ムイ

もはやクライミング日記

最近のマイクライミングシューズ事情

 

まえがき

2022年の秋頃から、クライミングシューズの値上げが続いている。

要因は新型コロナウイルス関連や、ロシアウクライナ戦争関連やら。

昨今で一度値上げしたものが値下げすることは、クライミングシューズ以外でもほぼない。

「クライミングシューズは2万円が当たり前」の時代の到来である。

 

この値上がりの流れを受けてまだ安いままの在庫を事前に買っておくぜフゥーハハハ!みたいな行動をあちこちで見かけた。

(自分の住む滋賀だと「しが割」という公的な割引キャンペーンもあり、それがさらに行動を加速させていた感じある)

でも結局、自分はシューズを買うことはなかった。

 

今あるシューズがまだソールが残っているのもあるし、クライミングシューズに対しての物欲が下がっていたのだ。

わざわざ買い求めるほどでも、ストックするほどでもなかった。

 

というかクライミングシューズわからん。

ライミングもわからん。

 

昔はクライミングシューズレビューみたいなだいそれたことしていたけれど、今となっては恥を晒していたいなもんだな。

シューズなんか自分が好きなもの履けばいいよ。他人の意見なんて全く参考にならん。

それでも情報を求めてしまうのが人の性というものではあるけど。

 

イカれた仲間を紹介するぜ!

とりあえず現時点の自分の手持ちと、その印象をメモっておく。

いずれ自分が見返すときのために。

 

ちなみに自分の足のサイズは24.5~25.0cmくらいだ。

 

アンパラレル TN-Pro

US7.5、EU40を使用。

外でのリードの本気用シューズ。

2足目。1足目のつま先に穴が空いた後で、廃番になったと聞いたのでメルカリであまり使われていないものを買い求めた。

それくらい気に入っている。

 

結局廃番にはならず、製品はマイナーチェンジされて継続してる。

www.caravan-web.com

ローボリュームモデルまで出た。

最近はハイエンドモデルは当たり前のようにローボリュームを出すみたいな印象ある。

 

とにかく自分の足型に合う。硬めで足先の感覚が鋭いのがいい。

そのおかげで「踏んでる」感が強くて、リードで疲れて足が不確かになりがちな時でも心強い。

好き。

 

ヒールは全然使ってないので性能がよくわからない。

 

今履いてるのが駄目になったら、また買う気がする。

最初から足型がぴったりなので、育てる必要がない。わざわざリソールはしないかもしれない。

 

アンパラレル フラッグシップ

US7.0、EU39.5を使用。

アンパラレルのハイエンドモデル。

リードジムでの本気シューズとして使ってる。

 

写真を探したら、買ったのは2021年の夏ということになってた。確か衝動買いだったはず。

もう1年半も使ってたとは。そのうち半年くらいクライミングをしていなかったので、使ってるのは実質1年ということになる。

 

こいつも足型がぴったり合う。

どうやら自分はアンパラレルのシューズと相性が良いらしい。

へっへっへ。ついていきまっせアンパラレルはん。

 

TN-Proより柔らかく、先も丸い。

硬めで尖ってるシューズが好きな自分としては好みのポイントからわずかに外れるけど、性能的にはかなり良いものに感じる。

柔らかいということでソールを削るのがもったいなくて、室内用にしているところがある。

TN-Proで固くて参った、といったことがあれば持ち出すかもしれないけれど、今のところそういうことはない。

この間、外のボルダーで使ったら過不足無く使えた。ヒールも悪くない。

ボルダーとしての本気シューズかもしれない。

 

スポルティバ ソリューションコンプ ウーマン

US5.5、EU37.5を使用。

ボルダー仲間が「買ったはいいものの、足型が合わなくて使えない」というものを8000円くらいで買い取った。

 

自分にはちょっと小さい。快適に使うならもうハーフかワンサイズ上げたい。

そして足型がそれほど合っている感じもしない。ソリューションは昔履いてたけど、その時もそんな感じだった。

性能が高いけれど、自分には適していない。そんな感じがする。

 

死蔵させるにはもったいないので外のボルダーや、リードの花崗岩の短いスラブ(リード)やらで使っていたりする。

足先の感覚は鈍めだけど、踏んだらとにかくよく効く。気持ち悪いぐらい効く。性能の高さを感じる。

でも履いていると辛い。

 

長時間履くと足が痛くなるので、リードで本格的には使えない。

外のボルダーでも一日中使ってると後半は痛くなってくる。なので本気シューズとしても微妙。

 

