朝から気温15℃、最高気温は20℃。もはや5月上旬の気温。曇り時々晴れ。
芹谷屏風岩で外岩リードクライミングを楽しんできた。
前置き
先週バイタルポイント 5.11c/dにて大敗退を喫した。
負けっぱなしは性に合わない。(嘘。負け続けても気にしないメンタルだけはある。)
一度手をつけた課題、ルートはしつこく登る。
というわけで3週連続の芹谷屏風岩である。
コンディションについて
週半ばに目立った雨の日はなかったはずだけど、麓のアスファルトは湿っていた。
いつも濡れているところは、いつも通り濡れている。でもかなりマシめなコンディションっぽかったらしい。
岩全体からはほんの少しだけ、湿り気とヌメリを感じた。湿度高かったのかもしれない。
混雑具合について
9時半頃に着いたらすでに5組15人近く岩場にいて、「これは今日は混むかもしれん……」と思ったけれど、以降はそれ以上人は増えず。
狙いのルートも散らばっていたので混み合っている感じはなかった。
害虫について
まだヤマビルは未確認。
岩場で聞いた話によると週の平日で血を吸われた人がいるとか。
ラ・バンバ 5.11a ○
とりあえず、アップで。
珍しくドローがかかっておらず、先行してマスタースタイルで登ることに。
実はラ・バンバはマスタースタイルで登りきれたことがない。朝一本目から失敗するのは嫌だなあと思いながら取り付いた。
無駄に力が入ったけれど、問題なく登り切ることができた。
よしよし。
誘惑のカギ穴 5.11b/c ××××
さて、バイタルポイント 5.11b/cに挑んでいくかーと思ったところ、すでに取り付いてる人もいて、その後何人もトライする気配があった。
待つのも時間が勿体ないので、まだやっていないルートに挑むことにした。
誘惑のカギ穴 5.11b/c。
先週2トライで登ったエスニック 5.11b/c同様にこいつも2トライで登って、その後バイタルポイントに挑戦だ!と予定したのだけれど。
この予定は微粒子レベルに粉砕された。
1本目
以前トライされていた方を参考に、安全を取って2クリップ目でプリクリップをした。
2ピン目周辺が一番強度が高く、クリップでミスるとグラウンドフォールはしないものの、下部にある出っ張った岩に激突する恐れがあるっぽい。
出だしで染み出しで手や足先を汚して出鼻を挫かれたり。右のボコボコとしたガバは取れたは良いものの、その次がわからん!
右側下部に良いスタンスがない。左手をあげようにも苦しい
さっそくテンション。降りて再挑戦。テンション、降りて再挑戦……。
傾斜が見た目以上にきつく、右手で取っているガバも素直なものではなく無駄に力が入る。無理やり腕で体を上げては迷いテンションを掛けるばかり。
結局、スタートで使用しているコルネに左足トゥフックを掛ける方法で左手を出せるようになった。
……11b/cの下部でやるようなムーブか?これは……。何か間違っている予感がひしひしするが、とりあえずこれを採用。
その後左手を出す場所に迷い。目をつけたところどこもしっくりこない。
まるでわからん。降りた。
2本目
左手はそこそこ左目にある縦カチを使うことで、とりあえず一手進んだ。
次、右手……どこ?たくさんチョークが付いたところがあるけれど、かなり遠い!
正対で行くには辛い。というか、足をうまく使えていない。
色々悩んだ結果、右手のガバ直下あたりにヒールを掛けて、体を押し上げて右手を進めることに成功。
トゥフックの次はヒールフックかー……バラエティーに富んでるなあ(震え声)。
っていうか絶対こんなムーブじゃねえだろ!ボルダーじゃねえんだぞ!
しかし自分の解析能力ではそれが精一杯だった。強度が高く、辛い。再現性も低そうでうんざりする。
その後の左手の行き先がわからず、結局諦めてムーブを聞いてみた。しかし、どれもしっくり来そうな気配がない。
降りた。
……こういう1~2ピン目の強度が高くてなかなか進めないルートは、後半が辛いルートより心折られるわ。
3本目
お昼を挟んで、再び。俺はしつこいんだ。せめてトップアウトはするぞ。
ムーブはさっき組み立てたものと同じ。後は左手を右手上のガバにガストンで押し込めるように体を上げるのみ……。
何度かやった結果、無事取ることができた。決まるときは苦しくない。何が要因でうまくいったのかわからず、そのまま進んだ。
ちょくちょくテンションをはさみつつ、ムーブとスタンスを決めていく。
ようやくカギ穴とご対面。ここまで半日かけたぞオイ!
カギ穴は最初は痛そうでビビったものの、挟まるではなくてしっかり保持できて安心した。
次のフィンガージャムポイントはうまく飛ばすことができることが判明。
カギ穴を抜けてクリップしようとしたところで右の二の腕が攣ってビビった。腕が思った方向に動かない。無理やり伸ばしたり降ったりして正常性を戻して、その後を乗り切った。
とりあえずトップアウトはできた。
4本目
しばらく休憩した後、栄養剤を飲んで少し寝転んだ。カフェインによる、いわゆるコーヒーナップのテクニックだ。
コーヒーナップとは - 効果的にするコツを紹介 | マイナビニュース
20分強休んで、最後の挑戦開始。肉体的にも時間的にも次はない。
一番強度高い左手のガバガストン取りが今ひとつ届かず、失敗。
もう一回。さっきより距離が出ない。
この時、ふと体に熱感を覚えた。これはあれだ、自分の体が限界に来てオーバーヒートを起こしている証拠だ。
この感覚になると疲労が正常に判断できなくなって、イケると思っても全然力が出なくなる。
その後、ピンごとにテンションをもらいながら上まで抜けきった。
この時、すでに17時。
もうクールダウンの余力もない。終了!
振り返り
採点ッ!!
- 下部のムーブ解析に半日使った -114514点
- 無駄に力を入れて無駄な試行錯誤を行った -364364点
- 自分なりのムーブが構築できた +100点
- そのムーブの強度が高くて再現性が低い -100点
- 完登できていない -1919810点
-2,398,688点。
あのさぁ……。
こんなんでバイタルポイントが登れるわけがないだろいい加減にしろ。
来週は泊まりで備中の予定だったのに、自信がなくなったぞ。
強度の高いパートでのムーブの解析力。それから、落ちても大丈なところで思い切って手を出す習慣をなんとかして身に付けないと。
でも、どうやって?