ムイ

もはやクライミング日記

2019/12/01 ようやく完登、おまけあり@フクベボルダー

冬の気配が漂い始めつつもまだまだハイシーズンな乾燥して晴れた日。

フクベボルダーで外岩ボルダリングを楽しんできた。

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天気予報では最高気温13℃、最低気温3℃。服装に悩む。

今回は早く帰宅しないといけない参加者がおり、そのために1時間早く岩場に着く。無論朝は寒い。

念のため最防寒装備で挑むかどうか……悩んだ末、最強装備一歩手前で止めておいた。タイツはなし。温かいボア靴もなし。カイロはあり。

結論から言うと寒いのは朝の10時までで、以降は暖かった。

 

仲間の一人はハッパマシンガン 二段を狙いに下流へ。他の二人はスズメバチ 二段を狙いに上流へ。さて、自分はもちろん今年の大目標である枕 初段をやらないといけないわけだが……。

正直、気が乗らなかった。

先週で味わった後半の決まらなさ、前半のヨレ落ちの体たらくでは完登なんて夢のまた夢。触るだけで自分の弱さを実感する羽目になるのが目に見えていて、テンションが上がらない。

kuramiya2.hatenablog.com

もう、UFO岩とか、カチロック(トリック 1級とかマジック 初段のある岩)とかに浮気しようかな……あるいは久しぶりに登山道入り口エリアにでも行くかな?と心はフラフラと揺れながら。

足は自動的に枕岩に向かっていた。

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結局「やれ」というわけですなあ。

相変わらず良い岩だ。うんざりするくらいに。

 

7時半、気温3℃、湿度85%からスタート。寒い。岩が冷えているので指先がかじかむ。

自分というクライマーの性能保証温度は5~32℃なので、保証範囲外で動かすことになる。パフォーマンス低下不可避。

もう後半パートの再現性確認は諦めて、最初から触ってヨレて「お前まだ駄目だよ!」という事実を噛み締めて終わるか、などと思っていたが結局後半から触り始めた。

右手首と薬指の腱に違和感があり、オープンで伸ばして持つとやや痛む。なので小指でサポートを効かせられる持ち方を模索して省力化、故障回避を図る。そして後半部右カチポジションが高いことに気づいて、修正。トライを重ねる。

マットの置き場所が悪く、岩の上に右のかかとでランディングしてしまった。カツン!と小気味のいい音がなった気がした。痛え!

ヤバイよヤバイよ。寒さとアドレナリンによる痛覚麻痺が切れるうちに挑まないとヤバイやつだこれ!

なんとか後半をバラせた。

 

さて繋ぐか。といってもヨレ落ちるので回数は限られている。5回が限度だな……と覚悟を決めて本トライ開始。

1回目、後半ガバ取り失敗。でも惜しい。これはもしやイケるのでは……?いや、気を緩ませるな。

自分は性格的に「絶対行けるわコレ」というポジティブシンキングになれない。あるのは「ワンチャンあるわコレ」を胸に抱え続けるのみ。

そして2回目……。

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繋いだ!取れた!完登!

これで概ね悔いなく年を越せるな!

 

いや~まさか今日登れると思ってなかったぜ~とニヤニヤしながら仲間に報告しに行ったら体が温まってきて血流も増えて、かかとが痛え!かかとの打撲が足首の筋肉まで固めたのか、足首まで痛む。

こりゃいかんと少しおやつを食べ、ロキソニンムコスタロキソニンで胃が荒れるのを止める薬)を飲んだ。

 

スズメバチ 二段が主目的の仲間はシンバル 三段に狙いを変えていた。

どうも最近、一度岩に取り付いたらなかなか離れない人がいるらしく、トライするペースが掴みにくかったとのこと。

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せっかくなので、便乗させてもらうことに。びっこを引きながら数トライ。時間切れ。敗退。

可能性があるのかないのか、よくわからなかった。

 

下流に置いてきた仲間と合流しに行くと、下流エリアの駐車場はほとんど埋まっていた。

「水位も低くなってるし、かやの滝エリアの対岸にある課題でも触りに行かない?」という提案を受けて、かやの滝エリアへ。

途中別の岩仲間と出会ったりしながら、まずは雅 初段に挑戦開始。

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スラブ、カチ課題。こういうの触るの久しぶりだなあ。

さっと二撃で完登した仲間のムーブ、アドバイスを参考に手を進める。

すると比較的簡単にガバポイントまで到達できた。

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さて、四国で鍛えたハイボル精神で上を攻略してやるぞーと探りまくって粘りまくってムーブを考える気でいたのだけれど。下から見ていた仲間には相当危なっかしく見えていたらしい。

いろいろアドバイスが飛んできて、混乱した。リップ付近で右往左往。

マントルのすぐ奥に木の根っこが大量にあり、手を奥に進めることができない。これを使うわけにもいかないので狭い範囲で腹から乗るようにマントルを返した。ここが核心かも……?

無事、完登。

 

マット、スポッターは十分なので仲間から「幻カンテ 初段現実カンテ 初段を探してきてくれない?」との要請があり、快諾した。

参加者の中では一番山歩きに慣れているためか、踏み跡、岩、課題の発見率が高いのかもしれない。

難なく見つかった。

 

残り時間少ない中、現実カンテ 初段に挑戦開始。

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パッと見顕著なホールドが多いし、これはお買い得か?いや、もしかしたらマントルが悪いのかもしれない……など話しながらトライ開始。

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マントル手前のスローパーピンチが抜けそうで怖い。腕が伸ばせない。

リップ部の保持にミスったらバランスが崩れて後ろに倒れ込むように回転しながら落ちる未来が見える。

敗退。

でも楽しい課題だったのでまたやりたい。

 

大目標が終わったので、雪が降るまで、そして春先の目標というか登りたい課題を忘れないようにここにメモっておく。

地元の岩場

  • ドクドク 1級
  • 岳歴フィルター 1級/初段
  • 長久手 1級
  • 氷点下 初/二段
  • その他

京都笠置ボルダー

  • トンネルホール 1級
  • へっつき虫 1級
  • うなぎ 初段

フクベボルダー

  • 半身浴 初段
  • 夏の日 初段+
  • ガルボ 初/二段
  • 宇宙3 初段(なぜかいつも素通りしている)
  • バックドロップ 1級(なぜか触ってない)
  • トリック 1級
  • 朽木 初段

宮川ボルダー

  • 黄色い鈴 初段(まだ見たことがない!)
  • チャンドラ 二段

日ノ御子ボルダー

  • 舞 1級

 

……多すぎる!

早く右のかかとが治ってくれないかなあ。