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もはやクライミング日記

2025/09/14 天候不順、心身不純@瑞牆2日目

 

1日目

kuramiya2.hatenablog.com

 

起床、出発、カサメリ沢へ

7時起床。8時出発の予定だったが、5時半くらいには目が覚めたので二度寝三度寝を繰り返した。

前日の夜に、「同じ宿に泊まっていたクライマーは6時半起きで7時出発みたいだよ、遅くないの?」みたいなことを宿のおばあさんから言われてビビった。

コンディション悪いし、そんなに急いでもしょうがないし……みたいな気持ちで特に時間を早めることもなかった。

朝飯を食べているとでかい御椀に入った味噌汁が出てきてさらにビビった。じゃがいもがゴロっと入ってて美味い。サービスが良すぎる。

すでに粉末スープ、コーヒーを飲んだ後だったので汁物でお腹が満たされてしまった。

 

この日は仲間2人はワイドクラック目当てで別行動。自分ともう一人はスポートメインでこの日もカサメリ沢。

クラックもやってみたいけれど、ワイドクラックは全然スキルがないので瑞牆のワイドは自分にとってはハードルが高い……。

 

行き先が違うため、不動沢の駐車スペースに向かう道の分岐あたりで車から降ろしてもらい、そこから歩いてアプローチした。

山道は傾斜もなく、平地歩きのようなもの。つづら折りをショートカットできる道もあり、10分くらいで不動沢の駐車スペースにたどり着いた。

駐車スペースは8時の段階で残り数台程度の空き。なかなかの混雑ぶり。

 

なぜか不動沢方面から戻ってきている人もいて、なんだろうと聞き耳を立てているとこの日は百獣の王 5.11cが激混みで戻ってきたらしい。

あのエリアにはスポートルートが乏しいし、狙いが決まっていると他にやることがないのが大変だ。いつかやってみたいと思ってるけど、いつになることやら。

 

この日の目当ても特になし。とりあえず金のわらじ 5.12aは触ろうくらいしか決めてないままコセロックに向かった。

コセロックにつくと人がそこそこいて、めぼしいルートはほとんど埋まっていた。壁の状態は昨日よりは幾分かマシだけれど、良いというわけでもない状態。

みんな気合入ってるなあ。

 

青龍 5.10c ✕◯

アップ登るルートを悩んだ挙げ句、青龍 5.10cを選んだ。

個人的に☆☆評価であってもいいと思う、面白いルート。そして難しく、怖いルートでもある。

昔のトポでは5.10b、最新のトポでは5.10cとグレードが上がっているけれど、5.11aくらいの気持ちで取り付いたほうがいい。それくらいの難しさと怖さがある。

 

まあでも前にオンサイトしてるし……と思って取り付いた。

これは失敗だった。前はかなり左から攻めまくって登っていたため、しっかり真正面から挑んだら思った以上に難しい。

サイドガバは若干湿気っており、緊張感もあって手のチョークがすぐに剥がれていく。

出だしのクラックじみた部分、その後のレイバック、さらに上部の壁の真正面からの足上げ、どれも難しい。ほぼテンテンで抜けた。

 

この時履いていたのは買ったばかりのアンパラレルのキュービットだったけれど、花崗岩の面踏みをするならキュービットよりもスポルティバのミウラーウーマンのほうが圧倒的に向いている。

 

悔しかったのでミウラーウーマンを履いてもう一度挑戦。完登。

良いルートだ。でも5.10cはやっぱり辛すぎる。

 

金のわらじ 5.12a ✕✕

前日に出会った顔見知りのクライマーがまだ挑戦中、クイックドローも掛かったまま。再び借りてトライをした。

 

昨日は繋がらなかった下部パートがうまく繋がり、ハング抜けのムーブまで一気に行けたが、結局ハングを抜ける最後の一手が届かない。もう一つ、何かが足りない感じ。

2回ほどやって諦めた。これだけに注力していたら万が一でなんとかなったのかもしれないけれど、正直3日間こればかり触るほどの気合もやる気もなかった。

遠出したならグレードを落としていろいろ触りたい派なのだ。

敗退。

 

ボトレイアン 5.11a ✕◯

コセロックで登りたいものも特になく、人も多いので移動することに。

コロッセオの方はまだ湿気っていそうだし、オランジュ岩の5.11台とかどうだろうと向かってみたらロープが掛かっていたので、右端にある目立たないルートそうなボトレイアン 5.11aというルートを触ってみることにした。

10m、ボルト数5本と短めなルート。

前日に怒涛のレイバックを触る際に登っている人がいて、比較的乾いていて登れるとのことだった。この場所は比較的風が通りやすいっぽい。

 

仲間が先行して登って、驚くほどあっさり完登。

彼いわく得意系とのことだった。青龍 5.10cよりも簡単だと。

 

続いて自分。パートナーの登りっぷりを見ているとそこまで苦労しないのだろうな、と思いながら手を進める。

パッと見ガバだらけど、ガビガビフリクションでどこでも保持れるように見えるのだが、意外とムーブが詰まっている。

 

