ムイ

もはやクライミング日記

2023/06/10 ヨシじゃない@地元の岩場

 

まえがき

梅雨本番という感じで大雨が降り続いている。

天気予報では木曜~金曜は大雨、そして土日も雨予報だったのが金曜午後から好転して土曜いっぱいは曇りに変わっていた。

ただし、近畿南部の方は微妙な感じ。つまり最近リピートしている柏木の岩場は雨に降られる可能性が高い。

でも小雨くらいなら影響ないことわかっているし、どうするか……と悩んだ。

 

最近柏木をリピートしすぎて、少し疲れた。

片道3時間弱は慣れてきたとはいえなんだかんだ堪えるものがある。

今回は乗り合わせる人数も少なそうなので、お財布にもほんの少しだけ優しくない。

 

……たまには、浮気するか。

ちょっと右手の指も微妙に痛かったりするし、また10日ほど休みを入れたっていい。

仕事もちょっとうまくいっていなくてアレコレ微妙だ。

岩場に行くのをやめるか、行くならどこに行くのか、狙いはどうするか、雨模様と日差しと暑さと……などなどそんなことをつらつらと考えて金曜の夜にようやく仲間に連絡を入れた。

南では台風が発生しているし、雨雲の動きはわからないので雨に強いローカルな非公開な岩場に行くことに。

 

なので、今回は詳細はあんまり書いてないし写真もない。

 

コンディション最悪

駐車スペースに車を止めてアプローチを開始、谷筋の道に入った途端なぜかアスファルトが完全に濡れていた。

そして岩場の岸壁も完璧にビッショビショ。

……???金曜は晴れていたはずでは……?

そういえば前日寝る前にちょっと近くに雨雲が来ているのを見たな……。

後で天気予報などを調べた結果、局所的にキツイ雨が明け方に降ったらしい。

 

なんで?なんでこんなにタイムリーでピンポイントなの?

遅れてくる仲間を待ちつつ、転戦するかどうか悩んだ。

過去の経験から乾くのが早いというのはわかっていたので、結局転戦はせずに登ることに決めた。

 

この日の湿度は常に90%超え。

日も当たることなくひんやりとして涼しかったけれど、滲み出しは延々と続き、岩の下部は結露して乾くことがなかった。

後述するけどこれが原因で怪我もした。

 

転戦したほうがよかったのかもしれない。

後の祭り。

 

5.9

アップ……のつもりだったけれど、よりによって岸壁の中で一番に近いレベルで濡れている場所を選んでしまった。

ガバだけれどツルッとしてあんまりインカットしていないホールドが滑る!

全力で保持りながら登った。

 

5.10d

今日の狙いは前回の宿題となっていた5.11bだったのだけれど、それをやる前にもう1本登って体をほぐしておくかと思って取り付いた。初トライ。

下部は死ぬほど濡れていた。チョークをつけると逆にヌメるのでつけないほうが良い。

1箇所だけ核心めいたところがあったけれど、しっかり組み立てたら強度もなく快適。

マスターオンサイト。


5.11b

前回の宿題。今日の狙い。

しかし滲み出しがひどい。

その上このルートは1ピン目が高い。足が比較的しっかりしているとはいえ、クリップする前に微妙にテクいムーブをこなすので怖い。

 

でもまあなんとかなるだろ、最近1ピン目が高いルート結構やってるし。いけるいける。

……で、この足さえ上げればクリップできる、という足上げの際に悪目の水平ツルツル濡れ濡れカチを保持っている左手がすっぽ抜けた。

1mほどストンと落下。右足の踵の前あたりを下にある岩に強く打ち付けた。

 

あーあ。やっちまったよ。

幸い愚痴を言える程度。

素早く足首の動きをチェック。足を真下に打ち付けたときはだいたいセットで足首もやられていることが多い。でも全く問題がなかった。

不幸中の幸いというやつか。

 

ロープを解いて、自分の荷物のところに行きロキソニンを飲んで鎮痛剤配合の湿布を貼って、しばらく横になってた。

本格的にやるなら岩場を降りて谷筋の川まで行って冷やせばよかったんだろうけれど、そこまでするのが億劫だった。

 

ちなみに億劫とは「劫」を「100×100×1万×1億」の時間を待つ、それが耐えられないことを意味する。

億劫|じつは身近な仏教用語|仏教の教え|日蓮宗ポータルサイト

そんなに煩わしくはないよ!

 

自分のあとで仲間が近くの長い棒でプリクリして挑んでいたけれど、主要なホールドはかなり濡れて湿気っていたらしい。

あー無理無理。今日は諦めた。

 

5.10b

とりあえず様子見で登ってみることにした。

打ち付けたところが踵の真下ではなく、ちょっと前なのでシューズを履くのも履いている時も苦にならない。

というかクライミングシューズのシャンクが保護してくれるのでむしろ履いているときのほうが楽だった。

 

このルートはホールド探しが面白かった。長さもあるので、そこも楽しい。

前述の5.10dのルートよりも難しく、やりごたえがあるような。

オンサイト。

 

5.11b

1本目

別の5.11bのルート。とりあえず取り付いてみることにした。

案の定クラックのようなガバはびっちゃびちゃ。そこらじゅう汚れていて辛い。

ほとんど登られていないのだろう。汚れすぎているし、欠けそうで怖い。

テンション祭りでなんとかトップアウトした。

とりあえず、ムーブは構築できたかな?という程度。

 

2本目

あわよくば、という気持ちで取り付いたけれど、核心部のムーブの習熟度が悪すぎた。

なんか違う。ギリギリ過ぎる。など。

結局テンション多めで抜けた。

次にリベンジしたいな。

 

帰る

気づいたら18時だった。たいして登っていないし、それほど疲れてもいなかったけれど、時間が経つのが早い。

コンディションの割に楽しめたような気がする。

ただ、転戦したほうが楽しめたか……?わからんね。選ばなかった選択肢を羨んでも仕方がない。

 

まあ、踵をぶつけたのはよろしくない。

そこは反省したい。

 

1時間ほど車を走らせて、たいした渋滞に捕まることもなく帰宅。

近いのは助かる。

 

踵の様子次第で少し休んで……と思ったけれど、これを書いている間も特に問題がない。

痣が軽くできた程度。これなら10日ほどで痛みが完全に抜ける気がする。

 

無理なコンディションで挑んで怪我もしたくない。

そろそろシーズンが終わり始めているのかもしれない。

 

柏木の岩場に残っている宿題に取り組んで、その後ちょっと考えるかな。

 

今週末はF1もG1レースもなくて寂しい。

 

おしまい。