ムイ

もはやクライミング日記

2023/03/25 雨、躊躇い、ナーバス、猿完登@芹谷屏風岩

 

まえがき

今週末は天気的に登れないと思っていたのだけれど、週半ばに土曜だけ天気予報の雨マークが消えた。

これは行くしかないだろぉ?というわけで予定を入れたのだけれど、予報がコロコロと変わる。

特に前日が微妙になっていった。

 

金曜の夜の時点ですでに雨が降り出し、朝6時頃に目を覚ましたらまた雨が降っていた。

アスファルトは水たまりができるレベルでビショビショ。

これは無理だろ。そう思って一緒に行く仲間に中止の連絡を入れた。

 

ふて寝のように二度寝、三度寝をした。

 

ここんところリードジムで上手く登れていない。右手の中指はマシになってきたものの追い込むと痛みが出てくる。RPを狙うようなルートでもダメ。

となると痛みが出ないようなメニューを組まないといけないわけで、これがフラストレーションが溜まる。

たぶん登攀力は少しずつ落ちてる気がする。落ちる前にRPな外のルートを登ってしまいたいのだけれど……あぁ~。

 

目を覚ましたら12時前。スマホに連絡あり。

ボルダーに行く予定だった仲間が昼から芹谷に行くという。ダメなら他のボルダーに転戦とか。

えぇ……マジで?

窓から外を見ると、道はほとんど乾いていた。

なんでこんなに乾いたんだ?風?

 

悩みつつも準備を始める。シャワーを浴びて昼飯を食べたり、爪を切ったり、同じルートを登っている仲間にも連絡を入れつつ、出発。

あーガソリンまでない。給油給油。20L以上入れるとコーヒーが無料でもらえる。それを狙って朝入れる予定だったっけ。改めて出発。

 

岩場に着くのは14時頃になるだろう。

まあ最悪ダメで「やっぱダメじゃん」ってなるのもいい思い出になるかもしれない。

そんな事を考えながら車を走らせた。

時短のために高速を使う。800円くらい我慢しろ。

 

駐車スペースの桜が満開まであとわずか。春だ。

 

アプローチは前々日朝に雨が降った時よりも乾いていた。???

そして岩場は。

乾いてる。

滲み出しがきついのはラ・バンバとサースティーボディーあたりくらい?

わけわからん……。

 

何はともあれチャンスだ。時間的に登れる回数は限られてる。

すぐにでも取り掛からねば。

 

どういうわけか、雨が降ってるわけでもないのに山が白い。

黄砂は来ていない。雨の後で一気に花粉が飛んだから?

 

いざ勝負、猿5.12a

ちょうど猿を登っていて、回収するタイミングだった人がいたので、掛けかえてもらった。マスターで掛けに行く余裕がない。

 

体力と時間がもったいない!アップなどいらぬ!

というわけで早速猿 5.12aに取り付く。

 

1本目

下部核心で止まった。

コイツはサイドを持ってこなす方法と、少し奥にフィンガージャムを決める方法の2種類があるのだけれど、自分はフィンガージャム派。

サイドでやってると体重を左に移すとスッポ抜けそうで怖い、よりパワーが要るので。

しかしフィンガージャムがいまいち納得がいく感じできまらない……一度バチバチに決まって足を左に移す必要がないくらいに安定したことがあったのに。

ここがしっかりきまらないと連鎖的にあとが辛くなる。

何度か試して、とにかく距離を出すことが大切ということを確認して抜けた。

 

結局5ピン目まで各駅停車。

ムーブ、ホールド感を確認。

つなぐとヨレる。

休むところは結構ある。それを緊張やらペース配分のミスやらで上手く活用できていないのが問題。

 

問題としていた5ピン目は、左足のジャミング気味な乗り込みがしっかり決まれば立ち上がって右のトゥフックで体を安定させることができるのがわかった。

なんだこれ……。フェースでかつ左手で引き付けるパワーが残ってるおかげだろう。

 

その後のパートも練習。

右手のジャミングは握るんじゃなくて、入れて落とす。これはジャミングの基礎だな……。

わかったらバチバチに決まって抜ける気がしないんだけれど、ヨレていたりするとどうしても握りにいってしまうのが良くない。

 

とりあえず上まで抜けて休憩。

 

2本目

1時間くらい待った気がする。

どうにも登れる感触がない。

1テンで落ちてた時も結局かなりパンプしてた。あの状態で上まで行けるのか?

