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もはやクライミング日記

2024/02/11 初めての日和佐の岩場 2日目

 

1日目

kuramiya2.hatenablog.com

 

起床、岩場へ

9時に岩場に行こう。

アプローチに30分、岩場まで30分、準備などなどに30分、朝食に30分と逆算して7時に朝食をお願いした。

宿泊先の樹園は朝食もしっかりと量があり、美味しい。(写真を撮り忘れた)

 

特に不測の事態が起きることもなく、予定通りに9時に岩場に到着。

岩場にはすでに2人のパーティーが登っていた。

奈良から来た日帰りのクライマーで、朝2時に出発して7時から登っていたのだという。気合がすげえ。

この日は4パーティー計11人という状態。待ちが発生するようなこともなく、前日同様に快適に登れた。

 

カノープス 5.10b

まずはひだまりエリアでアップから。

緩めのフェースからやや右上しながらのっこしをする比較的短めのルート。

下部にやたらとボルトが打ってあるので、これが幸せな海亀 5.8かと思った。

フェース部は簡単。上部ののっこしがちょっと癖がある。

完登。

 

終了点は右側にあり、最後のハンガーに掛けるクイックドローは長めがオススメ。短めにすると屈曲しながら岩に擦る。

同じ5.10bでも昨日登った潮騒エクスタシーの方が面白くやりごたえがあり、おそらくそっちの方が難しいような。

 

ラジャラウト 5.11d

せっかく海の岩場に来たので、海に近い岩を登らねばな、と選んだのがラジャラウト 5.11d

ドームの一番左端のルート。日が最も当たる。

この時の潮位は朝の7時が満潮、13時が干潮。来たばかりの9時頃は波が取り付きの足元に掛かっていたけれど、10時半頃には波が来ることもなくなっていた。

 

1本目

取り付きが微妙に飛び付き系。手がいいのだけれど良いフットホールドがなく、適当なところをスメアしながら左のガバへと手を送ることになる。ミスるともちろん岩にぶつかりながら海水に落ちる。

1ピン目が高くて遠い。下部でごちゃごちゃするより確実なところでクリップしたほうが安全、というより、近すぎるとビレイヤーが引っ張られた際に海水に落ちるからなのかもしれない。

1ピン目の位置にもいろいろ意図があるのだ。

3ピン目あたりまではピン間隔が遠い。これはガバばかりだから。

グイグイ高度を上げて行って、「お、これは一発で行けるか?」と思ったところで核心部がスタートした。

3ピン目より上、ハングになるやや斜めな水平クラックからがこのルートの本番である。

5ピン目は右ヒールをぶち込んでクリップ。その次のムーブがよくわからない。

右側にめちゃくちゃホールド感の良いアンダーガバがあるのだけれど、右に行けば左のホールドが遠くなり進めなくなる。

右側に微妙にチョークの付いているホールドは悪い。全力で持てば持てないこともないだろうけど、つなげると厳しいのはわかる。

左のカンテめいた尖ったホールドを左手で保持したいのに、遠い。

悩みに悩んで、右ヒールで体を無理やり上げて右手で尖ったカンテホールドを取り、左足を上げるというムーブで抜けた。どうにも間違っている感が強い。

その後のやや悪めな右のホールドから、左のガバ取りもふるい落としてくる感がある。テラスへの抜けも明確なフットホールドがなくて体が強ばる。

ロワーダウン中にとりあえず構築した右ヒール右手取りムーブを再確認。再現性が低いわけでもないし、できないわけではない。ただパワーがいる。

さて、果たして。

 

2本目

次に取り付いた登った仲間が「9時15分ムーブ」なるムーブを発見した。

過去に登ったことのある仲間いわく、それが一番正解に近いムーブだとか。うーん。左の壁を使うという選択肢が出てこなかった。頭が固いね。

しかし結構テクニカルなムーブに見えるので、いきなり真似するのは難しそう。

とりあえず自分のムーブを試して、ダメならムーブをパクろうとトライ開始。

下部は迷わないように軽快に進んで、3ピン目で大レスト。ここが一番休みやすい。

核心で自分の作った右ヒールゴリ押しムーブを繰り出そうとするも、「あ、これ体上がらんわ」と気づいた。


速攻でムーブパクリスタート。左足送って、右足はたぶんここらへんだろ。そしたら右手アンダーで保持れて、なるほどなるほど。

なんかテクニカルなムーブの割にスイっと手を進めることができた。


最後の左手ガバ取りシーケンスがやはり辛い。その手前のホールドは微妙になるくて休みにくいのだ。

声を出して止めて、あとは落ち着いて抜けた。

完登。

 

2回で登れるとは思っていなかった。実力がついているのか、よくわからん。

少なくともムーブをパクらなかったら多分もっと時間がかかったろうな。

やりごたえのあるルートだった。

 

ひわさ丸 5.12d(?)

時間が少し余った。パピヨン 5.10dとか、のぼれタイヤキくん 5.10cあたりがあるけど、3日目に残しておきたい。

ちょうどひわさ丸 5.12d登るためにドローを掛けた人がいたので、これ幸いとドローを借りて触ってみることにした。

 

5.12dというグレードだけど、仲間いわく5.12aくらいらしい。

でも5.12aって自分の場合10回くらい登らないとRPできないグレードだ。とりあえず様子見という感じでお触り開始。

 

1本目

下部はめちゃガバ。そしてガビガビ過ぎて手が痛い。

ガバがデカすぎて、一つのガバホールドの中にも保持感と手の痛さのグラデーションがある。妥協をすると消耗につながる。

最適を探りつつチョーク痕を頼りに手を進めた。そしてそういう探り方をすると指皮が摩耗する。

中間部のホールドが少し遠い。そして刺さってきて痛い。ホールド選択肢がいくつもありそうで、でも使うと逆にヨレそうで悩ましい。

いろいろ疲れてきて降りた。

 

2本目

まだ時間があったので、さっき作った下部のムーブを再確認しながら、さらに上を目指してみる。

終了点前の2ピン目あたりからがこのルートの核心スタート。

そこでニーバーが効くので休んでから進むのが良い、と仲間が教えてくれたけれどイマイチ決まらない。ニーバーの決まり具合を探っているだけでヨレる。膝が痛い。

上部のムーブを考える余裕がなくなり、降りた。

 

ま、まあラジャラウトで出し切ってたから、しょうがないよね……(震え声)

疲れると保持の感覚とか、ムーブの発想力とかが乏しくなるのが何気に厄介。

 

道の駅に寄りつつ、宿に戻る

3日目もあるので、少し早めに帰ることにした。

16時過ぎに岩場を出ると17時半閉店の道の駅の営業時間に間に合う。

明日は来れる時間に来るかわからないので、お土産などを買った。

 

ラジャラウト登れたし、一応祝杯ということですだちハイボールを買って飲んだり。美味い。

再び夕食で腹を一杯にして、少し早めに眠りについた。

 

3日目に続く。

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