まえがき、コンディションとか
今週末の天気は金曜大雨、土曜も天気悪し。
まーたこのパターン。このシーズンで何回目だろうか。
しかし芹谷屏風岩なら大丈夫!と仲間の誘いを受けた。
日本列島の北から近畿中国地方まで、この秋で一番の寒気が入ってきていて、最高気温は10℃、最低気温は6℃くらい。1mmまでには至らない雨が降り、風も風速5mくらいと明らかに寒い。
でもなんとかなるだろ、と少し厚着をして楽観的に岩場に向かった。
車を降りるとすでに寒い。
早くアプローチの急登を歩きたかった。歩けば体が温まるので。
岩場に着いて気温計セット。
気温的にはまあ、それほどひどく寒いというわけでもない。真冬の気温というわけでもないし。
でもよくよく考えたらこのシーズンは最低でも12℃くらいでしか登っておらず、今までで一番寒かったのだ。そして体が寒さに慣れていない。辛い。
今シーズンで初めてダウンジャケットを出した。そしてカイロも出した。それでも寒い。
この日の天気は大荒れだった。さすが寒気、という感じ。
空が曇ったと思ったら猛烈な風が吹いてきて、あられのような雪が降り積もってきたり。
おそらくこのときの体感気温は3℃くらいだったと思う。
それが過ぎ去ったら快晴になって暖かくなったり。このときの体感気温、というか日差しを浴びた気温計は20℃を示した。
これが2回くらい繰り返された。体の体温調整機能壊れるぅ~。
岩自体はそれほど冷たくはなかったのだけれど、とにかく風が冷たい。暴風が拭いている最中に壁にいると一瞬で体温が奪われて動けなくなった。
アップに舞姫 5.11a/b
いつもの。
登る前から手が冷えていて、「これはいかんでしょ」という状態。
案の定途中で指の感覚がなくなった。
まあそれでもなんとかなるだろと思って進んでいたらなぜか体が上がらない。なんで?
答え:Zクリップをしていたから。
酷すぎる。
なんかもう寒いし今日は適当に流して終了!という気持ちになった。
デッドライン 5.12c
はい。今週も始まりました、デッドライン挑戦。
前回は核心ムーブの1つを少し試したところで終わった。今日はその核心をなんとか攻略したいなと挑戦開始。
1本目
「舞姫からクリップ掛けたらどうです?」と言われたけど結局掛けずにマスターで行く。
まあせめてそれぐらいの気概がないといかんとよな、という気持ちで。
5ピン目あたりでこれまた指の感覚がなくなる。冷えに加えて握り込み過ぎだ。
しかし5ピン目の微妙な右トラバースとクリップはかなり安定してきた。
悩みまくって教えてもらった6~7ピン目のムーブもいい感じ。
そして核心8ピン目のムーブは……左手の保持感さえ出ればなんとかなりそうな感じ。
その後のクリップが難しいし、その後の立ち上がりもパワーと繊細さが要求されて辛い。ここらへんのすべてが左手の保持に凝縮されている。その前の棚ガバ取りも足がなくて厳しいのでつなぐのに苦労しそう。
次の9ピン目も遠い。上部がどうなっているのかわからないので悩み悩みなんとかムーブ構築、クリップ。
そこら辺でいろいろ疲れたので降りた。
この後天候が荒れまくって体が冷え切った。
お湯やそれで作る暖かい食べ物、飲み物を持ってくる時期だなあ。
2本目
一緒にやっている仲間がトップアウトしたので、それに続くぞとトライ。
幸いこの時は穏やかな天気のタイミングで良かった。
9~10ピン目の左トラバースがこれまたよろしくない。嫌いな感じではないのだけれど、全力でカチるので繋いだ時にこの余力が出せるのか。
もっと足に荷重を掛けて負荷を落としていかないといけない。
しかしなんとかトップアウトできた。
降りてきたら指先がヒリヒリ。長いし握り込むしで指皮を消耗するらしい。
この後もう一度荒天になって、悩む。
もう一回登るべきか?しかし好天のタイミングからは少しズレそうだった。
3本目
でもまあ行くか、トップアウトするだけならなんとかなりそうだしと取り付いた。
寒さで体が動かなくなると面倒なので、ソフトシェルを着たまま登った。意外にも邪魔にならなかったので、今後は活用したい。
6ピン目くらいまでは問題なし。かなり体に染み付いてきた。
以降はテンテン。9~10ピン目がやはりヨレると辛い。第二核心という感じか。
なんとかトップアウトして、ドローを回収して降りた。
今日のデッドラインはおしまい!
自分的には3回取り付いたのはなかなかな感じがする。
これを4回くらいまでできるようになってからが勝負という気もする。
振り返り
過去一寒い芹谷屏風岩だったけれど、防寒さえちゃんとすればまだまだ登れる。
晴れた日ならちょうど良くなりそう。
デッドラインもトップアウトできて、ようやく全容が掴めた。ここから色々詰めていくのが楽しみだ。今のうちはだが。
さて、来週の天気は……。
まーたこのパターンですか。しかも今週末よりも酷そうだし。
流石に日差しのない5℃くらいの環境で登るのは辛すぎる。
まあ天気を注視しつつ、いつも通り高度の柔軟性を維持しつつ臨機応変に岩場に行くとしよう。
(要するに、行き当たりばったりということではないかな)
おしまい。