宝の持ち腐れというやつだな。

スポルティバといえば、今だとスクワマが有名だ。身の回りだとスクワマが本気シューズという人がかなりいる。

 

しかしスポルティバのクライミングシューズは基本的に自分の足に合わない。そして値段が高い。

今後スポルティバのシューズを買うことはないと思う。

 

スカルパ インスティンクトVSR(ステルスC4にリソール済)

US6.5、EU38.5を使用。

かつての外岩用の本気シューズ。

ステルスソールに張り替えた頃からリードがメインになって、それ以来あまり出番がなくなってしまった。

 

インスティンクトVS、VSRといえばとにかくヒールが効くので、「ヒールで困ったらこれ」という感じ。

興味本位でステルスC4にリソールしたら、VS並かそれを超える感じで剛性が上がってしまった。超絶エッジングシューズの出来上がり。

シューズとソールの柔らかさというのは素材の組み合わせとバランスであり、適当に組み合わせたらダメだなと思い知った。

ソールはリソールのおかげで蘇ったけれど、ベルクロが馬鹿になっていて接着力が弱い。ソールの寿命はシューズの全体の寿命と同期しているなと思い知った。(なので、今後リソールはあんまり検討していない)

 

とにかく硬すぎて使いにくい。

出番があるとすれば強傾斜な花崗岩のボルダーとかだろうか。

 

インスティンクトVS、VSRは外岩で長らくお世話になってきたけれど、足型的にアンパラレルが最高なのでしばらくスカルパのシューズを買うことはない気がする。

 

ファイブテン アシム

US8、EU40を使用。

スラブやアップ用のシューズ。

その頃ちょうどフラットシューズを切らしていて、たまたま廃番のために半額になっていたので買った。6000円くらいだったか?

これを履いている人はいるけれど、これが本気シューズという人はほとんどみない。エントリーモデルだしね。

 

不満は多い。

硬く、ステルスC4が使われてる割にやけに滑る。これは自分の足使いが悪いからなのかもしれないけれど、とにかく信用できない。

1足しか買ってないのに2足になってるのは、「足型が合わないので良ければ要りませんか?」と言われてタダでもらってしまったからだ。

 

アディダスに買収された後の5.10のクライミングシューズは周りでは不評だ。ソール自体の性能も低下したんじゃないか?とかまで言われてたり。

小売に廃番を通知しなかったり、直営オンラインショップで先に値引き販売を始めたりというのも聞いたり。

 

アディダスは5.10のクライミングシューズを真面目に売る気がないんじゃないかと思う。少なくとも、日本ではないのかなと。

日本の直営オンラインショップにはもうクライミングシューズの取り扱いがほとんどないしなあ。

……なんだこのフランネルシャツは?たまげたなあ。

 

Five ten / Adidas to stop making climbing shoes?

オリンピック商戦を見越してブランドを買ったけど、うまく活かせなかったとかなんとか?

リニューアルを目論んでるとかならいいんだけど。

 

そんな噂話や与太話はともかく、このシューズは使いにくい。

ジムでのアップやクールダウン、花崗岩のスラブで使ってソールを減らしているのだけれど、スラブでも他のシューズのほうが踏み感が良くて出番がない。

メルカリとかで売るのすら面倒くさい。

 

なんとかしてソールを減らす日々である。

これを使い切ったらアップ用シューズという概念は捨てようと思う。

常に一番のものを使えば良いんだよ。

 

ファイブテン アナサジレース

US7、EU39.5を使用。

マルチピッチ用に買ったフラットシューズ。ので、長時間履いても快適なようにガバガバなサイズにしてある。

あまり使っていないしガバめなので性能はよくわからない。

でも、周りで愛用している人は多い。

 

最近マルチピッチに行っていないので出番がない。

放置していれば接着剤が劣化していずれダメになるだろう。そういう意味もあって、クライミングシューズを買いだめする気にはあんまりならない。

 

しかし改めてサイズを見直したら、かなり大きめのサイズを気に入っている感じがする。

シューズのサイズなんて目安なので、シューズごとの比較なんてできないけれど。

もしかしたら普通に使えるのかもしれない。今度ジムで使ってみようかしらん。

 

これを使った時の感覚がアシムと変わらないなら、自分の足使いが下手ってことだな。

 

あとがき

ライミングシューズに関しては満足してるし、数も足りている。

次リピートするものも決まってる。

上手く使えていないのもあるし、早くそういうのは使ってしまいたい。

 

ライミングシューズはわからんな。