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もはやクライミング日記

私のクライミング活動 2020 to 2021

2020年のクライミング活動の振り返り。

そして2021年の抱負、目標などについて。

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2020年の振り返り

新型コロナウイルスのあれこれ

2020年といえば、新型コロナウイルスについては語るのを避けては通れないだろう。

日本のみならず全世界で凄まじいインパクトを与え、そして今でも与え続けている。

マジモノのインパクトだ。たぶん被害者は並の隕石が落ちるよりも多いんじゃないか?

 

そんなとてつもないインパクトの中で、自分の生活やクライミング活動は……実のところ、あまり影響がなかった。

勤務先は微妙にテレワークを推奨するのみで、第一波の時のみ隔日でテレワークを行っていた。正直、あんまり意味がない。

それ以外の期間は至って普通に出勤していたし、普通に外食もしていた。飲み会はなかったけれど。

 

ホームとしているクライミングジムは県の休業要請に従い、ごく短期間だけ休業していた。

しかし、別のジムは営業していたので2回ほどそっちに行ってみたり。

岩場の利用自粛、県外への移動自粛が推奨される中、自室でトレーニング可能なキャンパスボードを作ってみたり。

岩場の自粛情報をまとめたり。

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県内にはいくつも岩場があるので、そちらに重点的に行ったり。

 

振り返ってみると大した影響もなく、例年と変わらないくらいクライミングを楽しんでいたと思う。

 

リードとボルダリングのバランスについて

今年は専らロープクライミングに打ち込んだ年だった。

年始めに指を怪我して以降は、ずっとリードジムの月会員になっていた。

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リード楽しい!あと、自分にとって負荷がちょうど良い

ボルダリングジムに行くと負荷が高すぎてあちこち故障するので、結局足が遠のいてしまった。

 

ただ、仲の良いクライミング仲間はリードよりもボルダーのほうが多かったので、「リードに打ち込むほどボルダー仲間に置いていかれてしまうな……」という焦燥感が絶えずあった。

年後半で外岩ボルダリングの誘いを受けるようになって、自分がボルダーをサボっている間につけられた力量差を見せつけられて愕然とする……ということにガクブルしていたのだけれど。

それほどひどいこともなかった。

 

まあ、元々の実力が低く基礎がなっちゃいないので、リードをしようがボルダリングをしようが、何をどう登っていても成長度合いは変わらなかったのかもしれない。

ただ、ボルダリングについては維持のみで、ほとんど成長はなかった。成果については後述。

 

何人かの知り合いから「よくボルダリングとリードを両立していますね」と言われたけれど、実のところ全く両立できていない。

常に揺れている。

リードしたい!でも、ボルダー仲間から魅力的な岩場へのお誘いが荒ればもちろんそっちが優先だ!マルチピッチも入門したいし、トラッドもしたいぞ!……てな感じで、照準がブレブレのブレまくり。

結局、興味と楽しさ最優先のクライミング生活を送った。

後悔?あるわけがない。

 

ライミングの世界を広げまくった

昨年から続いていたリード(スポートルート)の講習を受講し終え、さらにスクール講習を受けたり。

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一泊二日の小川山スクール講習にも参加した。

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 そしてさらにはマルチピッチ講習も受けたり。

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その中で今までやったことのないクラックルートを触ったり、初めてキャンプをしたり。

とにかくやったことのないクライミングに手を出しまくった。

土台を広げたら、やれることが増えるし、やりたいことももっと増える。いろいろパンクしそうになりつつあるけれど、どれも良い取っ掛かりになっている。

 

現段階での進捗と感想としては……。

トラッド(クラック)

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均一なハンドジャム、フットジャムは決まるようになったけれど、不揃いになると途端に厳しい。フィストジャムはまだまだ。

まだオールNPルートを自分でカムを決めてリードで登っていない。

ハンド~フィスト幅の対応力を高めて、NPルートのリードに挑戦する。

意欲大。

 

