1日目
起床、出発
ここ最近生活リズムがめちゃくちゃで睡眠がまともでなかったので睡眠薬を飲んでいた。
幸い中途覚醒はなかったけれど薬が切れた5時半でパッチリと起床。
それ以降は素直に寝れそうになかったのでスマホを触ったりしてウトウトしていた。
7時に布団を出て朝食。コンドミニアムなので電子レンジがあるのが助かる。
前日の寝る前に、お土産を買って帰る時間が欲しいという話をしていたが、お土産屋がある道の駅などはだいたい17時に閉まる。それに間に合わせるように岩場を早めに出る、という選択肢は流石にない。
逆に朝に行くのはありか?9時から開店するし、という案も出たけれどそれはそれで遅すぎる。
この日は岩場に9時半くらいを目安に宿をチェックアウトした。
結構遅めで、自分達がほぼ最後のパーティくらいだったと思う。
みんな朝早い。気合入ってるなー。
ストーンフリー 5.10c ◯
「1日目はワイルドボアゴージの上部でばかり登っていたから、この日は下部で登ろう」とか仲間に告げていたけれど、アプローチ途中で「チューブロックが近いならちょっと触りたいな、朝一の寒い時間なら日当たりの良いところのほうが良さそうだし」と方針転換。
アップでチューブロックにある★★なストーンフリー 5.10cというルートに目をつけた。
チューブロックはワイルドボアゴージの下部からすぐ行ける。行けるが、ちょっとビビるアプローチがある。
慣れたら問題ないんだけれど、まあうっかりが起こりそうである。
先に取り付いていた人がいて、少し待ってからトライ。
出だしがガバなので「ああ、こういうガバルートね、アップに最適最適」とか思ってたらそこまで素直にインカットしていないホールドが多くて体が強張った。
ライン取りも勘違いして妙に難しいところを通ってしまったり。
あと終了点手前のホールドがどれも悪くて、混乱した。右側のサイドガバが隠れていて見えない。落ちるかと思った。でもなんとか完登。
体も気持ちもよく温まった。
良いルートだった。
心の愛 5.11b ✕✕◯
ワイルドボアゴージの一番下のルート。
事前にXでオススメルートを聞いており、この日はワイルドボアゴージ5.12台を触ろう、下部のルートを触ろうと決めていた。
そしてこの左隣にあるヴァージンキラー 5.12aというルートに触ることを考えていた。
考えていたのだけれど……どうにも食指が動かない。
1ピン目が高いし、プリクリップ推奨っぽい。上部が左右のルートに近すぎてよくわからない。終了点もどっちなんだ。右隣の終了点から垂れ下がってるスリングは何だ?
とりあえず様子見で右隣の5.11bを触ってみます、と仲間に告げてトライ開始。
1ピン目までがこれまた怖い。出だしのホールドがそこまで良くないのだ。体をあげてしっかり足を踏めたらピンチ的なサイドガバが掴んで落ち着けるのだけれど。
下部のスラブは全体的に汚れているし、チョーク跡もないしで迷いやすい。
中間部から傾斜に突入。
ガバホールドがあるが右側にフットホールドをしっかりと踏んでムーブ構築しないといけず、そこら辺のやや立体的な動きに惑わされてテンション。
クラック内のガバを掴むにはどこに手足を……と落ち着いて逆算してムーブを作って抜けた。右側の抜けはクラックのガバがあるとわかっていてもちょっと遠くて、見えないしビビってテンションを掛けたりしつつもトップアウト。
結構面白い。短いし覚えることも少ない。
傾斜入った後は比較的素直だしと、次のトライで登れる確信を得て仲間のヴァージンキラー 5.12aのビレイをした。
仲間はかなりこれに苦戦していた。そして納得していない様子だった。その感じを見て挑戦するのをやめた。
とりあえず目先のルートから。と、仲間のトライの直後に取り付いたら、下部の手順を間違えて、無駄に保持して右手がパンプした挙げ句、足運びが雑で落ちた。
ああー、なにやってんだか。完全なポカミス。これで上まで抜けて確認する気がなかったので下ろしてもらって、5分だけレストしてトライ開始。
まだ右腕のパンプが残っているけど行けるだろうと。実際行けた。完登。
2トライ目のポカミスフォールはやってはあかんやつ。反省。
