ムイ

もはやクライミング日記

2021/04/11 備中の岩場遠征2日目@備中 長屋坂エリア

(書くのを忘れていてちょっと時間が空いてしまった)

快晴。気温高め。

備中の岩場遠征2日目。長屋坂エリアで外岩リードクライミングを楽しんできた。

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岩場には8時には着くぞ!と決めて、7時に起きて、7時半に宿を出発した。

8時前には岩場についていた。近い。

今日来たのは長屋坂エリア

アプローチが近い、日当たりがよく冬でも登れる、簡単めな課題が多くて初心者でも楽しめる、ということで人気高いエリアらしい。

岩場に一番乗りして、とりあえず簡単なルートから順に触ってアップをすることにした。

 

ザグ 5.9 ○

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見た目岩質、フリクションの異なる岩の間を進む。

右側の岩がフリクションがよく、そっちを頼って登るけれど、わすれずに左側も使わないと不自然な体勢になる。

ゴール手前の一手だけが急にフェース課題になって驚いた。

完登。

 

プラナン1/10 5.9 ○ 

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洞窟の入口からスタートして、大きく発達したコルネをアンダーやサイドで掴んで登る。

後ろの岩も踏んだ。

同じグレードだけどザグよりも難しいと言われているのは、まあ、確かに。

でもこっちのほうが大きく体を動かすのでアップには向いている気がする。

完登。

 

スプリング 5.11a ○

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5.11台入門と言われている、簡単めなルートと聞いた。

名前のスプリングは春のことでもバネのことでもなく、このルートの根本にある湧き水のことを指すみたいだ。なるほど。

 

下部のガバガバゾーンからスラブに突入して顕著なホールドをつないでいくのが見える、分かりやすそうなルートだった。

マスタースタイルで挑戦開始。

下部は一箇所遠いところがあり、少し心が折れそうになった。

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その後、右ヒールを掛けて体を上げるところで足が滑るのをビビりながらも声を出して突破。

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あとは落ち着いてサクサクとこなした。

そしてマスターオンサイト!

今までオンサイトグレードの最高は5.10cだったけれど、更新できてよかった。

達成感で胸が一杯になった。

 

TTハイスクール 5.10d ×

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この後、5.11b以上を挑戦するか悩んだ挙げ句、スプリングの左隣にある綺麗なスラブに目を惹かれた。

とりあえずこれを登って考えよう、と思い挑戦開始。

下部は要所要所が絶妙に遠かったり足が悪かったり、「これぞ石灰岩スラブ!」という感じで登りごたえがあった。

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声を出して怖さを振り切りながら進み、「お、これもイケるんじゃね?」と思った瞬間絶望が訪れた。

次の棚ホールドが遠い。足の場所が悪く、どうにもこうにも進まない。

5テンションくらい掛けた気がする。

結局解決できそうになかったのでカラビナと60cmスリングでエイドで抜けた。

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芹谷屏風岩のバイタルポイント 5.11c/dでA0による突破方法を覚えてから、「困ったらA0!」的な癖になりそうで怖いな。

あとでこのルートの名前のTTの由来を聞いた。「飛んで飛んで」ハイスクールらしい。

あそこで飛ぶのかよ!あの悪い滑りそうなスタンスで。

もう一度やってもできる気がしない。

大敗退。

 

ミセスエリコ 5.10a ○

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凹角にあるルート。

1ピン目までが少し高いのと、左に渡ること、あと終了点あたりにちょうど良い顕著なホールドがないのが核心だろうか。癖が強くて難しめな気がする。

これを何度もトライしている仲間がいたので、便乗して登らせてもらった。

舌で数回ビレイをしていたので、ムーブとホールドがわかっており、それで登れた。

見ていなかったらそこそこ苦戦した気がする。

完登。

 

いさみ足 5.11b/c ×

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同行者がトライし、チョンボ棒で抜けきった。

明らかに難しそうなので、トップロープで回収を兼ねて登らせてもらうことに。

トップロープで登るのは久しぶりだ。

 

下部の2ピン目、トラバースあたりまでは問題ないのだけれど、綺麗に切り落とされたフェース部の下部あたりから大苦戦。

どうやっても真っ直ぐに抜けられそうにないので左側から回り込んだ。

凹角に突入して解決する手段があるようには見えなかった。

 

そして上部小さな傾斜部でも大苦戦。薄く発達したコルネをピンチで持って体を上げたけれど、あんなのつないだ時に持てる気がしない。

トップロープで触ってよかった。リードでやっていたら完全に詰んでいたと思う。

 

壁の散歩道 5.10b ○

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残り体力も少なくなってきた感じなので、登れるものは片っ端から登る。

スタミナを頼りの数を登って経験を増やすのじゃ。

 

というわけで、岸壁の右端にあるルートに取り付いた。

先行した同行者を見ると、そこそこ苦戦している気配があった。

下部の右へのトラバースが曲者だ。スタンスの選択肢そこそこが少なく。持つ場所をしっかりと選んでマッチする必要があったり。

★★なルートだけあって、良いルートだと思った。

完登。

 

クスクス 5.10c ×

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みんなが帰り支度を始める中、触り始めた。時間が許す限り登るぞ!

右隣の壁の散歩道とよりも高いくせに、ボルトが3本しかない。下部の1ピン目までも遠く、一度ミスって飛び降りた。

明らかにガバをつないで、凹角をパワーで突破するのかな?と思ったら右側から回り込む感じにルートを取る。右ヒールをしっかり聞かせるのがキモだが、これがなかなか怖い。

核心部を突破して、クリップもできて、イケるかと思ったところでホールド、ムーブ迷いで止まってしまった。もったいない。

やりごたえのある課題だと思うけれど、朝一に触りたくはないルートだった。

敗退。

 

振り返り

17時前に切り上げて、帰途に着いた。

途中SAでご飯を食べたり、無性にチキンが食べたくなってコンビニに2店も寄ったのにどこもホットスナックの販売が終わっててがっくりしたり。

家に着いたのは22時ごろだった気がする。

 

岩場に行くたびに見直さないといけないところや弱点が見つかるし、そこがなかなか直せていない事実に直面する。

自分にとってRPグレードに近いものに何度も打ち込むか、それとも簡単めなものを多く登って経験を積むかも悩ましい。

今回は後者を取ったところがある。2日目に8本も登ったのは「やったったぜ」的なところある。

でも、まあ、「今はまだ登る数を増やして経験値上げるぞ」みたいなことには変にこだわらずにやっていきたい。

 

世間はマンボウ(まん延防止等重点措置)が始まり、そしてGW前にして4度目の緊急事態宣言の発出が決まった。

果たしてまた遠征に行けるのか、怪しげだけど。

いつでも行けるよう近場で登っておきたい。