中間部までさほど難しいところがなくこんな感じが続くのかなと4ピン目に差し掛かったところで詰まった。手順、ムーブが全然わからない。

突っ込んだところを一度クライムダウンして様子をうかがって、再度突っ込むがわからないまま。テンション。

ここの手順構築にえらく苦労した。手足のバランスが絶妙に悪く、そして妙に選択肢が多くて迷いやすい。

やや浅めの左サイドガバ取り、右足を上げて、左足を左側のちょっとしたフットホールドに上げて、そして右手を狭い悪いアンダーカチで抑え込む。左ヒールで体が剥がれるのを抑えながら、左手を上部のカンテじみたサイドを押し込むように抑えて右足を上げて立ち上がる。

コンプレッションなムーブが多い。確かに仲間の得意なムーブだった。

でもこれをすぐに思いつくのがすごいな。これは自分の中では即時選択できる手順じゃない。

最上部は右から上がる。その時のマントルのようなハイステップ乗り込みも結構怖い。

 

少し休んでから再度トライ。完登。

短いし、下部にそれほど面白みがないので☆がついていないのだろうけど、4ピン目からは結構悩ましくて面白い。

見た目さえなくて人気がなく、空いていることが多そうだし、あちこち混んでいるときはやってみるのオススメかも。

 

飛鳥 5.11b ✕◯

オランジュ岩での狙い。トポでは☆評価のルートで、見た目面白そうだった。

仲間は最初のトライで1テン、次のトライで余裕で完登するかと思ったらヨレて失敗していた。曰くパワーで誤魔化せるところが多いけどパワーが無くなると厳しいとか。

 

続いて自分。下部のスラブはガバガバなので問題なし。

一応錆びたRCCボルトがあるので念の為クイックドローを入れたほうがいいのかもしれない。

 

3ピン目あたりから核心スタート。ここの手順構築とムーブが難しく、面白い。選択肢が豊富でありつつ、繊細なムーブが要求される。ポケットを使ったり、薄いピンチを使ったり。

トポには核心を超えるとあとは優しいフェースとあるけど、上部も結構悪め。フリクションのない時期は油断できない。

なんとか手順を作ってトップアウト。

 

……面白い!このルートかなり面白い。☆だけなのがもったいないくらい。

そしてこのルートのテクニカルさは、ko-wallリード店の奥村さんセットのルートにかなり近いものがあるなーと、パートナーと言い合った。

悪いホールドで足を上げるところとか、手順を少しでも間違えると全く繋がらなかったり、最後の方に小核心があったりと、この妙な窮屈感とそれが繋がったときの納得感とか、結構似ている。

 

それにしてもヨレた。この日はこれで7、8回目の登攀。連登で2日目にしてはやりすぎた。

もう繋がる感じないなーと思いながら16時前くらいから最後のトライ。この時曇っており、ほんの少し風が出てコンディションが改善していた。

珍しく集中力が途切れることなく、繊細な核心部を突破。中間部のガバ、上部のスラブでしっかり休んで突破した。完登。

結構いい感じに登ることができて満足。

 

個人的に☆☆くらいはあるルート。

右隣のはるな 5.11cが☆☆☆評価だけれど、こっちが☆☆☆ではるなのほうが☆でもいいんじゃないの?とか思ったり。

オススメ。

 

入口岩、志賀ランドの偵察

別行動となった仲間とは17時半くらいに朝降ろしてもらった不動沢駐車スペースへの分岐で再び拾ってもらうということになっていたので、16時過ぎにオランジュ岩から撤収を始めた。

少し時間があまりそうだったので、気になっていた入口岩志賀ランドの偵察に行くことに。

 

モツランドまでたどり着き、橋を渡る前に下流に歩いていくと入口岩は見つかる。

沢が近く、日も当たりにくいらしく濡れたままだったので翌日行くのも厳しそうだった。さらにあまり登られてなさそう。

 

志賀ランドはそこからさらに少し川沿いを下り、ケルンが積んであるあたりから山側に登ればある。

急登のアプローチが消えていてどこから登ればいいのかちょっと悩んだ。まあどこからでも登れそうだったけど。

志賀ランドの右側のスラブはかなり苔が生えており、自然に戻っていた。

☆付きのルート、ボルドー 5.12aというのも確認。トポには薄かぶりと書いてあったけど結構傾斜がきつく、難しそう。被っているためか岩自体は乾いていたけれど、周りに他にめぼしいスポートルートがないのでこれを狙いに来ない限りはなかなか来なさそうなエリアだった。

 

トポには入口岩すぐで渡渉できると書いてあったけれど、雨で水量が多いので厳しそう。諦めて丸太橋まで戻った。

17時35分くらいに分岐に到着、仲間はまだ来ていなかったので植樹祭の駐車場まで歩いたらちょうど合流できた。

 

夕日に照らされた瑞牆山がきれい。

 

夕食、寝る

この日の晩は自炊。仲間に鍋を作ってもらった。

さらに宿からスライストマト、そしてじゃがいもとベーコンとナスをチーズで炒めたものの差し入れがあった。サービスが良すぎる。

 

ビールを飲み日本酒を飲み、部屋に戻って世界陸上をテレビで眺めて過ごし、23時過ぎくらいに眠りについた。

 

3日目に続く。

 

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