ムイ

もはやクライミング日記

南だって寒いときは寒いんだよ@南紀白嵓(シラクラ)

 

コンディションとか

シラクラ行く人募集!」と声を掛けたら自分を含めて3人しか集まらなかった。

まあでも今回は高速代が休日料金になるからまあいいかよろしくなあ!という気持ちで出発(結局前と同じ一人頭2500円くらいになった)。

 

天気予報では最高気温は8℃くらい、基本曇り。風はほぼなし。

まあでも南だし、たぶん暖かいだろ……と思ったが出る直前にぎりぎりになって着ていく服を起毛のやつに変更した。朝一は寒いかもしれない。熱くなったら脱げばいいや。まあでもタイツまで履く必要はないだろ。などなど考えながら。

 

車は順調に進み8時半頃に大宮大台ICへ。

その時の外気温はー1℃。ファッ!?寒すぎ!

前回来たときは同じ時間で6℃くらいだったぞオイ!

 

風がなかったのはまだ救いだった。これで風があったらもう目も当てられない状態だったと思う。

 

岩場に一番乗り、どころか自分たち以外誰も来なかった。

その時の天気は北も西も雨が多く、唯一マシなのが紀伊半島くらいだったはず。

他のクライマーはどこに登りに行ってたんだろうか。

 

その日は結局あまりまともに日が出ることもなく、気温も5℃くらいまでしか上がらなかったと思う。かなり寒かった。

南の岩場だろうが、南面の岩場だろうが日が当たらなかったら関係ないな!ということを知った。

一つ賢くなったな!

 

アップとか

最初から前回触ることのできなかった道普請は慌てずに 5.10cに取り付くつもりだったのだけれど、寒すぎるので予定を変更。

一番右にある私は王女様 5.10aに取り付いた。

あーもう岩が冷たすぎてガバが辛い。

表面積が多い分手の熱をガンガン奪っていく。

なんかもう足置きも雑になって迂闊なフォールをしそうな予感がしたのでテンションをかけた。

トップアウトはしたけれど、体が温まる感じもそれほどしなかった……。

 

道普請は慌てずに

そして道普請は慌てずに 5.10cに取り付く。

核心は写真にある部分の少し上かと思いきや、この左手取りらしい。

リーチで差が出るとか。

 

確かにちょっと遠い。でも右側にいろいろホールドがあったりして使える。

そして何より右ヒールを打ち込んでトゥを引っ掛けたら足が抜けないくらい引っかかって、それでかなり右手が楽になる。

手が冷えて上部が辛かった。

 

完登。

 

寒いのでWORKMANで購入してまだまともに使ってなかったダウンパンツを履いた。

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安い。ポケッタブルになるので良い。暖かさはちゃんとしたやつに比べてそれほどない。でもまあ十分。

 

隣の芝生は青く見える

前回来たときに登っている人を見て、面白そうだなと思った寄り道 5.11aに取り付く。

★★なルート。

 

1本目

ムーブ、ホールドをテンションで探り探りしながら進む。

下部はホールドの選択肢が多くて悩む。でも深く考えないほうが良いと思い、やや負荷の高いムーブを選択してしまったような……まあいいか。

左手カチ、右足上げからの、左手で取りたくなるようなタテガバピンチを右手で取り、水平クラック内の膨らんだホールドをクロスして左手で取る。

そして右足をコルネに張って上げて、水平クラックを右手アンダー持ち、左足を上げてカウンターで左手ガバ取り。

この一連のシーケンスがあちこち駆使する感じで面白い。上部もガバとは言え足が悪かったり、最後はランアウト気味で緊張する。面白い面白い。

 

で、仲間が取り付いたら自分と全然違うムーブで、簡単だという。

彼のムーブはややリーチを生かしたもので、明らかに自分のムーブが複雑で無駄そうに思えた。考え直す。

 

2本目

これで登ってしまうつもりで、中間部のムーブをパクった。

しかし付け焼き刃でムーブ精度が甘かったのか。そもそも自分に合わないムーブだったのか。

左ガバ取りまでに持ち替えが多くなって手が冷えて、その上ギリギリ手が届かず落ちた。

……あー。最初に作った自分のムーブを信じていけばよかった……。

隣の芝生は青い。

 

ムーブを再確認した。

 

3本目

完登。

2本目のトライが悔やまれる。

 

葛藤お触り

オススメかも?と言われてた葛藤 5.12aを触ってみる。

3ピン目まわりまではなんとかなるのだが、左上するクラックあたりから厳しい。

持ち感の良さそうな部分が届かない。しかし上手く中継すれば届きそうな予感がした。

ただ触ってみたところ、そこまで良くない。クリップしたりその後飛び出したりするほどの余裕がない。

ただ、薬指小指あたりをボトミングするとガッツリかかる気配がある。テーピングもしてなかったし痛そうなのでしなかったけれど。

これはフィンガージャムを駆使したら結構楽になるのでは?と思った。

次触るときは右手の指にテーピングを巻いてやってみようと思う。

 

敗退。

 

クールダウンとか

葛藤と出だしが同じで、右隣にある仙人掌 5.10aを登ってみる。

ついつい「せんにんしょう」と言ってしまうのだがサボテンである。

5.10aにしては辛め、10aと思って取り付いてはいかんという話を聞くけど、このルート面白い。

ハング部のののっこしのホールドの向きとか体の動きとか楽しい。自分は膝を使った。

登りがいのある素敵なルート。

 

帰る

3人で岩場を16時半まで占有して、そして帰った。

シラクラ行く場合は気温よりも天気に注目だなあ。晴れなかったら寒い。

 

次行ったら葛藤 5.12aも少し触りつつ、目覚めの一発 5.11bも触ってみたい。

 

おしまい。