滋賀の雪山で一番有名なのは伊吹山だけれど、まだ行ったことがなかった。
また、関西の人間からするとここが一番の入門ということになるらしい。
満を持して挑んでみることに。
前日、前々日は寒波で大荒れ。
当日は朝はC予報、昼からA予報。
これは雪の残り方や冷え方次第だなと思いつつも、いつもどおりな準備を整えた。
8時半に駐車場に到着。珍しく予定時間通りに現地についた。
駐車場はまだまだ空いていたので、どうやら平均よりも早めな登り始めだったみたい。
麓の町にはあまり新雪は積もってなかった。
駐車場のおばあちゃんいわく、多くは降らなかったらしい。
登山口にはでかい「登山自粛」の文字。
いつから貼られているのか知らないけれど……オミクロン株の広まり方を甘く見てはいけないだろうしなあ。
1合目到着。
ここでアイゼンを着けている人もいたけれど、まだいらない感じ。
トレースもしっかりしているし、雪が比較て乾いていて、それほど滑らない。
ガンガン進む。
風がほとんどない。曇っているとはいえ、そこそこ暑い。
3合目手前。
少し風が吹く。
こんなに楽だったっけ……と思うくらいガンガン進める。
足元を気にする必要がないおかげだろう。
休憩を取る必要がない感じ。
避難小屋のある6合目に到着。
この手前辺りの雪面がカチカチに凍ってて、少しヒヤッとした。
アイゼンを付けたほうが良かった。
伊吹山みたいな見通しが良い山は「あそこまで行けば区切りが良いから」って我慢しがちなの難しい。
避難小屋の横でアイゼンを付けて、少し休憩してから最後の急登に挑む。
ここらへんになるとしっかり樹氷が残っている。
雪が多い。トレースではないところに足を入れると膝上までいく。
12本爪アイゼンの前爪のおかげで、不安はない。
しかしここはコンディションで難易度がガラリと変わりそうだなあ。
吹きさらしの、麓まで何もないルートなので、雪面が硬い状態で滑るとヤバそうだ。
難なく到着。
今まで登った雪山の中では一番標高が高いはずだけれど、一番楽だった。
頂上でラーメンでも食べようとかと思ったけれど……風が強くて寒すぎる。
小屋の陰に入っても風が強く吹き込んできて寒い。
こんなところで手袋を外して食べていられない。
パンだけ食べて少し休んでから降り始めた。
伊吹山というと尻セードが有名なので一応ソリを買っておいたのだけれど……使う機会がなかった。
雪が多く柔らかすぎて、腰を下ろすと沈んでしまう。
雪の踏み固められたトレースで使うと危ない。
アイゼンも引っかかるし、着けたまま滑るのは危険。
着け外しも面倒だ。
……ということで尻セードは諦めた。
3合目の屋根のある休憩所で改めてラーメンを食べて。
1合目でアイゼンを外して麓まで降りた。
次。
次に行くなら、御在所岳か?
ちょっと飽きてきた感は否めない。