マルチピッチ

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まだ講習中。

行くたびに「ちょっとアドベンチャー要素が強すぎて、自分には向いていないかも……」と思うけれど、しばらくすると「あれは良かったかも」と思ったり。

忘れないうちにまた講習を受ける。

 

やりたいことだらけ。

次は何をやろうかなあと、迷いとワクワクが止まらない状態だ。

 

怪我・故障について

これは年末年始に散々目標としていたのだけれど。

結局2回ほど、指を痛めた。

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半年に1回ペース。

根本原因は何かを探ってみると、室内ボルダリングでやってしまっている。

両方とも疲れが溜まっているときのトライで起きた。

 

「 これだけ指を痛めるからには、フォームか何かおかしいに違いない!」と思っているのだけれど、未だによくわかっていない。

結局確立できたのは、「自分なりの回復への手順」だけだった。

1ヶ月弱休めば登れるようになり、2ヶ月半ばで完治する。

「痛めた」→「治ったし成果出た」のスパンがやや短いので、仲間内からは「こいつ仮病じゃねえのか……?」みたいな視線を浴びる始末。

 

振り返ってみても、今のところ、疲労が抜けていないときに高負荷の課題にトライしない、くらいしか対策がなさそうだ。

とりあえず、これは遵守していきたい。

 

2020年度購入したクライミングギアについて

リードに本格的に打ち込んだり、マルチピッチを始めたりといろいろギアが必要な行動を開始したけれど。

必要なギアはたいてい揃えていたので新規購入で印象に残るようなものはあまりなし。

あえて書くとするなら……。

スリング ケブラーコード(5m)

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細くて嵩張らず扱いやすい。

頑丈で摩擦熱にも強い。

5mと長いのでクワッドシステムでも固定分散でも何にでも使える。

これをロッキングカラビナ4枚とセットにして「終了点セット」として用意していると非常に心強い。

 

ライミングシューズ アンパラレル TN-Pro

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今まで購入したクライミングシューズの中では、ホームラン級のヒット。

構造がシンプルで、足先の感覚がダイレクトに伝わってくるのが良い。

履き心地が良い。

ソールも良い。

リードでは本気シューズ。ボルダーでも、フェースなどでは本気シューズとなっている。

 

ライミングシューズ ラ・スポルティバ ソリューションコンプウーマン

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せっかく買ったけれど使う出番がないというクライミング仲間から買い取った。

まだ使いこなせていない。慣れたら良さを引き出せる予感がするのだけれど……なので、リードジムでアップ、クールダウンがてらに履いて確かめ中。

 

リュック パックテクノロジー K2プラスIII

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リード、マルチピッチ用のリュックとして購入。

今まで登山用の40Lのリュック(karrimorのIntrepid2)を使用していたのだけれど、ややガッシリとしすぎていること、細かな機能が多くて邪魔だった。加えて、高価ななので雑に使い回すことに躊躇いがあった。

なのでシンプルな一気室の安いリュックを新規購入。

このリュック、36Lと見せかけて閉じるための前紐が非常に長く、そのおかげでギアがめちゃくちゃ入る、挟める。

コンパクトなので背負った感覚も悪くなく、アプローチのために2時間くらい背負い続けても全く問題なし。

 

ワークマン装備各種

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コストパフォーマンスが良い、その一点に尽きる。

もちろん満足度、機能性、耐久性はちゃんとしたクライミングブランドのものが良い。

「こういうレイヤリングを試してみたいな」「これは使えるかも?」のお試しとして購入するのは大いにありだと思う。

 

2020年度の目標達成について

昨年度末の振り返り記事。

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そこにはこんな目標を掲げていた。

  • 外岩ボルダーの二段を登る
    (できれば宮川のチャンドラか、地元のスサノオ、フクベの雀蜂、ハッパマシンガンなど)
  • 外岩ボルダーの1級または初段を20本以上登る
  • 室内リードの5.11台をすべて登る
外岩ボルダーの二段を登る

達成!

