日中の気温が30℃に迫る乾燥した日。初夏を突破して盛夏と思わんばかりの暑さ。
フクベボルダーで外岩ボルダリングを楽しんできた。
前の週で良さげな感触を示した右手の腱。今週はその復活を示すような成果を出せるかも……いや、焦りは禁物だな。などと心を揺らしながら早起きし、岩場へ。
パーティーを二分して、一方は山へモス 初段を撃ちに、もう一方は川へエルモ 初段を撃ちに向かう。
自分は川組。童話では川に桃が流れてきたけれど……果たしてそんな成果を拝むことができるのか。
いきなり初段に挑むのも腰が引けたので、ちょっとマットを拝借して近くの岩で適当にアップ。
6級くらいかな?
この岩の左カンテ上がりの課題を模索してみるも、スタートが思った以上に悪い。ハマる。
こんなところでハマって時間を潰すわけにも行かないので早々に敗退した。
本日の目当て、エルモ 初段。
相変わらず岩模様と傾斜が美しい。
焦らず後半の確認から。遠いガバカチ取りでしっかり右脇を締めることを意識して、ピンポイントに取りにいけることを確認。後半確認完了。
すぐ撃ちたいと逸る気持ちを抑えて、仲間内で流行っている石積みで小休止。
美的センスとか挑戦心とかが欠けてる感じがある。これも精進が必要だなあ。
さて、つなぐぞ。
理想のムーブが繰り出せて、あっさり完登できた。
久しぶりの初段。嬉しい。
最近室内リードの上部で恐怖と気合から声を出す癖がついた。声を出すと覚悟が決まって、ほどよい勢いが出て良い。迷惑にならない程度に出していきたい。
……かっこいい声を出したいところだけれど、大抵は「あっ!」「あぃ!」「ぬぁ!」とかだ。マジ必死感ある。
仲間が挑戦している間、探索を勧められて川沿いに下っていく。
開拓or整備途中っぽい岩。かっこいい。
目当てはミサイル 初段だけれど……。
これかな?たしかにミサイルだ。
駐車場までの道を探るも途中で見失ったのでやや強引に抜け出た。
道路を歩いて戻るも……とんでもなく暑い。アスファルトの上は35℃を超えているように感じた。
エルモの岩に戻り、仲間の完登を見届けた後に山組と合流に向かった。
今回も特定小電力トランシーバーを使用して仲間と連絡を取り合う。
BLUE CENTURY ブルーセンチュリー 免許不要 特定小電力トランシーバー BC-20 Chanty(シャンティ)超小型2台セット:充電器/ベルトクリップ等付属【1年保証あり】
- 出版社/メーカー: BLUE CENTURY
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
バタフライの岩へは宇宙の岩あたりからノイズが入り、枕岩あたりから通話可能となった。200mくらい?高低差があると通信距離が縮まる。
合流した後、前回敗退したトリック 1級に再挑戦しようかなーと思ったところ、仲間ののぞみ 初段のトライにつられてそちらに参戦。
すっぽ抜けて落ちるのが怖くて無駄に力が入る。左ヒールがしっかりかかっている感じが掴めない。ビビって体が動かない。
結局核心部まで行かずに敗退した。
昼からまたパーティーを二分して、ホスタ未完登の自分はホスタ 初段に挑戦へ行くことに。
岩の前で昼飯を食べた。
まずは各部の確認から。前回苦戦していた遠い左取りは問題なし。
しかし右ヒール寄せ、その後の右手取りの再現性が低い。右ガバ取りも決まらない。
右手の負荷が高く辛い。オープンで保持していると腱が伸ばされる感覚がある。よくない。よくないぞこれは。
長めのレストを挟んでバラしたり、トライを重ねるも嫌気が差してきて、同時に日差しも差してきたので敗退した。
次。隣の岩にあるカワゴイ 1級に挑戦してみる。
見栄えのする、ややハイボルなフェース。
マットを引いて、さてトライする……ぞ……。
……力が出ない。どういうわけかすごく疲れていた。眠い。お腹も痛い。
初段の完登で気が抜けたのか、寝不足の影響か、それとも暑さでバテたのか、安売りのおにぎりがまずかったのか。
ともかくアドレナリンを出せば解決する類に感じたので、無理やりスタートにつく。
……このスタート思った以上に悪いな……。
しばらく悪戦苦闘した後、「あ、これ、地元の河原のジェラシー 1級でやったことあるやつだ!」と気づいてからは困らなくなった。進研ゼミ感ある。
パワーやスキルが上がらなくとも、経験だけは蓄積されてるしそれはすごい力になるということに今さら気付かされる。
「あ、思った以上に悪い」→「カチれば(ガチれば)いけるか」→「バランスも意識したら余裕だな」を繰り返して手を進めていく。
途中で降りると高度の影響で足首が痛む。これは何度も落ちていられないぞ。
最後、左手のヌメりでビビりながらも気合一発。声を出してリップを掴んだ。
無事完登。よーしよし。
犬も見守ってくれていた。かわいい。
最後。鯰 1級を触ってみる。
右手が辛い。次の左手取りを安定させるには右手のしっかりとした保持が欠かせないけれど、オープンで保持ることに限界が来ていた。
早めに敗退。
登り終わった後、川で手を冷やす際に右足が浸かりかけるトラブルがあった以外は特に問題なし。
コンビニでアイスを買って食べながら、充実感とともに帰宅した。
復調がようやく成果となって現れてきて嬉しい限りだ。
次は朽木 初段というのを登ってみたいな。