公式サイト
基本的な情報など
行った日は金曜日、平日の午後、大雨の日だった。
晴れていれば岩に行ったのだけれど、暇を持て余して行ったことのないジムへ、という流れ。
登録、受付
受付は別の建物にあるので注意。
赤丸のところでまず受付をして、初回の人は登録、初回登録料(500円)を払って、券売機で利用券を買って、という流れになる。
ここらへん公式サイトに書かれていないのでわかりにくい。
そもそも営業時間がこれと明記されていない。
利用料金の表や予約表に紛れ込んでいる。
受付でロッカーの鍵をもらえる。
これがジムの建物の玄関にある、靴入れロッカーの鍵になっている。
ちょっと不思議な仕組みだ。
わざわざ靴入れの鍵で管理する必要あるのか……?
自分のもらったカード番号は1200くらいだった。
単純に考えるなら1000人弱の登録者がいるということになるが……オープン2週間後でこれは多い気がする。
ジムの建物の中には更衣室、トイレなどがある。
建物のサイズや費用の問題から、併設されていないかもしれない……(というか別途大きなトイレとか別の建物にあるし)と思ったけど、そういうわけでもなかった。
出来立てということもあってか施設は新しく、綺麗だった。
壁の構成など
メインウォール
左がスラブになっていて、奥が強傾斜、そして一番奥にはまた垂壁がある。
同時に登れるのは6人くらいか?
幅20.0m × 高さ4.5mらしい。
ついてるホールドがデカいので、壁の小ささを感じた。
マットは硬め。これは新品だからかしらん。
見ての通り、まぶしではなくホールドのメーカーや色を統一した豪華なラインセットとなっている。
クライムダウン用のホールドなどはないので適当に他のホールドを使うか、あるいは飛び降りるしかない。
グレード表
今のセットだと3級あたりが一番多かったような。
初段は2~3個ほど。
入った時は自分ひとりしかおらず、後からもう一人来ただけだった。
オープンしたばかりの平日の昼だとこんなもんだろうか。
サブウォール
基本ガバばかりな子供向けの壁。
幅14.3m × 高さ3.0mらしい。
親子連れが楽しんでいたので結局この壁を触ることはなかった。
追い込みのトラバースに使えるか……?とか思ったけど傾斜がゆるいし、ガバが多すぎて微妙かもしれない。
個人的な印象、感想
特になし。
……あんまり課題が面白くなかった。
誰がセットしたんだろうか。
セッターの問題なのか?それとも自分の感性の問題なのか?
元々デカイホールドを使ったラインセットにあまり面白みを感じないほうだけれど、このジムの課題は特に面白くなかった。
ロックメイト大津のそれよりも明らかに良くない。
とにかく課題の手数が少ない。どれも10手以内で終わる。
あまりにもあっけなさすぎる。核心を超えて第二核心、あるいは密かなヨレ核心……といったものがない。
最初のセットとして、とっつきやすさを意識したものとかだったりするんだろうか。
うーん……でもまともなセッターがそんな微妙な手抜きみたいなことをするとは考えにくいのだけれど。
他の課題のホールドが別の課題で明らかに邪魔になることがあった。
これはそういう意図なのかしらん。何にせよあんまり自然ではなく、良い印象を抱きにくかった。
課題は甘めに感じた。
室内ボルダーをしばらくやってない自分が、本気シューズでもないフラットな5.10 ASYMを使って2級とか登れてしまっているので、間違いなくそうだろう。
今の自分なら3級でヒイヒイ言ってるはず。
たぶん他の一般的なジムで1級とか登ってる人なら数時間ですべて完登できると思う。
現状では鍛えるとか追い込みで登る、とかそういう用途には全く使えない課題達となっている。
つまり、通う意味があまりないジムだ。
今回は2時間券で登ってたけど、その時間だけでメインウォールの課題の8割くらいを登ってしまった。
たぶん次は来ない。
ホールド替えがあっても、この質や構成のままならリピートはないだろう。
税金を使って建てているのだし、もっと町民や近所の人たちからリピートして常連になってもらえるような課題、つまり、まぶして好きに遊べる、ボルダリングの楽しみを最後まで感じられる、ためになる、鍛えることができるような構成の方が良いと思うのだけれど……。
まあ、これは「スポーツクライミング」の施設の最初のお披露目としてはこの形の方が映えるし良いのかもしれない。
ならもっとホールドのサイズや値段に値する質の課題にしてやれよ、という気もするけど。
現段階ではボルダリングが初めてです、という人はともかく、ボルダリングが趣味です、という人にはオススメできない。
メリットは安いくらいだ。わざわざ来る意味もない。
ラインセットやクソデカ高級ホールドを楽しむなら、ロックメイト大津などに行ったほうがいいと思う。
ここの定期会員になる人とかいるんだろうか……?
先が不安。