ムイ

もはやクライミング日記

2020/03/21 腑抜ける、がんばる、腑抜ける@フクベボルダー

3月半ばなのに梅雨前を感じさせるくらいに気温が上がり、よく晴れ乾燥した日。

フクベボルダーで外岩ボルダリングを楽しんできた。

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先週大雨でお流れとなったルートクライミングのお誘いが日曜日に入っていた中、さらに土曜日にこの外岩ボルダーのお誘いがかかった。

ぬぬぬ……日がかぶってくれたら外岩ボルダーを遠慮なく断ることができたのに……日曜のリードは初めて行く岩場を案内してもらう予定だったので、できれば万全な状態で行きたかった。

 

30分ほど悩んで、「行きます」と回答した。

 

外岩に行く機会を逃すなんてとんでもない!

翌日を考慮して、ペースを考えて軽めに登ればいいだけだよ。簡単でしょ?

まあ、その簡単なことを今まで実現できた試しがないがなフハハハハ。

 

クライマーの「軽めに登る」は子供の言う「一生のお願い」くらい信憑性がない。

 

天気予報では気温が朝は5℃以下、昼は20℃に迫るということだったので服装に悩んだ。流石にもうタイツとダウンジャケットは不要、それ以外は冬仕様、替えの薄着などをかばんに入れておいた。これは当たりだった。

 

朝一番。仲間の一人がSライン 初段、Mライン 初段が宿題となっているので終わらせたいと聞き、マット・スポット要員として参加、2人だけミニハイカラ岩で途中下車。

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この岩に来るのは久しぶりだ。初めてフクベボルダーに来た時以来だろうか。

kuramiya2.hatenablog.com

 

何を登るか全く決めていなかったので、とりあえずアップがてらに左面にあるハイヒール 5級を触り始めた。

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岩が冷たい。足の感覚が悪く体がうまく動かない。リップのツノ取りに躊躇して2回ほど降りた。3回目で気合を入れて取って完登。先が思いやられる。

 

続いてハイヒール直上 5級

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こいつはスルリと登れた。気持ちがいい。

仲間はあっという間に(かなり粘りつつ)狙いのSMラインを両方とも完登。

マットを背負って上流山エリアにいる仲間のところへ歩いて向かった。

 

たぶん自分の今年の大目標となるだろう、バックドロップ 1級

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完登できる予感も自信も覚悟もなかった。

最近は室内リードがメインになっているということもあってか、ボルダーのペース感覚、出力調整や完登意識が薄くなっているのを感じた。

せめて何かを掴んで帰らないと……と挑戦開始。

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特に進展なく終わった。唯一掴んだのは、右手の親指の保持感(しっかり出っ張りにかける)くらいだろうか。敗退。

個人的メモ:この体勢の後、左手をさらに出す前に右ヒールを解除、トゥにずらして距離を稼ぐこと。

 

その間、仲間はあれよあれよと言う間に一気に完登してしまった。自分はまだバラしすら終わってないのに……。難民(※)化が概ね決定した。あと2、3日は掛かりそうなのに……。

(※難民……外岩仲間の主要メンバーが完登してしまい、その課題に行く機会が減ってしまうことを指す。)

テンションさがーる。完全に腑抜けてしまった。

 

その次はガルボ 初/二段を触りに行く予定で下流エリアへ移動。

しかし駐車してある車が多く、下見に行ったところ高グレードであるラメント 三段+に挑んでいる人が多かったので後から行くことにした。

 

とりあえず新下流エリアの駐車場所に空きがあったのでそこに停車、仲間が目をつけていた課題に向かった。

グレードザブーン 初/二段

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クラック沿いに左に上がり、カンテ右側で体を上げてスラブ面を直上する課題。

水が多いと下地が川になってしまうそうだけど、幸い乾いていた。

 

腑抜けたためか異様にお腹が減っていた。

仲間が勇んでトライをするのを見ながらおにぎりを食べ、カップうどんを食べなどしていたら、一人完登し。

さてやるぞ、核心の前のムーブがちょっと微妙だな、と悩んでいたら完登者増え、そして最後に取り残された。

あかん。完全に置いていかれている。指をパキって、リードに専念しているうちに随分差をつけられた。というか、これは心の問題だな……。

テンションさがーる。焦る。

日差しで体が、取り残された状況で心が焦げていく。

 

外岩ボルダーでの集中する感覚をもう一度!気合全開!

声を出してスラブに乗り込んだ。

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スラブ右のクラックを掴んだら、後はなんてことないフリクションの良い優しいスラブだった。でもめげそうになるので暴言を吐きながら登りきった。完登!やったぜ!

久しぶりのまともな成果、という感じがする。初/二段にしては甘めだけど。

 

……この暴言について、しばらく仲間内でいじられることになるな……。

 

次。川をさかのぼって、以前見つけておいた軸 初段へ。

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あまり人気がないらしい。遠いトゥ掛けでのスタートができない。それ以外の可能性も模索するも、厳しい。

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途中から諦めて観戦モードに入ってカフェオレなど飲んでいた。腑抜けモード再び。敗退。

 

また大きく移動して、多分もう空いているだろうと再び下流エリアのガルボ 初/二段の駐車場所に行くも、逆に車が増えていて止められなくなっていた。

ここってそんなに混む場所だっけ……?

 

そのあと、下流エリアの赤い橋あたりに新設された課題(意外 1級、狭間 初/二段)、マグマ 1級やぽろり 初段など眺めて回るも仲間が納得して打ち込みたい課題はあまりなく。

結局蛙岩に落ち着いた。

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自分はとりあえず以前敗退してバラしも終わっていない半身浴 初段の後半を頑張ってみることにした。

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前よりもスムーズに進めることができるようになったものの、遠い右手をどう取るか、どうフラれを止めるかまだわからない。数回やって体力限界。敗退。

 

3連休中日のせいなのか、今日のフクベボルダーは妙な混み方をしていたような気がした。大人気のバックドロップやハッパマシンガンのところに人がいなかったり。

不思議なものだ。

 

マットを多く背負って無駄に距離を歩き回ったせいか、疲れた……。

このままだとボルダーメインの仲間にどんどん置いていかれ、難民キャンプ入りしそうだ。

でもリードもちょっと打ち込みたいんだよなあ……。

 

悩ましい。