
まえがき
前の週は■■で目下の狙いのルートがかなりいい感じになってきた。
ので、続けて行きたいところだったけれどこの週末は土曜が近畿南部から雨、日曜は近畿全般に雨という予報。
土曜は近畿北部は比較的マシということで、となると選択肢は芹谷屏風岩に決まっている。
芹谷は久しぶり。ホーム感があるのにずっと行けていなかった。最後に芹谷に行ったのは2025/03/15と、半年以上前。もはやホームと言えねえ。
というか今年の行ってる頻度だと■■の方が多いんじゃないか……?
芹谷は南面で日がよく当たるので暑い時期は厳しい、そして真冬になると雪が積もってアプローチが大変ということで意外とシーズンが短いんだよなあ。
でもこの冬は雪が積もっても晴れてたら行こうぜ、という話を仲間としたりしている。
アイゼンを履くほどじゃない、チェーンスパイクさえあれば十分なはず。
それが実際実行されるかは、3ヶ月後ぐらいに答え合わせをしたい。冬の暖かい岩場なら、瑞浪とかもあるし……。男心と秋の空。
この週の木曜夜、リードジムに行ったらヨーロッパから仕事で来ているクライマーがビレイヤー難民となっていたので、ビレイパートナーとなって一緒に登っていた。
来日して半年、近畿の岩場には全然行けていないという。それはもったいないし残念だと思って誘ってみたらOKとなり一緒に行こう、ということになった。
……正直、やってしまったかなとか思った。仲間への連絡とか全然できてなかったし。勝手が過ぎる。
英語で喋っていて気がデカくなってしまったらしい。反省。
まあなるようになるさ、そもそも参加者の面子で態度を変えるタイプの人はあんまりいない面子だし、たぶん……とか思いながら当日の朝を迎えた。
駐車場9時着の予定だったけど、珍しく仲間が寝坊をして30分遅れで着いた。
そういうことあるある。わかる。なのでほとんど気にならなかった。車に乗ってしばらくしたら忘れてたくらい。
コンディションとか

基本的に曇りで、気温は18℃くらい。雨雲が近いせいか湿度は高めだった。
その割にアプローチでヤマビルは見かけなかった。ちょっと意外。朝の冷え込みなどで活動が鈍っているのかもしれない。
しかし登っている最中にわずかに日が差し込むと暑かったので、曇り様々である。晴れてたらキツかったろうなあ。

この葉っぱが落ちてからがハイシーズンという感じある。
絶好のコンディションはもう少し先。
この週は雨が頻繁に降っていたので染み出しがあるかと思いきや染み出しゼロで意外だった。
シーズンインしたということで結構混んでるかも?と思ったけど岩場には12人くらい。
ちょうど広間の荷物を置く場所が埋まる程度だった。
そしてほとんどが知っている人ばかり。ローカル性が高い。
ラ・バンバ 5.11a ◯
いつもなら一番に取り付くけど、空いていなかったので少し待ってから取り付いた。
問題なく完登。
久しぶりとはいえ、核心部の力みをもっと抜いて登りたいねえ。
あと、昔よりもフットホールドが選べるようになってきたような。そこは進歩かもしれない。
ミステリアス 5.12b/c ✕✕✕✕