緊張でナーバスになっていく。よくあること。

 

これの解決方法は他の人と喋ることな気がする。

自分の中で抱えていても嫌な気持ちがぐるぐるしだすだけなので。

 

下部は不格好ながらも抜けた。

何だこの左足の上げは……たぶん距離を出す意識が強すぎて足まで上がってしまったんだろう。酷いムーブだ。

 

休む場所はある、休める時に休め、というのを念頭に置いて、必ずムーブの前に一呼吸を置くこと、それから要所要所でこまめなレストやチョークアップを挟んだ。

ヨレたら雑になるので、事前にヨレないように手を打っておく。基本だなあ。

 

5ピン目を抜けてあと、「あ、これは勝ったな」と思った。

かなり余力が残ってた。

たぶん上部のガバゾーンはあと2倍くらい距離があってもこなせた気がする。

 

というわけで完登。

 

反省点とか

今回の鍵になったのは足置きの確かさと、ジャミングの精度とレストだった。

 

足置きがしっかりしてればちゃんと休める、ムーブも起こせる。ヨレない。

 

ジャミングは力を入れない。落としてひっかける。

 

レストは「レストするぞ!」って意識を強くする必要はない。

一呼吸入れる、くらいの意識でも十分効果がある。

 

どれも基本だな!

基本がなってないよ、キミィ。

 

〆に1本

とりあえず滲み出しで象鼻がベチャベチャなラ・バンバを登った。

これも足だ。足さえしっかり踏めてれば手が濡れようがガバなら気にならない。

いや嘘、気になる。

その後のホールディングで右手がビチョビチョ過ぎて、チョークバッグに手を突っ込むことすら躊躇われた。

 

でもまあ問題なく登れた。

 

帰る

下山している途中でシャガの花が咲いてるのを見つけた。もう春だな……。

アプローチ時には気づかなかった。そうとう気張っていたのかもしれない。

仲間によるとヒルも見かけたらしい。そろそろ対策をしていかないといけないか。

 

3本しか登っていなかったので余力が残っていた。

帰りにリソールの相談などをしにリードジムに寄ったら、誰もいなかったので大人しく帰った。

 

リソール

TN-Proのつま先が削れて下地が見え始めて、先っぽに穴が空いてしまった。

新品を買うのは財布に辛いので、リソールに出す。

 

ジムから一人で出すと込み込みで1万円を超えると聞いたので、自分で凛靴に持ち込むことにした。

忙しいらしく、リソール完了まで時間がかかるみたいだけれど、まあその間はジムで使ってるフラッグシップとか使うか……。

 

その上、アンパラレルのソールまで欠品とか。

仕上がるのは5月末くらいか?まあいい。

気長に待つとしよう。

 

次の狙い

最高グレードあたりのRPを狙う前に、もう少し簡単めのやつを登っていきたいな。

芹谷屏風岩ならムササビ小僧 5.11cあたりをもう一回触ったり、前に大敗退したコアラのマーチ 5.11cに再挑戦してもいいかもしれない。

ムササビ小僧はイカラさん 5.12aの回収にも使えそうだし。

コアラのマーチラ・バンバから回収可能だ。

……こいつ、保険をかけすぎでは?

 

あと、仲間の中で柏木の岩場への熱が高まってる。

行ったことがない。そもそも長いロープがないよ。

どのルートも危険で、まだスタンダード?に取り付けるのが突破口 5.12aくらいと聞くので今の自分にはまだ厳しいようにも感じる。

 

その前にちょっと遠出とかしたいな。最近マンネリ気味を感じるし。

人を集めて備中とかにも行きたい。

声かけてみようかな。

 

おしまい。