ムイ

もはやクライミング日記

2019/12/29 災い@宮川

本当に年末なのか?と疑わしくなるほど暖かい日。

日差しのよく当たる宮川ボルダーで外岩ボルダリングを楽しんできた。

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今回は仕事の都合で早く帰らないといけない仲間がいたため、早出早帰りで岩場に向かった。

行きの車で「黄色い鈴が触りたい」「冬月登りたい」「チャンドラやりたい」「雷切のリベンジがしたい」などなどの意見をまとめた結果、定入滝エリア→番人下流エリアの流れとなった。

最上流から最下流へのダイナミックなムーブ。

 

今まで何度も宮川ボルダーに来ているのに、名物課題の多い定入滝エリアには来たことがなかった。ワクワクしながらアプローチを進んだ。

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低空に靄がかかり、幻想的なダム風景に。靄は岩を湿らせていることはなかった。

8時半頃にエリアに到着。

 

天気予報では早朝は零下となっていたので、最防寒装備を完備。

今回のNEWアイテムその1。WORKMANの防寒ブーツ。

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store.workman.co.jp

いろいろなところで大人気のやつ。

去年買った防寒ブーツはサイズが大きすぎたので親族に譲った。

さすがの防寒性。足先が冷えることは全く無かった。

ソールが柔らかいので、土の斜面はともかく河原のガレ場などを歩くのにはあまり向いてないのが玉に瑕。

 

ここで意外な事実が判明。いつも一緒に行く岩仲間は「アップで簡単な課題触るなんて時間の無駄、本命の課題触ってたら体温まるから」派が過半数を占めていると思っていたのだけれど、「簡単な課題も触ってアップしようぜ」派が案外多かったのだ。

自分は後者で、一人で簡単なアップ課題を登ることが多かった……なんで今まで誰もついてこなかったんですかね……。人望の問題か。

 

というわけで、つっかけフェイス岩に取り付いた。

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反抗期 5級を一撃し(案外マントルにビビった)、続いてつっかけフェイス 3級

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二手目取りに一度失敗。二回目で無事完登。

 

今回のNEWアイテム、その2。

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中華製の激安アクションカメラ。

ボーナスも出て酒を飲んで酔っ払っていたときに衝動買いした代物。

安いのであまり期待していなかったけれど、まあボチボチな画質で動画が撮れる。(今回自分が登っている写真は、すべてこれで撮ったもの)

逆光に対する処理やフォーカス性能はあまり良くない、というかこれに関してはスマホが優れすぎているというべきか。

広角なのでそれほど距離を取らずに置いても岩の全体像が入るのが良い。設置が楽で場所を選ばない。

スマホのバッテリー残量や手荒に扱ったことによる傷、その他動作不良を気にする必要がない。

一番の欠点はバッテリーも持ちがあまり良くないこと。というかこれはアクションカメラ共通の特徴なのか。1時間半弱でバッテリーが切れた。

この商品はAmazonにレビュー記事を書いて投稿すると追加のバッテリーと充電器が無料でもらえるらしい。なるほど、中華製アクションカメラのレビュー、★が豊富なのはこういう仕組みなのか。納得。

 

アップは十分。本命、黄色い鈴 初段に挑戦開始。

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一手目取りで大苦戦。左足がうまく置けない。抜ける。右足もあんまり決まってる感じがしない。

指が妙に疲れる。つまり足に乗れていないってわけだ。

競い合ってる仲間が一手目取りを早々に解決し、ササッと完登するのを参考にしたり、自分なりの足置き場を探したり……迷いと焦りに苛まれる。

日差しの当たったマスタング岩付近の気温は20℃を超えていた。ややヌメり始める。

気晴らしに後半部分を触ってみたところ、全く問題なし。一手目は決まらない。決まらない。決まらない……。

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敗退を高らかに宣言して敗退した。

何か根本的な部分を見逃している気がする。それさえわかれば登れた気がするのに……悔しい。

時間に追われつつ、失意のままエリアを去った。

 

失望感を抱えつつ、番人下流エリアの冬月岩へ大移動。

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おおぉー。岩の規模、傾斜具合、ホールドのつながり具合と魅力的な岩だ。

冬月 1級は宮川ボルダーのトポで数少ない★★★課題となっている。(他の★★★はあめご 初段やパワーブレイン 1級など)この評価は納得できる気がした。

 

仲間のトライを眺めつつ、フリーズドライの丼と豚汁を食べ。

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気を取り直して、冬月 1級に挑戦開始。

うん!面白い!これは面白い!

ポケットスタートはやや気持ち悪いけど、それ以外は順当に手が進む。

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無事リップ、後半のスラブの入り口まで行けたのだけれど……スラブ面の持てる場所がわからない。汚れているためわからないのか、それとも何かあるのか。

仲間は右ヒールを掛けて右から回り込むムーブを選んでいたけれど、左からスローパーを保持れないか試行錯誤する、が、高さがそこそこあり思い切った行動ができない。

 

そうこうしているうちに仲間たちは諦めて、楓 初段のスタート部分を触り始めていた。

自分もついでに触ってみたところ、これまたムーブが面白い。ムーブを探る楽しみがある。

はたから見ているとムーブがうまかったらしく、ホメられたのに調子に乗って倒れ込むようなムーブを繰り出してみたところ、次の手が取れず。

サブマットしか引いていなかったことを失念していて左の太ももを強打した。

痛みでマットの上をのたうちまわり、うずくまった。

……なんてことだ。

せっかく昨日、ガチャガチャで良いバッジ(今回のNEWアイテム、その3)を引き当てたというのに……ゼロ災実現ならず。

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仲間からは「日頃の行いが悪いからバチが当たったんじゃないの」的なことを言われ笑われる始末。

(まあ、今日もうっかり車のドアにシートベルトを挟んだり、うっかり仲間のチョークバッグを蹴飛ばしたりしたようなことがあったような……)

 

おのれ……汝らに災いあれ!

とまでは思わなかったけれど、心の最奥のその片隅で悪態くらいはついた気がする。

 

その後冬月 1級の後半パートを触ったり、ダメ元で最初から繋いだりしてみたものの特に実りなく時間切れとなった。敗退。

 

結局大した成果なく帰途についた。

車内でスマホ画面のひび割れに気づいたり……なんか災難ばかりだな今日は。

最近ボルダージムでも成果が出ており、指などの故障もないので調子上向いているな!と妙な自信があったのに。

どうやら砂上の楼閣だったらしい。 自信が崩れた拍子に災いまで降り掛かってきた。

調子に乗りすぎってことか。

 

まあ、来年度の厄を今年中に落とした、という前向きな気持ちで大晦日、そして新年を迎えたい。

打撲よ早く治れ。