芹谷で次に狙うと定めたルート。仲間から結構面白いという話は聞いていたので。
去年くらいにこれを触っていた仲間に便乗して少し触れたことがあるけれど、下部のボルダームーブが辛く、そこだけで終わった記憶がある。そして手順の記憶は全く無いので実質初めてみたいな状態でスタート。
これに取り付くのは若干気が重かった。5.12半ばというとほぼ自分の限界グレードに近い。5.12cのデッドラインは40回近くやって完登できたのだ。
それから1年経ってパフォーマンスに変化はないし、そこから考えると最低20回くらいはトライしないと完登できないかも、と思うとしんどかった。トップアウトできるかもわからないし。
久しぶりにやってきて、いきなりその気分を味わうのはテンションが下がる。
……仲間がシーズンで初めて岩場に来ると、いきなり狙いに取り付かずその日は簡単めの再登ばかりやるの今になってわかる気がする。
いやいやそんな尻込みをしてたらイカンでしょ。時間はいくらあっても足りないくらいなんだから即やらねば。と、弱気は振り払ってさっさと取り付いた。
1ピン目はプリクリップで開始。トポにもそう記載があるのでそうしたけど、作ったムーブを思い返すと安定感高まったらこれプリクリいらないな。
出だしは問題なし、そしてリップの上を取るムーブで早速詰まった。
傾斜がきつくて強度が高い。なにより選択肢が多いのが厄介だった。使える手足がかなり多く、右出し左出しすら絞れない。
ホールドがガビガビで保持を続けると痛くなってくる。傾斜がきつく、ハーネスが腰に食い込んでお腹への負荷も高い。
結局手順構築ができず、降りた。
2本目。手出しと狙いに行く場所が定まらないと構築が難しい。
ひとまずそこに至るフットポジションまではできた。体がほとんど同じ場所で右ヒール、続けざまに左ヒールを駆使するのはなかなか面白い。滅多にない気がする。
仲間の「確かこうだったような」というアドバイスを受けて右手でピンチ取りを試したところ取れた。一か八か感のないかなり安定したムーブになった。
ボルダーの負荷で言うと3級くらいだと思う。慣れたら4級程度に落ちるかも。
それにしても手が痛い。指が痛いというより、手が痛い。傾斜でガビガビなコルネを強く握り続けるのは消耗が激しい。
その上からはテンテン。途中、直登もできそうだけれどなんか変だな……と思いながら左を見たら、ガバが完全に草で隠れていた。
最近全然登られていないっぽい?とりあえず草むしりから。草をむしるとチョークのよくついたガバが出てきて納得。
左トラバースから右に戻るところが意外と悪い。
そこから上は傾斜の弱いフェース。少しバランシーなムーブをこなしつつ上がっていく。
上部はちょっと迷った。ホールドのつながり具合、終了点の位置などからすると左にあるエスニック 5.11bのルートを通ったほうが自然、というか綺麗なような。
しかし右から入っていくらしい。右はそこそこ汚れていて、しかも右に行きすぎると浮石のガバがあったりでなんか微妙。
ルートが近いとこういうことが起こるんだなあ。しかし右から入るのは結構油断ができないところだった。フットホールドが乏しく、バランスも悪く最後にやるにはしっかり力を残しておく必要がある感じ。
長々と時間を掛けて、とりあえずトップアウト。
昼飯を挟んで3本目。
下部のリップ上のピンチ取りで落ちた。その後はムーブの再確認と繋げの精度上げ。上部周辺は通していけた。
あれ?これ意外となんとかなるな?5.12b/cというグレードにビビっていたけれど、もうリーチの気配がする。
このとき時刻は15時半くらい。日が沈むのは17時5分予定で、仲間のビレイとクールダウンに1本とか考えるともう1回は厳しい。なのでこれで回収しようかと思っていたけれど、もう1回やってみることにした。
4回目。
16時過ぎに開始。下部があっさり繋がった。
このままの勢いで……といったところで下部の左へのトラバース部分で手順が逆になった。
余力があれば修正できそうだったけれど現状だとスッポ抜けるイメージしか沸かず、テンション。
結局ヨレていてその後はテンテンとなった。まだ手順、ムーブが馴染んでいなかったのを実感。敗退。
でも次に良いコンディションでフレッシュな状態でやれば登れるな、という感覚があった。
帰る
その後仲間のビレイをして、17時過ぎにヘッドランプをつけて下山は開始。
そこら辺あたりから雨が強く降り始めた。本降りの中で急斜面を降り、アスファルトの上を小走りしながら車に戻った。
帰りの車では誘ったヨーロッパのクライマーからフランスの岩場の話、その周辺の話などを聞いたり。
家に帰って夕食を食べた後で異様に疲れていることに気づいた。強傾斜であれこれしていたのがかなり消耗が激しかったらしい。
疲れている割にその興奮で眠れず、だらだらと酒を飲んで夜ふかしをしたら翌日は二日酔いになった。
余力があればリードジムにでも行こうと思っていたけれどこれは余力ゼロ。
指皮もないし完全レスト日にしてF1を見たり、菊花賞を見たりして過ごした。
あちこちの岩場でリーチ状態の宿題ばかりができてしまって迷うし困る。
そろそろしっかりと回収しないと……なんかどれもこれも中途半端なまま回収失敗!とかなりそうな予感もあって怖い。
おしまい。