
まえがき
11/1土曜~3月曜は3連休だが、今回は遠出の予定はなし。
連休は混むので避けようと仲間と打ち合わせていて、翌週に遠出をする予定なので。
混んでいる岩場が嫌いすぎな奴らである。
しかしせっかくの連休なので近場でしっかり登るぞーと思っていたら水曜の夜から風邪の症状が出始めて木曜金曜とほぼダウンしていた。
やれやれ。再び発生した睡眠障害で免疫力低下+朝夕の寒さにやられたっぽい。季節の変わり目あるあるかな。
なんとかギリギリ復調してきたので土曜に仲間に連絡を入れたら一人反応あり。
前日の金曜日は大雨。でも芹谷屏風岩なら問題ないことわかってるしー、と芹谷に向かった。
現地でパートナーと合流したら彼も風邪を引いていた。病人タッグか。
2025年秋の現在、日本中で熊による被害が多発している。
芹谷屏風岩の駐車スペースから岩場までにはドングリの木が多く、極稀に熊が迷い込んでくることがある。
気をつけてもどうにもならないことだけれど、気をつけたい。
コンディションとか
現地駐車スペース9時着。
家を出るときアスファルトを見ると乾きかけくらいだった。
しかし芹谷に入ると「さっきまで雨が降っていたのか?」と思うくらいびっしょりと濡れていた。山にも靄がかかっている。なんじゃこりゃ。

でも気にせずアプローチ開始。
このときの気温は15℃以下。ヤマビルが活動可能な気温ギリギリ。しかしここまで湿気があると活動できるらしい。
アプローチを終えると自分と仲間で一匹ずつ靴や靴下に張り付いてた。
岩場はほとんど染み出しなし。染み出しが始まるのは降ってから2~3日経ってから。
ただ、相当な勢いで雨が降ったせいか、壁の上部から流れ込むように濡れているところがあったり。

ラ・バンバ 5.11aは速攻で濡れるし染み出す。おそらく屏風岩で一番雨に弱いルート。
気温は15℃くらい。ずっと曇りで、風が強かった。
前日の雨の影響か、あるいは3連休は遠出で規模の大きな岩場に行く人が多いせいか、自分とパートナーの2人しかおらず、そして誰も来なかった。
混んでいる岩場が苦手と言えど、ここまで誰もいないと少し寂しいぜ。
ゴーアウェイ 5.10b(5.9くらい) ◯

いつもならラ・バンバでアップをするのだけれど、あまりにも濡れすぎていて触る気が起きない。
かといって狙いのルートにいきなり触る気も起きないので、とりあえずすぐ近くにあるゴーアウェイを登ることにした。
このルートは意外と細い足を拾う必要があったり、ステミングでの体のポジションを意識する必要があったりで侮れなかったり。
しかし昔よりフットホールドを見いだせるようになったためか苦労なく完登。
指、体の負荷が少なくあまりアップにならなかった。
ミステリアス 5.12b/c ✕✕◯
今回の狙い。前の週触ってグレードの割にいい感じだったやつ。

出だしのコルネは雨が続くと染み出すことがあるけれど、問題なし。
1本目は主にムーブの確認。マスターの一発目で登れるほどの余裕は流石にない。
下部は最後のガバ取りあたりで詰まった。
左トラバースは問題なし。意外と悪い右に戻るムーブはいい右足のポジションが見つかってかなり安定した。
その後も一つ一つ手順、ムーブを確認、細かな修正を入れてトップアウト。
この感じだと次で行けるか……?
2本目。
問題なく繋いでいって、中盤にて左手のサイドカチの保持でヨレを覚えて、急遽左足を張るムーブに切り替えた。これで左手を休めることができる。
いいフットホールド、ポジション見つけたな。とか思いつつ次のムーブを起こしたら左手がスッポ抜けて落ちた。ああー……。
この次のムーブというのが左足を体正面に上げるものだった。後から冷静になって思い返すと、左足を張った体勢から左手のサイドカチに力を入れつつ、左足を正面に運ぶのは左手が緩みやすい当然の動きだった。
結局、作った手順が最適なのだ。
そうこうしているうちに仲間は狙いのハイカラさん 5.12a(左側をしっかりと限定した方法で)を完登。
やや焦りを覚えつつも昼飯を食べてしっかり休みを入れる。
体感的に回復していても、実はヨレがまだ残っているとかあるので。
1時間あけたら大丈夫だろ、ともどかしく待ちながら、結局50分で準備開始。
トライ開始のタイミングでちょうど1時間のレストだった気がする。
この3本目で手順、ムーブのミスなくきっちりと完登することができた。やったぜ。
5.12半ばあたりのグレードで完登できたのはこれで2本目かー……。
しかしそこまで達成感がない。まあ2日間、7回で登れたものに強い達成感は覚えにくい。
比較的簡単に登れると自分の得意系なのか、グレードが甘いのか?という疑念が湧き上がってくるので。
このルート、要所要所にレストができる場所がある。傾斜のあるところにはガバ、傾斜のないところにはガバ足があり、レストに慣れているとかなり負荷を落とせるような。
トポでは★★★のルートだけれど、個人的には★★くらいの面白さ。
上部にガバ足がなかったらもっと面白くなった気がする。
ラ・バンバ 5.11a ◯

二人とも目当てのルートが登れて、かといって新しいルートに手を出すほどの気力はない。
翌日も登ることにして、それなら今日は早めに帰ろうと決めた。
最後にクールダウンとしてラ・バンバを登った。
最初は上部のガバまで濡れていたけれど、そこは乾いていつもの通り象鼻だけが濡れた状態になっていた。
ちなみに出だしの木の根っこはどんどん揺れるようになってきた。そのうち折れるだろう。注意。
帰る
14時頃、駐車スペースに戻って帰宅開始。途中でカーナビから大雨の予報が入り、雨雲レーダーを見ると芹谷周辺は15時頃から大雨だったらしい。
早めに帰るのはナイス判断だった。
家に帰ったら異様に体が疲れていた。先週も同じくらい疲れてたのを覚えている。出だしの傾斜の影響か。
これで明日登れるのか……?まだ喉もイガイガするし大丈夫かこれ?とか思いながら無理やり布団に入った。
翌日、別の岩場へ
朝、ブリーダーズカップクラシックでフォーエバーヤングが勝つのを見て元気をもらい、出発。馬券も当たった。
ついでに天皇賞・秋の馬券も買ったけどこっちは外れた……メイショウタバルとタスティエーラ……最後まで持ってくれると思ったんだけどなあ。

コンディションは文句のつけようのない最高の状態。
そして昨シーズンから取り組んでいた狙いのルートも登れた。
日数、トライ回数、特に手順組み立てでめちゃくちゃ苦労したのもあって、達成感もひとしお。
完登の充実感はグレードと関係ないな。

まだ新しいクライミングパンツを引っ掛けて、膝に穴が空いた。
やれやれ。直さなきゃ……。
振り返り
この週末は2日連続で宿題回収達成。
いい流れ来てるぜ。体調崩し気味なのはともかく。
このまま心身治しきって、次の週末を迎えたいところ。
宿題が終わったので、次の挑むものを考えないといけない。
次に芹谷屏風岩で取り掛かるのはサースティ・ボディ 5.12cかな。
もう一個の岩場はキツイので、グレードを上げるか少し足踏みしたグレードのものを選ぶか、ちょっと悩ましい。
ほどよい付き合いの長さになるルートを選びたいなあ。
おしまい