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もはやクライミング日記

2020/11/14 一つの成果、多数の反省点@仁淀川

前日やや雨あり。当日は快晴。気温は10月並。

仁淀川ボルダーで外岩ボルダリングを楽しんできた。

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前置き

超時空 二段にリベンジするために、また仁淀川に行くよ」と声をかけられたのが数週間前。

ボルダリング熱はあまり上がっていないものの、遠方の有名な岩場に行く機会を逃す気はなかった。返事はもちろんイエス

 

今回の仲間の狙いはFutureエリアにある超時空 二段とR33エリアにある魔王 二段だという。

二段は自分の手に余る。何か今の自分に都合の良い課題はないものかと聞いたところ、魔王の岩には魔空 1級という良い課題があるという。

それに狙いを定めた。

登ると決めたものを1日で登り切る。今の自分に必要なことだ。

 

参加者、泊数などがギリギリまで検討され、結果、3人で日帰り弾丸ツアーということになった。

朝の2時に出発(マジかよ)。車は一路四国へ。

 

車のナビはなぜか最短経路の明石海峡大橋経由ではなく、瀬戸大橋経由となっていた。

帰りのサービスエリアで気づいたのだけれど、徳島自動車道の夜間工事に伴う通行止めの影響だったみたいだ。

徳島自動車道 終日通行止め 徳島道・松山道・今治小松道・高松道・高知道 維持修繕工事・建設工事のため夜間通行止め | NEXCO 西日本の高速道路・交通情報 渋滞・通行止め情報

 

Futureエリア

まずは超時空 二段のリベンジから。

といっても自分には厳しいので、マット要員のようなものだ。

8時に駐車スペースに到着。

以前の記憶からアプローチがキツいのはわかっていたけれど……マットを2枚背負っていることもあるのか、記憶の2倍くらいキツかった。

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前日の雨のせいか、斜面の下りや草地が濡れており、足元が滑りやすい。

ヒヤヒヤしながら20分ほど歩き、到着。

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相変わらずデカすぎなんだよなぁ……。

 

気温は10℃以下。風も吹いて寒い。

フリースが脱げなかった。

 

アップライン 4級

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とりあえずアップに取り付く。

マントルで少し焦る。体も心もまともに動いてない、腑抜けている感じがあった。

気合を入れるために2回ほど登った。

 

超時空 二段

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仲間の完登を待つだけでは勿体ない。

雪月花 3級の再登や、超雪月花 初段に挑んでも良かったのだけれど、いちいちマットを動かすのが手間なので超時空 二段のリベンジ戦にスポット参戦。

各パートの、面白そうなムーブ箇所だけ触ってみる。多分何らかの経験に繋がるだろう。

 

以前触ったときは「あ、つら~」くらいの印象しかなかったのだけれど、ようやく面白さがわかったような気がする。

とりあえず後半のリップ部をバラしたり。

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下部の核心、ハイアンダーに挑戦したり。前半部を少しずつ繋いでみたりして楽しんだ。

完全にバラしきることは出来なかったけれど、順当に鍛えれば太刀打ちできそうな予感があった。

11時に仲間が2人とも無事完登、リベンジ達成。

エリアを後にした。

 

R33 魔空エリア

このエリアに来るのは初めて。

トポの図では護岸すぐに魔王の岩があり、駐車場も近い。これはアプローチが楽だなと思ったら護岸は高く、階段から降りて回り込まないといけなかった。

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しかし、Futureエリアに比べれば余裕余裕。

 

魔空 1級

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下地がまっ平らなコンクリート。こんなロケーションの岩は初めてかもしれない。

先に来ていたパーティーがおり、混ざって岩を触る。

 

……あっつ……暑いわ。

空は雲ひとつない晴れ。直射日光がガンガンあたり、日陰もない。

温湿度計の値はあっという間に30℃近くになった。湿度は30%前後。カラカラ。

体質的に暑さに強いと思い込んでいる自分にとっては、苦ではない……いや、やっぱ暑いわ。

 

前半部のルーフの処理に迷う。

右のガバにはガタガタと動くこぶし大サイズの浮き石があり、みんなこれを避けているようなのでそれに従って使わないことにした。

最初は左側、どちらかというと魔王 二段の手順で抜け出そうとするも、次のガバに繋げるのが遠い。

結局ポピュラーっぽい右側から、浮き石を避けて登ることにした。

 

浮き石右のややガバから次のガバまでが少し遠く、見にくい。

これを無理に取りに行こうとして、右の手首を少し痛めてしまった。

右の指に力を加えたまま、手首を反り、落ちたのが原因っぽい。

意気消沈。

 

やや痛む手首を抱えたままガバをつなぐムーブを探り、結局薄いアンダーで中継することにした。

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手首を悪化させないためには、無駄なトライはできない。

仲間が暑さに辟易して護岸下の岩陰に避難する中、トライ開始。

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後半部はリードの取り組みの成果もあってか、冷静にホールドを探ることが出来、それほど恐怖を感じることもなく。

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完登!

目当ての課題が登れて良かった。

 

……しかし、反省点も多い登攀内容だった。

焦りで雑なムーブをして、手首に故障を抱えたのは大失敗だ。

今のところ大した痛みはない。たぶん足首をグネった的なものに近いだろう。軽症で済んだものの、せっかくのシーズン中なのに残念な様子見期間が入った。

トライ回数も無駄に多かった。たぶん3~5トライは減らせたはず。減らすためのオブザベ、戦略性が不足している。

見直すところが多いなあ……。

 

三天女? 4級

そのまま魔王 二段に挑みたいところだが、手首に負荷をかけるのが怖い。

トポを借りて周辺の岩の簡単そうな課題を見て回った。まだまだ課題を開拓可能な余地がありそう。

 

仲間が日差しが去るまで岩陰で寝て休んでいる中、マットを1枚借りて魔王の岩の裏側へ。

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確か三天女という名前の課題だったと思う。

あまり登られている形跡がない。

トポには「課題を登ることよりも岩との対話、岩登りを意識してほしい。最適なラインは勝手に見えてくる」的なことが書いてあった。それに従い、適当にスタートを決めて挑む。

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スタート足が高い。

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リップ手前のガバがやや遠く、一人マット一枚だと少しヒヤリとした。

マントルも難しくはないが、怖かった。完登。

 

魔王 二段

15時半を過ぎると太陽が山に隠れ、日差しが消えた。スーパーフリクションタイム開始。

仲間の魔王 二段のセッションに混ぜてもらう。

……といっても下部は手首の負荷が高そうなのでNG。後半のフェース部を触ってみる。

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明確なホールドがあり、滑ると怖いフットホールドがあり、面白い。

リードの感覚で挑める。ただ、下を見ると結構高くて身がすくんだ。

 

仲間がヨレて終了。

自分的にはまだ体力が合ったものの、手首のことを考えて切り上げた。うーん、勿体ない。

魔王 二段は登れそうな気配があった。また挑みたい。

 

帰宅

今日は朝におにぎり3つ。昼におにぎり1つ、もちもちチーズパン、薄皮クリームパン5個。帰りの車内ではプリッツを食べ、ポッキーも食べた。

いささか食べすぎでは……という気もしたけれど、食欲がないよりマシ!と考えて食べまくった。

 

おみやげにミレービスケットを買い。

淡路島のサービスエリアで肉増し徳島ラーメンを食べて帰った。

 

……帰りの車内では意識が途切れることにまったく歯向かうことが出来なかった。

毎回車を出してくれるAさんには申し訳ない。

 

手首の様子を見つつ、ハイシーズンを楽しむぞ。