なし、足変え問題なし、左面への手出しは……取れないぞ。

前回との違いなどを考えて、単に勢いが足りないだけと分析。その通りで、再現完了。

 

積み木岩は東から日差しがよく入り暖かかった。

朝でも気温は10℃。先週よりも暖かく、服装の選択もバッチリで体が冷えない。すべて狙い通りだ!

 

さて、最後にスタート部の確認をするかー……どうせ一発目は距離が出ずに失敗するだろうから……と思ってスタートポジションについた。

お、一発で取れた。じゃあ行けるところまで行ってみるか。あ、左側面へも出れた。

……ん、もう登り切るしかなくない?

右のスタンスがうまく踏めているのか踏めていないのか、微妙……でももう修正の余地がない!これで行く!

声を出しながら登りきった。

 

久しぶりの初段完登になった。

ボルダリングから離れてリードばかりやっていても、初段が登れるというのは嬉しい。

あと、国内で有名な岩場の初段が登れたというのも嬉しい。

 

覚悟も決めないまま突っ込んで、そのまま完登というのはどうにも微妙な感じがするけれど……。

今の自分の課題は「本気トライへの集中力、コンディション、タイミングを整え完登する」ことなので、このトライは全くそれに沿っていない。

……まあいいか!

 

この後、仲間のやっているアンダーピンチからの左側面への手出しを挑戦してみたら、左手の人差し指を突き指した。

「てめー調子に乗ってんじゃねーぞ」と警告を受けた気がした。

これはマジでいらない怪我だった。はあ、凹むわ……。

 

うたたね岩

しばらく凹みつつ指の調子を確認。動作に異常なし。

あまり薬に頼りたくはないけれど、今日はまだ登る予定。痛みで動作がぎくしゃくするのは嫌なのでロキソニンを飲んだ。

 

仲間を待っている間、積み木岩の近くにある、よくチョークのついたうたたね岩に目をつけた。

サブマットを2枚だけ拝借して、挑戦開始。

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まどろみ 5級

左端の課題。

初めて岩を触る人には良い課題かもしれない。一撃。

おぼろげ 3級

まどろみと同じスタートで右上へ。

微妙なスローパーにやけにチョークがついている。これを保持るのか……いや、これは無視してそのまま右上にあるガバカチを右手で取りに行ったらいいんじゃないの?と思って思い切って手を出したら簡単に届いた。一撃。

うたたね 3/4級

右端にあるgood x 1の課題。

中間部の悪いカチにチョークがついていて、これを中継するのかな?と思ったら全然持てない。

こりゃレイバックで一気にリップまで距離を出す課題か?で、二回ほどやったら無事届いた。完登。

 

次。

ヒラリ 4級

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昔触った覚えがある。結構難しくて面白かったような……。

kuramiya2.hatenablog.com

 

右ヒールを駆使するのだけれど、後ろに岩が突き出ていて、サブマットだけでは結構怖い。左手ピンチのすっぽぬけも怖い。

いろいろ怖さを軽減させるムーブを探していたら移動時間となった。敗退。

個人的にこの課題はかなり面白いので、good x 2ついてもいいじゃないかと思う。

 

前回敗退した牡丹 2級を眺めつつ移動。時間があればリベンジしたかったけど……。

十六夜岩に着いたら仲間は青函トンネル 1級に挑戦中だった。

それを眺めつつカップ担々麺を食べた。

 

風もない日差しの下、気温は24℃まで上がった。

流石に暑すぎる。アンダーウェアのみの姿になって涼んだ。

 

皇帝ペンギン 初段

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もはや因縁の課題。

幸い空いておりトライ中は1人のみ。混ぜてもらった。

 

まずは後半のリップ取りを確認。ここでの調子で今日登れるか登れないか決まるな……とやってみたら、1回目でリップに触り、2回目で取れた。しかも左足のスメアリングが完璧に残っている。

こりゃもらったな!

 

……んで、繋いでみたら右トゥフックの収まりが悪く、先週と同じく猫パンをかましてしまった。

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先週の傷がまだ治っていないのに、さらにえぐれた。あーもう最悪。

「てめーなめてんじゃねーぞ」と警告を受けた気がした。

暗雲が立ち込める。

 

幸い指のパフォーマンスに影響はなかった。

その後、リップ取りでスメアの左足が滑り落ちること2回。これは良い傾向。足が残っているけど届かないよりは、滑るほうが距離を出すために乗り込みに行っている証拠だ。

そしてついに。

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取れた!登れた!完登!

 

自分でも完璧と言えるくらいに決まった。左足がバッチリ残っている。

ペンギンは飛べずとも良いのだ。

 

宿題を片付けただけとはいえ、一日二本の初段完登は嬉しい。

これを一日でこなせるようになりたいな。

 

オプト 2級

仲間の完登を待ちつつ、余ったマットで近くにあるgood x 3の課題を触りに行く。

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スタート周りがなかなか難しそうな課題。

ムーブで負荷を減らせるのか……?と挑んでみたら案の定負荷が高い。

手は出せるけど勢いだけで出ており止まる感じがしない。突き指の影響も怖い。

敗退。

 

地力の試される真っ向勝負な課題だった。あまりにも真っ向勝負過ぎて、これがなんでgood x 3なのかちょっと疑問だけど……。

 

フジッコ 4級

「もう残り時間は簡単な課題をやろうや」という声を受けて近くの低グレード課題へ。

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人気のネブラ岩と皇帝岩の間にあるためか、よく触られていた。

右の大きなサイドが案外悪く、バランスを取るための足選択にも迷う。二撃。

面白い課題だった。

 

ダボネス 3級

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最後の余った時間を使って触る。

スタートに少し癖あり。カンテは体捌きで負荷を殺せるのが楽しい。

左抜けのダボネスク 1級はよく触られているのかチョークが付いている反面、ダボネス 3級の抜けである上部のクラックは全くチョークがなく、枯れ葉や砂などで汚れていた。

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上部クラックを解決するためのスタンスに悩んでいるうちに、時間切れとなった。

敗退。

 

下山、帰宅

帰りの車内は近所の岩場が独特な場所であることや、ジム内での人間関係などで盛り上がって眠気を感じる暇がなかった。

 

成果は嬉しかったが、突き指が悔やまれる。

翌日は芹谷屏風岩へリードに行く予定だったのだけれど……。

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ううむ。見事に腫れている。

負荷をかけても問題はなさそうだけれど、シーズンはまだ続く。ここは少しレストを挟んで回復を待とう。

 

いつも招集をかけてくれる仲間によると恵那笠置山はこれで一段落して、再び四国、そしてフクベメインになるらしい。

さて、何に挑んでいくかなあ。