コンディションとか
最初は地元の岩場にボルダーに行く予定だったのだけれど、この前の大雪の影響がまだ残っており、厳しいということでリードの変更。
シラクラ行くべという話をして、4人ほど集めていざ鎌倉(違う)。
意外と道が空いていたので、9時前くらいに岩場の駐車場についた。
すでに2台ほど止まっており、空き家前の路肩に停車。
さっそくいつもの猫がお出迎え。
相変わらず人懐っこいなあこの猫は。小さく鳴いたり、転がってお腹を見せてみたり。
自分がかわいいということを知っているムーブだ。
年末、年始は空いていた感じだったけれど、この日は5パーティー、15人くらいが岩場にいた。
といっても混み合ってるというほどでもなく、それぞれの狙いがある程度バラけておりほどほどに快適に登ることができた。
天気は快晴、最高気温は10℃くらい。
この条件だと朝一発目(9時頃)から登っても日差しのおかげで温かい。
ちょうどいい……いや、日中はわずかに暑いくらいだった。
シラクラの一番のコンディションは最高気温10℃くらいかもしれない。15℃以上になるときつくなりそうな気がした。
指の痛み
最近右手中指の第一関節と第2関節の間が力を入れると痛む。
たぶんジムで薄いホールドの多い5.12aのルートで握り込みすぎて、腱鞘を痛めたのだろう。
しっかりテーピングを巻いて、指先に力を入れるようなルートをしなければ徐々に回復していくのはわかってるので、無理は禁物……。
幸いにも何度も再発した右手手の平の痛みではないのでちょっと安心する。
……いや安心なんかしてらんねえ早く治したい。
それにしても指周りの怪我が多すぎてうんざりする。
自分の限界の保持をどれくらい続けたらOKなのかが、感覚が鈍いのかもしれない。
アップとか
一発目から道普請は慌てずに 5.10cでも登るか、と思ったけれど慌てないで、私は王女様 5.10aから登った。
毎回毎回、中間部の核心はヒヤッとする。足さばき、ホールドなどなど。
……3枚着て登ったら暑い!
登り終えてそうそうに長袖シャツ1枚になった。
待機中はダウンを羽織るけど、十分すぎるくらいに温かい。
ロック・オブ・ザ・リング 5.10c
もう一つアップで、100岩のトポに乗っていないロック・オブ・ザ・リング 5.10cを登ってみることにした。
まっ黒クロスケ 5.10aの右隣にボルトを打たれた新ルート。
写真を撮り忘れた。
取り付きがまっ黒クロスケと同じ左側からなのか、それとも右側からなのかよくわからないけれど、チョーク跡があったのでとりあえず右側から攻めてみた。
ホールドが結構良いし多いしでそれほど難しくない。同じグレードの道普請に比べたら明らかに簡単。
5.10a/bくらいに感じた。
目覚めの一発 5.11b
シリウス 5.13a/bの右隣にあるルート。★★な5.11b。
傾斜があり、特徴的なT字のクラックがかっこいい。見栄えがする。
これを登ってみたいと思っていたので取り付くことに。
1本目
1ピン目のハンガーがマジでわかりにくい。周りの色と同化しており、見つけるまで苦労した。
この写真の中央にあるのだけれど、近づいても見逃すレベル。
2ピン目までは傾斜が強いがガバっとしたコルネがいくつもあり、グイグイと体を上げていける。
その次のクラックに入ったあたりが、石灰岩特有のツルツルで、温かいせいかぬめる。
クラックはめちゃくちゃジャミングが効く感じがするのだけれど、まだその感触がつかめず、クラック内のどこがガバなのか探すのに苦労した。
下から見たら良さそうだったT字の真ん中もそれほど良くはなく、その右側がガバ。
トポには抜けで使う足ジャミングが怖いみたいなことが書いてあるけれど、T字の中心まで一気に足を上げて踏めるので足でジャミングを決める必要性がない。よくわからない。
とりあえずムーブはできた。感覚的にはそれほど難しくはない。
でも念を入れて、昼飯を食べてひと休憩。
2本目
ジャミングを使わない手順を構築したにも関わらず、結局使った。
下手くそでもバチ効きするくらい優しいクラック……ありがたい。
あとは特に苦労もなく完登。
個人的な難しさ順としては、
モアパワー 5.11b ≧ トンガリコーン 5.11a ≧ 寄り道 5.11a ≧ 目覚めの一発 5.11b
みたいな感じある。
トトロ 5.11c
もともと5.10台だったスラブ課題が法面工事によって難しくなったとか。
下から見るとハング上部のチョークの付いたホールドがどれもガバに見えて、「これは楽なのでは……?」と思ったけれど。
実際はそういうわけでもなかった。
カチカチ、向きが悪いなど、動きを制限してくる。
1ピン目のクリップもいい足場が上がるまでなく、ちょっと怖い。
1本目
とりあえずハングのところまでたどり着いてその上の右ホールドを保持したけど、思った以上に悪い。サイドカチみたいな形状になり、下に引けない。
ここから左側にあるカチにどうやって左手を出すか……これにめちゃくちゃ悩んだ。
右側にはよく踏まれて磨かれたフットホールドがあるのだけれど、左側にはあまりないのだ。フラッギングを効かせようにも右手のサイドとの位置や兼ね合いで上手くバランスが取れない。
色々悩んで試したがカチの攻撃性が高く指がヨレていく。ちょっと痛む。
諦めて降りた。
後で気づいたのだけれど、このとき最初に試した右足を張ってのカウンター出しが正解だった。
ちょっと右足が悪いけれど落ち着けば踏める。
直感的に見抜いたムーブを信じるのも大切だなあ。
2本目
他の人のムーブを参考に、ムーブ構築。
繊細さ、保持力が要求されるのは主に3ピン目周りで、4ピン目、ハングを乗っこしたあとはバランスをしっかり取れば悪くない。
4ピン目のクリップは左側を取って両足を上げてからやる感じ。途中でクリップする余裕はなかった。
この手の傾斜のない場所のホールドは、触れば触るほど保持感が出てきて強度が下がっていく。
しかし保持感が出ようが、指皮への攻撃性は変わらない。
降りたあとそこそこ指皮がヒリつくのに気づいた。
……でもまあ、次触ったら登れるな。
そんな感触があった。
3本目
他の人が取り付いてたりして他のルートをやるか迷ったけれど、待って挑戦することにした。
構築したムーブのとおりに解決、完登。
短いけど決まると面白いルートだった。
最後に
クールダウンというか追い込み的に道普請は慌てずに 5.10cを登った。
長くて良いルートだ。
ヨレた。しかし登れたのでヨシ!
行きしにコンビニコーヒーSサイズ、岩場でペットボトルコーヒー500ml。
ちょっとコーヒーの飲み過ぎだろうかなどと思いつつも結局再びコンビニコーヒーSを飲んで帰った。
コーヒー好きだけどカフェインに弱いのだ。
5.11台のめぼしいルートを登ったので、次は避けてた葛藤 5.12aに手を出していくことにする。
しかしあれ指がきつそうなんだよなあ。
これからいい季節が始まるので、指の回復優先で取り組みたいところ。
おしまい。