ムイ

もはやクライミング日記

2021/09/19 岩と熱@北小松の岩場

快晴。前の朝は雨。まだ残暑も強いがやや風あり。

北小松の岩場で外岩リードクライミングを楽しんできた。

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前置き

先週はより雨の翌日によりローカルな石灰岩の岩場に行ったのだけれどヤマビルで撤退した。

転戦先も霧が立ち込めるくらいの湿度というワーストコンディションで、あまり楽しむことができなかった。

この週の前日も雨。

もうヤマビルはいやじゃあ~!ということで暑さを覚悟して花崗岩の岩場に行くことになった。

北小松の岩場に行くのは久しぶりだ。1年ぶりくらいだろうか。

いくつか登ったことのないルート、宿題があるので今回で済ませておきたい。

アプローチはまあ長めだけれど暑くて汗が吹き出す以外困ることはない。

 

この1週間前くらいから右の手のひらに妙な痛みがあり、それが気がかりだった。

痛みのきっかけの心当たりがなく、単にぶつけたか、ちょっと痛めたかぐらいだと思っていたのになかなか痛みが抜けない。

そういうこともあり登攀意欲が低下気味だった。

痛いクライミングは嫌いだよ。

 

こんな暑い日には誰も来ないだろ、って思ってたらすでに岩場には3人組1パーティーがいた。

マジかよ。ガッツあるな。

 

空高く 5.9 ◯

一番の上にある岩の真ん中のルート。

ここの景色は最高である。

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さっそく日差しがキツイ。

若干湿り気があるのか、花崗岩のガビガビスローパー特有のぬめりを感じた。

今日はあんまり調子が良くないかもしれない……と思った。

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エメラルド 5.10a ◯

今思うとこいつは結構良いルートなのではないかと思う。

ちょっと癖があり、自由度もあり、上手く決めればスイスイ登れる。

楽しい。

 

空中分解 5.10c X

カンテ側に出るのがとにかく難しいルート。

以前良いフットホールドを見つけたのを覚えているけれど、完全に記憶から抜け落ちていた。

フットホールドはいくつかあるし、どれも踏めそうだけれど……それよりも手で保持するホールドが悪い。

こんなに悪いし、数が少なかったっけ……?と戸惑いまくった。

結局1テンション。

その後昔やったのとは全然違う(と思われる)ムーブを組み立てて登った。

カンテ側のスローパーが非常にヌメって辛い。スっぽ抜けたら爪が削られて指先も痛みそうなので気合いで抜けた。

ムーブは固まったけれどもう一回登る気にもならず、次へ。

 

スローダンサー 5.11b X◯

真ん中にある岩の左のカンテというか左壁面を登るルート。

これが今回の狙い。

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これはとにかく1ピン目までが怖い。

体の回転を抑えつつガバへ飛び出さないといけないのだけれど、クリップできていないのでミスると地面に着地しないといけない。

若干下地も斜めで岩もあるので恐ろしい。

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何度か飛び出そうとしてはへこたれて一度降りた。

その後同行者の気合の入った飛び出しを見たり、落下を受け止めたりしてビビってられないなーと思い再度挑戦。

 

何とか止まった。ポイントは右足で以下に体の回転を抑えるか、というところな気がする。

上部はガバが多めなのでヒールなど使ったり、体を大きく使って楽しく登れる。

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上部だけだと5.10半ばくらいだと思う。核心は最初の飛び出しだなあ。

とりあえず完登。宿題が終わった。

 

NEOダンサー 5.11a/b X

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真っ直ぐ登るにしては負荷が高く難しいルート。

左のカンテをどれくらい限定するのかよくわからない。

あまり気が乗らないまま挑んで結局敗退した。

 

同行者がトライ中にフットホールドに使っていた、初手近くのアンダーのフレークの右側が大きく崩壊した。

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登れなくなった、ということはないだろうけれど、難度は上がったと思う。

その上その周辺も崩壊しそうだ。

自分が昔触ったときもどこかフットホールドが壊れた覚えがある。

トライする人は気をつけたほうが良いかもしれない。

 

スパイスマジック 5.10c XX 

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岩中央のスラブルート。

個人的にかなりやりごたえのあるルートだと思う。というか10cよりも難しい。

スローダンサーの上部よりも難しい気がする。

徐々に日が陰ってきたけれど、岩は日差しの熱を吸ってかなり熱くなっていた。

非常にヌメる。

2ピン目上にあるガバそうにみえてガバじゃない斜めの棚を掴んで、その頂点をカチってハイステップで立ち込む……のだけれど、手がヌメって滑るイメージしかわかない。

2回やったけれど諦めた。

岩が冷たいうちに取り組んだが良い。

 

休日は北小松 5.10b ◯

ちょっと時間があったのでクールダウンがてらほとんど登った覚えのない一番下の岩へ。

触ったことのない一番右側のルートを登ってみることにした。

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……うーん……。ラインが不明瞭だし、ガバが多く、そしてゴソっと欠けそうで怖い。

ロープの流れもそれほど良くなく、岩の縁に当たってロープが痛む。

個人的には5.8くらいじゃないのか?と思った。

 

休日はクライミング 5.9 ◯

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岩の真ん中を登るルート。

露出感もあるし景色もいいし、登っていて気持ちいい。

これは良いルート。

終了点にはマイロンがあったのでそれに結び替えをして降りた。

 

振り返り

全体的に締まらないクライミングだったけれど、宿題が終わってよかった。

 

右手の痛みは小指側の手首に近かったため、肘部管症候群かあるいはTFCC損傷か?とビクビクして一応整形外科に行った。

少なくともTFCC損傷ではなかったようで一安心。

痛みの発生の仕方からするに、どうも中指につながる腱、その手のひらの部分を痛めたらしい。

 

せっかくシーズンが近づいたというのに……痛みが抜けるまでレストすることにした。

完全復帰は10月半ばくらいになるだろうか。

やれやれ。