平日。前線が日本列島をかすめるように迫った曇り空。
休みをとってイン谷口から釈迦岳を経由して武奈ヶ岳に登ってきた。
※写真多め注意
今回の登山ルート。
武奈ヶ岳の登るのはこれが3回目。記録によると最後に登ったのは5年前だ。
前回の登山では八雲ヶ原で止まって武奈ヶ岳まで行けなかったので、今回はそのリベンジがてらに琵琶湖側から登ってみた。
前線が迫ってきているのに、午後から山の天気が良いという謎の予報。
こんな前線なら昼過ぎまで荒れそうなのに……よくわからない。
一応予報を信じて出発時間を1時間遅らせた。
イン谷口から登るのは初めてだったので、駐車場の広さに圧倒された。路肩が広くてどこに置けば良いのか悩む。車は数台しか止まっていなかった。
当初の予定では大津ワンゲル道から釈迦岳に登るつもりだったのが、少し車を奥に進めすぎた。戻っても良かったのだけれど、登山口に気づかなかったので諦めてもう一本左のルートで登山開始。
大津ワンゲル道は地理院地図では道が消えている。自分の力量だと使わない選択でちょうどよかったのかもしれない。
登山口すぐ、小川に挟まれた道を行く。こういうロケーション大好き。
釈迦岳の方へ。
登山道に突き出した葉っぱに可愛らしいものがくっついていた。
たぶんだけど、カイガラムシの類のように見える。足も触覚もすべてなくなるような進化の奇想天外さには驚かされる。
雲が多いながらも、日差しがあちこち。
右、釈迦岳の方へ。
登りは得意なはずなのに、それほどペースが上がらず足が重い。前回の調子が良すぎただけかな?
釈迦岳頂上近くは紅葉がピークとなっていた。緩やかな道を歩くのが楽しい。
釈迦岳山頂到着。ここまで来てようやく登山者と出会った。さすが平日だけあって、計15人ほどしか出会わなかった。
ここからしばらくは先週歩いたばかりのところなのでペースが上がる。
あっという間に八雲ヶ原に到着。小休止。ここでも人がおらず、テントが1張りあるのみだった。
スキー場跡を登る最短ルートがあるのだけれど、味気ないのでイブルキのコバを経由して登るルートを選んだ。沢沿いを登るため、全体的に湿気ってるけど飽きない。
うーん……足が重い。こんなペースじゃいかんなと思いながら歩く。
あともうちょっと。
武奈ヶ岳山頂に到着。
改めて時間を見ると、標準ペースの3/5くらいで進んでいた。一安心。
武奈ヶ岳山頂から眺める紅葉は概ね終わっていた。
もっとひどい天気かと思っていたら、冷たい風が少し吹くくらいで過ごしにくくはなかった。ただ、手が冷える。フリースを着込んで、さらにソフトシェルを着て温かいスープを飲んだり、値引きされたランチパック(メンチカツ)をかじったり。
食後のカフェオレをゆっくり味わって少し足を伸ばしてのんびり過ごした。
そういえば夏場に登ったときはハエに悩まされたけれど、この季節だと数匹しかいなかった。
30分ほど滞在して、防寒着を脱いで長袖機能性シャツ(mont-bellのウィックロンZEOロングスリーブジップシャツ。自分の山行も岩登りも全部こいつが相棒)一枚になって寒い寒いと言いながら下山開始。
「登山は最初は寒いくらいの格好で登り始めるとちょうどいい」というのがロープクライミングを教えてくれた人の言葉だけれど、周りの人は結構レイヤリングを重ねていた。暑くないのかな。
帰りはスキー場跡を通って帰る。
八雲ヶ原あたりは紅葉が最高潮。
北比良峠に着いた頃、ほんのわずかに雨が降っていた。といってもこの雨はひどくなることなく、麓に着く頃にはなくなっていた。
帰りにはもっともメジャーなルートであるダケ道を通る。よく整備されていて歩きやすい。
カニ。なぜか乾いたアスファルトの上にいたので横を流れる小川に戻してやろうとしたけれどうまくいかず諦めた。
そんなこんなで無事下山完了。
そしてラーメン。塩元帥。
普段混むので行かないけれど、17時なんて中途半端な時間だと空いている。
体力が余っていたので久しぶりにホームとしているクライミングジムに行って、2時間ほど登って帰った。
2時間で限界。初心者課題が全て登れぬ……。
元に戻すまで時間がかかりそうだ。
せめて4級くらいの課題が連続8本くらい完登できるようになるまで外岩はお預けだな……。
それまでは近所の山をいろいろ登るぞ。