ただ、狙いの課題ではなく、遠く離れた仁淀川魔王 二段が自分の初めての二段完登課題になった。

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これには満足感よりも「もっと納得できる二段を!」(というか最初はボコボコにされるような課題を苦心して攻略したい)みたいな欲が残っている。

 

外岩ボルダーの1級または初段を20本以上登る

今年の1級/初段完登課題を列挙。

  • ■■■ ■■■ 1級
  • ■■■ ■■■ 1級
  • 恵那笠置山 ゴールデンルーフ 初段
  • ■■■ ■■■■■■■ 1級/初段
  • フクベ グレードザブーン 初/二段
  • ■■■■ ■■■■■■ 1級
  • ■■■■ ■■■■■■■■ 1級/初段
  • ■■■ ■■■ 1級
  • ■■■ ■■■■■■ 初段
  • ■■■ ■■■■■ 1級
  • 仁淀川 魔空 1級
  • 恵那笠置山 青函トンネル 1級
  • 恵那笠置山 ジェンガ 初段
  • 恵那笠置山 皇帝ペンギン 初段
  • 仁淀川 無名フェース 1級

15課題。未達成!

残念ながら当然。

 

室内リードの5.11台をすべて登る

未達成!

ただ、これは言い訳すると、自分が完登するペースよりも新しいルートができるペースのほうが早かった……。

そしてできる課題がすべて5.11cか5.11dとか、自分のRPグレードに近いものばかり。

攻略が間に合わないよ!

 

……まあ、今の実力で既存の5.11dのルートを登っても、登りきれないものがいくつかあるので、ルートが増えなくても結果は変わらなかった気がする。

 

2020年で印象に残った完登課題、ルート

恵那笠置山 ゴールデンルーフ 初段

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雪が降る中、リベンジ組二人で登りきった。

雪解け水の溜まったリップを掴んで、指先の感覚がないままトップアウトしたのは忘れがたい。 

 

小川山 レギュラー 5.10c

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トポに記載されている通りに、マスタースタイルでオンサイトすることができた。

ひたすら粘りまくった甲斐があった。

 

芹谷屏風岩 ダイアモンドダスト 5.11b/c

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芹谷屏風岩に通い始めて、「これは登ってみたい!必ず登りたい!」と思ったルート。

アドバイスも受けずに自分でムーブを構築し、マスタースタイルでクリップを掛け、そして完登できた。

凄まじく充実したクライミングだった。

 

仁淀川ボルダリングエリア 魔王 二段

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遠征でしっかりと成果が出せた、という嬉しさ。

 

恵那笠置山ボルダリングエリア 皇帝ペンギン 初段

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散々猫パンしたり、寒さにやられたり。

最後の最後でバッチリと足が残った快感は今でも覚えている。

 

2020年の抱負、目標

2020年の抱負

怪我、故障をしない。これに尽きる。

最近SNS上でフォールによる怪我を多数見る。

幸い自分はフォールで大きな怪我を負ったことがない(ビビリだから)ので、引き続きそれだけは起こさないように取り組んでいきたい。

 

あと、指の故障を何とか起こさないようにしたい……。マジで。

 

ライミングの方針としては……。

  • 室内クライミングはリードを優先
  • 外岩はボルダリングを基本的に優先、狙いたいルートに取り組み始めたら重点的にリード
  • 遠方の岩場に行く機会があれば、それが最優先
  • トラッド、マルチピッチはタイミングとノリで取り組む

みたいな感じ。

 

2020年の目標

  • 室内のリードで5.12a以上を1本以上登る
  • 岩場のリードで5.11c以上を3本以上登る
  • 外岩ボルダリングで初段以上を10本以上登る
  • 外岩ボルダリングで二段以上を1本以上登る
  • オールNPルートを自分でカムを決めてリードで1本以上登る

 

手が届きつつも、真面目に取り組まないと達成できないものばかり。

まあ、ぼちぼちやっていきます。