ムイ

もはやクライミング日記

2021/05/02 大雨@椿岩

寒気が来て気温が低下。大気は不安定。

昼頃にわずかに雨あり……という予報の中。

椿岩で外岩リードクライミングを楽しんできた。

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前置き

元々前日の5/1に予定していたものだったけれど、その日は午後から大雨ということで翌日の5/2に延期になった。

翌日の天気予報のほうが降水量が最大でも0.6mmなどで、マシだと思ったのだ。

 

この岩場に行くのは久しぶりだった。

前に行ったのは……。

kuramiya2.hatenablog.com

3年前だった。リードデビューして半年くらいたった頃?

その年の後半あたりでリード熱が下がって、しばらくロープクライミングとおさらばしていた。

 

一つ、惜しいところで登りきれなかったルートの思い出があり、せめてそれだけは登っておかないとなーと思いつつ向かった。

 

遅めに集合して、岩場についたのは10時頃だっただろうか。

岩場のある小岐須渓谷には強い風が吹いていて、地面などはだいたい乾いていた。

そして寒い。防風性のフリースを持ってきておいて良かった。

前日の夜は大雨で、この日も天気は良くない。なので、絶対岩場は空いているだろう、と思ったのだけれど……。

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ずいぶん賑わっていた。自分たちを含めて4パーティー20人弱?

意外だった。

 

マタニティ 5.9 ○

(写真撮り忘れた)

岸壁の一番右にある、一番簡単なルート。

同行者が取り付いたのでその次に登らせてもらった。

 

準備している途中で、雨がパラパラと降り始めた。

たぶん、ずっとこんな感じで降ったりやんだりするんだろうな……と、このときは思っていた。

 

ルートは途中手を逆にしてちょっと迷ったけど、まあ問題なく完登。

しかしスムーズではなかったので先が思いやられるものだった。

 

モンキージャスティス 5.10b ○

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1ピン目周辺が部分的に壊れたため、難しくなっているルート。

確かこれは登れていなかった。

1ピン目のルーフからの抜けがやはり難しく、2回ほどクライムダウンした。

結局自分でもよくわからないゴリ押しで抜けた。

 

その後は凹角なスラブを登る。足がしっかりしているので休みやすく、ゆっくりとムーブを考えながら登った。

昔はこれで悩みまくってテンションを掛けまくった覚えがある。

まあ、少しは進歩しているってことなんだろう。

完登。

 

燃えろ!ドラゴンズ 5.10c ○

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昔触ったときは、下部でかなりビビったり、最後の最後でパンプして登りきれなかったルート。

今回のリベンジ目的の一つだった。

 

実際登ってみると、1つ前に登ったモンキージャスティス 5.10bよりも簡単で驚いた。

明確なホールドがいくつもあり、わかりやすい。

完登。

 

俺は昔はなんで苦労していたんだろうか……多分その頃と比較して、登攀力自体には差がない気がするのだけれど。

慣れの問題か。

 

いい感じ 5.11a ××

(写真撮り忘れた)

とりあえず、11台は登っておかないと……と取り付いた課題。

椿岩にはアトランタいい感じという5.11aグレードのルートが2本あり、どちらも★の評価がついている。

ただ、他のクライマー仲間に聞いたところによると、いい感じのほうが面白いという話だった。

アトランタのほうはすでに取り付いているパーティーがいたので、こちらに挑戦することにした。

マスタースタイルで挑戦開始。

 

これまた、モンキージャスティ同様に1ピン目周辺が難しい。傾斜を出てのっこすまでクリップできない。怖い。

がむしゃらに力技で押し通った。

中間部はガバガバ岩稜ゾーン。

後半はモンキージャスティスの左隣にあるスラブを登る。

 

一つ一つ落ち着いてこなしていって、イケるかな……?と思ったところで核心にぶち当たった。

ボルトが目の前にあるけどクリップできない。ムーブが見つからない。

諦めて「ヒェー」とか叫びながら落ちた。

落ちる時に声を出すのは別に快感を感じているからじゃなくて、怖さを紛らわすために叫んでいるのだ。マジで落ちるの怖い。

 

落ち着いてみたら、ボルトの上に一つホールドがあり、それを右手で掴むようなムーブ、足上げを行えば解決できることがわかった。

その後はそれほど苦労なく上まで抜けることができた。

 

このルートは、出だしと核心周りの3手ほどだけ押さえればなんとかなるな!と、次なら完登できる自信を抱いて。

昼飯を食べて寝転んでビレイ待ちをしながら英気を養っていたところ、大粒の雨が降り始めた。

でもたぶん通り雨だろうから、すぐやむだろう……と思ったけれど、さらに雨の勢いが強くなっていく。

木の陰のない岸壁の右側を見ると、目に見えるレベルで空から白い線が落ち続けていた。

そして全くやむ気配がない。

これは、あかんわ。

 

後から来たリードジムの知り合いにビレイしてもらって、回収を兼ねてワンチャンで完登を狙いに行った。

中間部がびしょびしょ。チョークアップの意味がなくなるくらい。

しかし、スラブに入ると凹角が近い影響か、それほど濡れていなかった。

濡れシューズとノーチョークな手のままさっき敗退した核心部まで進んだ。

これは、もしや、イケるか?と思ったところで核心で一番イヤらしい薄いホールドが濡れていた。保持れない。無理だった。

 

結局、アブミを作ってA0で抜けた。

ずいぶんアブミで抜けるのも手慣れてきたぜ……。

あーあ。

 

振り返り

服もチョークもびしょびしょになったけれど、完璧にずぶ濡れになった、というわけでもなかった。

ギリギリセーフというくらい。

傾斜で雨の当たらない場所があって助かった。

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雨は結局1時間ほど降り続いたと思う。

雨雲レーダーを見て、その雨雲が抜けたタイミングで下山、帰宅した。

 

同行者は登り足りないから後でリードジムに行くという話をしていたけれど、帰りの車を運転している最中に猛烈に眠くなったのでやめた。

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家に帰ってひときわ濡れて汚れたシューズとチョークバッグだけ綺麗にして干した。

 

雨天での回収など、まあ、いい経験になったと思う。

もう一度やりたいとは思わないけれど。