ジゴロ 5.11b/c ✕◯
なにか5.12台を登りたいなー、でもトップアウトが難しく時間を使うのもなーとちょっと彷徨った挙げ句、結局仲間が取り付いていたジゴロ 5.11b/cに便乗させてもらうことになった。ヘタレ。
このジゴロ 5.11b/cとジャンバラヤ 5.11c、そしてOVERDRIVE 5.11d。評価の高い5.11 3本を城山のイレブン三部作と呼ぶらしい。へー。
せっかくだしコンプリートを狙うことにした。そういうことにした。
仲間のトライの隙を付いてトライ。これまた出だしがちょっと怖い。この岩場はなんでどれも1ピン目までが怖いんだよ……。そういう開拓方針なのかな。
下部中間部はジャンバラヤよりも難しい。変に悩むとヨレるだけだと思い切って手を出していく。
他の三部作と違ってこれは全体的に難しいやつかな?とか思ってハングを抜けた後の右手を出したサイドホールドが思ったよりも保持感が悪くて体を動かせない。
足を上げて、次は左手クロス?遠いしクロスで出せるほど右手が保持れてないぞ。ダメ元で手首を挟み込むジャミングを試してみるが普段慣れていないのでキマらない。テンション。
その後右手のサイド保持、両足上げからのクロス取りのムーブを作ったが厳しめ。
これ繋がるかなーとか思いながらさらに手を進めたら、またその後が微妙に難しい。
右手をかかりが良いが浅いポケットみたいなのでこなす必要があり、この保持力を残しておかないと動けなくなる。左手は選択肢がいくつかありそうだったけれど、自分は斜めなカチを使った。
その後の抜けで右側から行こうとしてテンションしたり。
とりあえずトップアウトして、ロワーダウン中にムーブを確認。
核心となるクロスムーブの前に左側に保持れる小さなホールドを発見。これが意外と良い。誰も使ってなさそうだけど。これを使って足上げを楽にする方法を発見した。
こういう選択肢が多くていろいろ誤魔化しが効くの大好き。
最近の自分のクライミングは弱点探しに終始している気がする。厳しいのからは逃げろ逃げろ。しかし逃げてばっかりでは詰むんだよなあ。
自分達仲間全員がトライしていたり、途中で別のパーティーの人がトライしたりで、混んできた。
これはチャンス少ないなと2回目。
核心のところまでは無事に進んだが、やっぱりクロスで出せそうにない。
仕方がないので左手でさっき発見した部分を保持して右手を出した。上でもしっかりと保持力が残ってたので作った手順通りにこなして完登。
面白いルートだった。最初から最後まで、しっかりと詰まってる。
個人的にはジャンバラヤ 5.11cよりも難しくて面白く、ためになる気がする。
オススメ。
カルカッタ 5.10c ◯
仲間がクールダウンの登ったので、自分もついでに。
そういえば1日目に登った時は結局出だしでテンションして完登できてなかったなと。
しかし怖いのでやっぱりプリクリップで登った。
落ち着いたらプリクリなしのマスターでも行けるとは思うんだが……うーん。
問題なく完登。
帰る
1日目よりも30分ほど早め、16時半くらいに岩場を後にした。
おみやげを買い求めて地元のショッピングモールのアピタへ。
伊豆名産品のおみやげコーナーは少ないけれど一応あった。
静岡のお土産はそこそこ揃ってたけど今回行ったのは伊豆であって、富士山とか浜松のうなぎパイはちょっと違うんだよなー……。
夕食は仲間の「中華食べたい」という声と選択肢で町中華へ。
油淋鶏セット、セットのラーメンは台湾ラーメンをチョイス。
美味い。しかし、量が多い!セット用のミニラーメンかと思いきやガッツリフルサイズのラーメンが出てきた。
食いきれなくてご飯を残した。申し訳ない。
ガソリンが足りなさそうだったので給油して高速に乗った。
なぜかエネオスよりも出光が5円ほど安い。なんで?こんなんだとみんな出光で入れない?
帰省ラッシュでほんの少し車が多く、新東名が微妙に混んだけれど基本的に流れておりトラブルなく帰宅できた。
城山の岩場。暖かくていい岩場だった。
思ったより混んでなかったのも助かった。想像していたよりも近いし新東名は楽だし。
また寒い時期に来たい。
おしまい。