3連休最終日。
これが終われば正月気分とはオサラバ……と思うと悲しい。
右手の痛みは消えているけれど、念を入れてもう少しクライミングは休む。
やることがない。
なので、武奈ヶ岳に登りに行くことにした。
比良山系の山は冬季に登ったことがなかった。
なのでこれが、初めての比良の冬山ということになる。
ヤマップで山の様子を確認、メジャーな登山ルートもチェック。
西側、坊村から登るのが最も人気らしいけれど、最初の急なつづら折りに面白みがないことは知っているので、どうしようか悩む。
秋にさんざん登ったイン谷口から登るか……しかしこっちからだと武奈ヶ岳山頂まで距離がある。
ちょっと迷ったけれどイン谷口から青ガレを通って、コヤマノ岳、そして武奈ヶ岳という最短ルートを通ることにした。
8時半にイン谷口の駐車場に到着。
そこそこ車があった。思ったよりも人気らしい。
またアイゼンを付けるタイミングに悩む。
大山口の分岐を過ぎて、砂防ダムの横を通るちょっとした急登で「あ、やべえかも」と思って早めにアイゼンを付けた。
アイゼンを付けて歩いていると……足が重い。
「こりゃダメだな。八雲ヶ原か北比良峠まで行って帰ろう」と思ってのそのそと進んだ。
いつもなら人を追い抜くことが多いのに、今回は追い抜かれることが多かった。
たぶん雪山を登るだけあって、みんな鍛えられているのだろう。
気づけば青ガレの後半、急登に差し掛かっていた。
その頃には足は結構軽くなっていた。
「こりゃ行けるな」と思いながら金糞峠に到着。
しばらく休憩取ったあと、コヤマノ岳を目指す。
この行程が一番キツかった。
とにかく長い、長さを感じる。
ちょくちょく小休止を入れながら進む。
足を雪から引き抜くとき、かかとが擦れて痛い。
靴ずれになったらヤバいなと思いながらいろいろあるき方を工夫しながら進んだ。
コヤマノ岳到着。
あまり休まずに、すぐ出発。
武奈ヶ岳が見えた。
空には雲ひとつない。
あんなに急登だったっけ……遠かったっけと思いながら、最後の登りへ。
案外サクッと登れて、登頂達成。
ちょっと風に手を冷やしながらラーメンを食べて、さっさと下山開始。
ゆるんで湿り始めた雪を黙々と歩いて下った。
……ちょっと雪山に飽きてきた感がある。
かといってアルパインをするほどの技量も知識もないので……うーん。
どうしようかな。