梅雨が開けていきなり各所で猛暑日が続く日々。
椿岩でリードクライミングを楽しんできた。
前置き
長い梅雨が明けた。
前回外岩に行ったのは1ヶ月前、しかもその時ですら梅雨の間だったのに驚く。
最近ちょっとテンション上がらないなーと思っていたのは、岩を登りに行っていないせいだと気付かされた。
近畿で夏場に快適に登れる岩場は少ない。
ボルダーだと御手洗渓谷あたりが有名だが……リードの岩場となるとあまり話を聞かない。
以前クライミング仲間から、「真夏に椿岩に行ったら風が良く通って、影も多くて快適だったよ」と聞いたので試しに行ってみることにした。
気温は朝から28℃くらいになる。
どうせ焦って行っても無駄なので岩場に10時着を目指して出発した。
アプローチや岩は若干湿気っていた。
ここ数日雨はなかったはずだが……夕立でもあったのかもしれない。
幸いヤマビルを見かけることはなかった。
岸壁の右側は暑い。
だが左側はずっと影に覆われている。
また右側も14時ごろになれば完全に影に隠れる。
確かに風も吹いて、比較的快適に登ることができた。
アスレチッククラブ 5.9 ◯
アップで登った。
ポケットやガバを掴むと中に熱気が詰まっている。
モンキー・ジャスティス 5.10b ◯
アップ2本目。
前やった時は、下部で結構苦労したけれど、今回はそれほど苦労せず。
途中湿気った泥が手につくことがあり、いやーな感じに。
ケイブマン 5.11b/c ××◯
★★★の評価がついている、この岩場の看板ルートらしい。
ケイブマンというが、ケイブとなっているセクションは少ない、というかほとんどない。
梅雨のときに来た時は染み出しが多くて触る気にならなかった。
影に入ってから挑むのもどかしく、「どうせオンサイトできないし、解析の気持ちで挑もう」挑戦開始。
たぶん予想以上に苦戦するんだろうなー、と思ってた2ピン掛けまでのケーブセクションは案外余裕。
そして3ピン目に進む……ここが核心だった。
悪い、というより迷った。案外ホールドの選択肢が多い。
右ヒール掛けでやるのはまあ見えているのであとは手の送り方だ。
5回ほど粘って、つながった。
あとは上部を2テンくらいして落ち着いて解析してトップアウトした。
うーん……全体の負荷からして、もっと気合いが入っていればオンサイトできたかもしれない。
まあ現実はできていないので、自分の実力はその程度だ。
昼食を取り、しっかり力を溜めて2トライ目。
確か時刻は13時頃で、このあたりでルートの半分くらい影で覆われていた。
絶対完登できるとわかっていたので、逆に緊張する。
これが仇となった。
核心部に抜け終わる最後、快適なガバコルネへの一手を出すためのポジションに悩みまくって落ちた。
なにやってんだか。
栄養剤を取って、大レストを挟んでもう1回。
核心部は問題なく抜けた。
あとは上部でミスらないように、ガバごとにレストを挟んでゆっくり進んだ。
完登。
うーん……嬉しい反面、悔いが残る。
これは2トライで完登するべきだった。
マタ・マタ 5.10c ×◯
前回最後に触って登れていなかったので触った。
前回構築した終了点手前のムーブを忘れていたので、結局テンション。
悔しくてもう一回。
無事完登。
でもムーブを忘れた頃に挑んだらまたミスる自信がある。
そういうルートだこれは。
燃えろ!ドラゴンズ 5.10c ◯
クールダウンに。
もうヨレ気味だったのでテンションするかも……と思っていたけれど、ガバが快適でスイスイ登れた。
登っていて気持ちいいルートだ。
同じ5.10cなら絶対こっちをおすすめしたい。
振り返り
猛暑日でも登れたので、もはや「暑いから、コンディションが悪いから……」とか言い訳がなくなった。
ただ、椿岩は影だけでは足りない。風が無いと暑い。
この日の小岐須渓谷キャンプ場(鈴鹿市)のYahoo!天気では昼から風速3mとなっており、それくらいだとまあなんとかなった。
行く際はせめて風速だけは確認したほうが良いと思う。
壁全面を快適に登りたいのなら、13~18時あたりを狙うと良いのかもしれない。
楽しさも後悔もあったけど、なにはともあれ、登れてよかった。
シーズンなど無い。