まえがき
世間は3連休なのだが、自分は金曜から連休から突入していた。
残念なことに日曜、月曜の天気はすこぶる悪い。元々日曜日に椿岩に行く予定だったのだけれど、早回しで土曜日に行くことにした。
そのついでに金曜日にちょっと岩場にでかけていたら、思った以上に登ったりいろいろしたりでヘッデン下山。
指皮も消耗したし疲れたし早めに寝よう……と思いつつ、おちょこ一杯だけ日本酒の晩酌を入れて、ついでに赤ワイン飲んで……たいして飲んでいないはずなのだけれど、翌日起きたら二日酔いで頭が痛い。
……あのさあ。真面目に登る気あるの?
ハイシーズンの岩場だよ?チャンスを無駄にしてる自覚ある?
(ちっ、うっせーよ、反省してまーす)
夜勤明けの仲間が不参加になり、滋賀から2人で高速を使うのももったいないので1号線とか山沿いの道とか、下道を通って椿岩に行った。
9時着。駐車場はほぼほぼ埋まっていた。
コンディションとか
日陰の中では最高だったと思う。
岸壁はよく乾いており、風が程よく通る。ビレイ中待機中は上着がないと寒いけど、登っているときは薄着1枚でちょうどいい。
ヤマビルに吸われた人もいたらしいけれど、自分は見かけなかった。
日曜月曜が天気が悪いということで、岩場が混み合うかなと思っていたけれどそういうこともなく。
大体15人くらいで登るルートもバラけており、程よい感じだった。
アップ
モンキージャスティス 5.10b
いつものルーティン。
写真を取るのを忘れた。
この調子次第で今日やることを考えようと思ったけれど、まあ指はいろいろ痛いけど体はまあまあ動く。
なら狙いのルートを打ち込むしかないな。と覚悟を決めた。
最初はもうダラダラ登るだけのビレイヤー要員となるかな、とか思って寝るための銀マットとか持ってこようと思っていたのだけれど、持ってこなくてよかった。
トンキー飯店 5.10b
こっちは日陰の岸壁の様子見のため。
問題なし。
シザーハンズ 5.12a/b
今回一緒に来ていた自分を含めた3人全員の狙いがこれ。
前回は1ピン目あたりの強度慣れと解決にえらく時間がかかってド敗退していた。
(ド級の敗退……ド敗退だ!)
前回よりコンディションは圧倒的に良いものの、前回はそれ以前の問題だった上、この日は連登であちこちガタが来ている。まあ無理だろう。トップアウトできれば最高の結果。とか思いながら触り始めた。
先にドローを掛けて挑戦している人がいたので、その人のものをお借りしたり、途中で自分たちのものに掛け変えをしたり。
1本目
最初のムーブで2回失敗。3回目でようやく成功。
もう負荷が高すぎて嫌になりますよ~なるなる。
その後の2ピン目までも指力を使うしなにげに足置きが定まらなかったりで気が抜けない。
というか一番指を使うのがここら辺なんだよな。
最終的にムーブを構築し終わるって気づいたのだけれど、下部が一番強度が高い。
2~3ピン目までの間を左側から攻めるのだけれど、ほんの少しランナウトしてるし、どういうホールドを使ってどういうムーブをすれば良いのかよくわからない。
一度降りた。
2本目
あんまり記憶にないが、2ピン目のムーブをなんとか確定させた気がする。
で、最後まで行くことなく途中で降りたような。
3本目
仲間3人でひたすらシザーハンズ。一人登攀、一人ビレイ、一人休憩という隙間のないローテーション。
幸い他に登るという人もいなかったようなので、独占状態にあった。
2~3ピン目のムーブ確定。
その上のムーブも確定。昨年触ったときはもっと苦労した気がしたのだけれど。
上部の5ボルト目がガバとはいえ何気に遠く難しい。なんとかムーブを構築。しかしこれはヨレているとかなり辛いな……などなど考えながらトップアウト。
まだ各駅停車だし細々としたところは決まっていないけれど、一通りのムーブが出来上がった。
1ピン目あたりは強度を落とすのが難しいけれど、他は慣れていけばかなり強度が落ちる様子がある。
前回の感じだと全く希望なしという様子だったのに、思った以上に完登の気配が見えてきたぞ。
16時には岩場に残っているのは自分たちだけになっていた。
……みんな帰るの早すぎない?
まだ日が落ちるまで2時間近くあるぜ?もったいない。
でもクライミングスタイルは人それぞれ。
4本目
すでにヨレヨレだけどムーブを確認したいので取り付く。
しかしもう辛いのでトップロープで、と仲間にお願いしたのだが仲間もヨレきっていたり負傷があったりで上まで抜けるのが辛いらしく、バトンタッチ。
2ピン目までかかった状態で取り付いた。
もう出だしのムーブは辛いので引っ張り上げてもらう、けど、とりあえず一発くらいはと思ったら中継いらずですんなりとポケットまで左手が直通した。
自動化、慣れってのはすごいなあ。
馬鹿と鋏は使いようってやつか?全然違う。
何気に2ピン目前のハイアンダー取りのスタンス選択が難しい。どれがいいんだろう。
2~3ピン目の間は強度落ちまくったけどクリップがかなり後になるのが怖い~。
最後もつなぐと全然距離が出ない。何かもうひと工夫いる気がする。
支点の回収中に仲間の安全環付きカラビナを落としてしまった。
1つ斜面に落ちて行って行方不明に。申し訳ない。
最後に何かクールダウンに1本登っても良かったけど、カラビナ紛失で微妙な空気になっていたり、連登での疲れも考慮してやめて下山、帰宅した。
振り返り
前々からルート攻略メモをもっと簡単にスマホにメモできないか考えていたのだけれど、試しにアナログに回帰してみることにした。
今までは家でPCでワードアプリなどで作っていたのだけれど、面倒くさくてしょうがなかったのだ。
デジタル派なのでできればスマホで完結させたいのだけれど、画面が狭くて作業がしにくい。
B5ノートとペン。こいつを岩場に持って行ってみることにする。
字と図が下手くそすぎて参るぜ。暗号文に近い。
他人に見られても問題ない代物である。
シザーハンズはあと2~3日通えば完登できるような気がする。
しかし椿岩に通い詰めるのもいいけれど、芹谷屏風岩にも行きたい。リボルトされてからまだ一回も行ってないんだよなあ。
いろいろ悩ましい。
……ところで、シザーハンズのシザー要素ってどこなんだろうか。
おしまい