ムイ

もはやクライミング日記

2018/04/29 熱とヨレ、初めての宮川ボルダー

晴天。風もあまりなく25℃超えの日差しのキツイ日。

今まで行ったことのない初めての岩場、宮川で外岩ボルダリングを楽しんできた。

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今回は飛び入り気味に参加したため、特に何をやりたいという考えもなく。

知らない岩場なのでメンバーについていくことに。

現地10時前くらいに到着。岩場には誰も居なかった。そして以降もほとんど人は来なかった。

 

まずはアプローチが楽かつ看板課題と言われているあめご 初段に挑戦……の前に、アップとして乱玉 4級に挑戦。

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流石に落ちないだろうと思ったら上部が恐ろしくヌメって落ちた。

あとで気づいたけれど、どうも体調の問題だったらしく異様に手汗の出る日だった。

2回目で完登。

 

そして本題のあめご 初段の挑戦を始める。

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うーん、指の負荷が高い!辛い課題だ。

とりあえず前半はバラしたものの後半の飛び出し部分がひどく逆光で何も見えない。

ビビって体が落ちて、距離が出ない。断念。敗退。

これを完登するにはもっと体と心両方の強化が必要だなあと痛感。

 

やや意気消沈気味に上流側にある鹿の屍岩に移動。

食欲があんまり沸かない中とりあえずパンを腹に詰めていたところ、「ムイさんですか?」と見知らぬベテランのクライマーさんが訪ねに来られた。

このブログの読者、ツイッターのフォロワーさんだった。滋賀のローカルな岩場の開拓をされている方で、岩場に行く際その方のブログ(GAOの岩猿日記 )の記事なども参考にさせてもらったことがある。

うーん……恥ずかしい。岩場でブログ名で声をかけられるのはこれで2度目だ。

クライマーの知り合いがこういった形で増えるのは嬉しい一方、顔バレが進んでいくことに少しビビる。

(このブログを読んでいる方でもし岩場でお会いすることがありましたら、ご自由に声をかけてください)

 

それはともかく、地層 初段に挑戦。

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ところどころムーブの強度が高い場所はあるものの、ガバ多めの長いトラバース課題。

高強度が続く短い課題よりも、自分向けの課題だ。

日差しの熱さと体調の問題なのか、妙に鈍い感覚と手汗に苦労させられながらバラしてつなぎにかかるものの……あと一歩のところで完登できない。

日差しの向きが変わって後半の抜けが逆光、ホールドヌメりに翻弄されたり。

2時間ほど粘りに粘って打ちに打って……ヨレにヨレて結局完登できず。

うーん、悔しい。登れたはずなのに。悔しすぎる。

心残りな宿題になった。

 

最後にエリアを大きく移動。

黒アゲハ 1級を触る。

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苔むしているように見えるけれど、登る部分は問題なし。全体的に日陰で涼しい。

地層 初段で力を使いすぎた影響で全身ヨレヨレ。ダメ元で触っていく。

次々続く完登者のムーブを参考に感覚を掴んでいくものの、どうにも集中力が欠けている感じで凡ミスが続く。

ダメ元でうろ覚えの般若心経を口内で唱えながら登ってみたところ、雑念が飛んでリップ取りギリギリまで行けた。馬鹿みたいだけれど、本当の話である。

別段神仏の加護を得たいという意図はなかったんだけれど……昔からある精神統一に良いメソッドなので、メンタルの弱い自分にとってはちょうどよかったのかもしれない。

そのまま読経スタイルで挑み続けるものの、どうしてもリップが取れない。トゥフックの苦手さが原因かな……距離があまり出ない。

ラスト1回を4回くらい言いながらメンバーに待ってもらったものの、結局諦めた。敗退。

あー……これも登れたはずなのに!悔しい!

 

結局ほとんど成果なく帰途についた。

 

岩には登れていないか、登れたかかのゼロイチしかない。

「登れたはず」「おしい」「あと少し」はどこまで行っても完登にはならない。

結局登れなかったということは、まだまだ足りていないものあるということなんだろう。

心身ともに成長させて、リベンジするのが待ち遠しい。

 

初めての宮川ボルダーだったけれど、一つの岩の規模が大きくて、非常に魅力のある岩場だった。

もう一度来たい、というか絶対来たい。

 

とりあえずまずは、般若心経を暗記しなおすところから……。