心配対象はぼっち大学生だよ。
昔の自分みたいな。
- 作者: 竹宮ゆゆこ,駒都えーじ
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2010/09/10
- メディア: 文庫
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大学生というのは高校生よりナイーブになりがちな存在だと思う。
高校よりも世界が広くて、自由にできる大学生活。そこで自分の価値が改めて見せつけられる。
外部からの強制的なコミュニティ作成圧力すらないので、ぼっちの素養がある人は、生まれて初めて真のぼっちになる。
というのはまあよく知られていることなので言わなくてもいい。
んで、ゴールデンタイムの登場人物たち。
基本的にコミュ能力が高すぎる。基本スキルとして身につけている。
変なやつはいても、他人に対してテンパらずに黙せずな態度を維持できる。これ基本。
それがみんなみーんなできる。
ゴールデンタイムを読むたびに、「ううんキツイ」ってなる。
リア充とかいう言葉は使いたくないけれど、この作品リア充だらけだよ!
キツイキツイ!ぼっちにはキツイ!
それを今度は映像化して、アニメはよく見るけどラノベまであんまり読まないって人まで見る。
たぶんぼっち大学生の心はささくれ立つ。
おいおい俺らの味方のフィクションが、俺らを殺しに来てるぞ。
竹宮ゆゆこは何を考えてこんなものをライトノベル界に送り込んでくるんだ。
ライトノベルは基本的に飴玉が多いはずなのに、なぜトゲ付きの梅干しなんだ。
大学生カップルがメインのライトノベルなんて劇薬、どうするんだよ。
そういうところに踏み出していく竹宮ゆゆこはすごいなぁ。