- GW旅行について
- 手の痛みについて
- 新型コロナウイルスの後遺症について
- 山梨へ
- 廻り目平キャンプ場へ
- 八幡沢周辺、八幡沢左岸スラブへ
- トムといっしょ 5.10a、5.10b ◯
- ブラック&ホワイト 5.10b ✕✕◯
- ピンチ 5.10c
- 雨がやんだら 5.11b ✕✕◯
- 雪が舞う
- 翌日へ
GW旅行について
昨年せっかく荷物がたくさん詰める上、体を伸ばして寝るような車中泊が可能な車を買ったのに、全く遠出をしていなかった。
それはまあ基本的に新型コロナウイルスのせいだけれど……クライミングが低調だったというのも理由の一つだ。
そして今も低調なのは続いている。
というわけでこの旅行の目的は山梨に住む友人に会いに行くことだった。
しかし山梨といえばクライミングのメッカである小川山や瑞牆などに近く、せっかくなので1日くらいクライミングでもするかーと思ってボルダリング、リード準備もろもろ車に詰め込んだ。
つまりこの旅の目的は友人に会うことでクライミングじゃない。
滋賀から山梨へはだいたい4時間で着く。余裕だな。
早朝を狙って行くと疲れそうなのと、新車の車中泊性能を確かめたくて21時くらいに家を出た。
休憩を入れて2時ぐらいについて、5時間寝る。
そんな計画だった。
いざ出発。
手の痛みについて
GWの1週間前くらいから去年の夏から悩まされている右手の手のひらの痛みが再発した。
うんざりする。
しかし登っている最中は痛くなく、登り終わった翌日くらいが痛む。
アドレナリンで痛みが消える程度の代物とは言え気味が悪い。
2ヶ月ほど休んで完治させたと思ったのにちょっと追い込んだだけで再発する。
チョーうんざりする。マジ狂い。
テンション下がるー。
いったいどうすりゃいいんだよ。
とりあえず、この旅行が終わってから考えようと思ったし、実際そうした。
新型コロナウイルスの後遺症について
嗅覚については概ね治ってきた感じがする。
ただ未だに不安定な感じがするし、前と全く同じ状態に回復していないのではないか?という気もしている。
嗅覚というのは心理的に深い影響を与えるものと聞くし、クライミングのテンションが上がらないというかメンタル全体が下がっているのもこの影響かもしれない。
まあこれも日にち薬だ。
待つしかない。
少なくとも旅行には影響しない。
美味いものを食べるのには影響しそうではあったけれど。
山梨へ
久しぶりの長距離運転だけれど、クルーズコントロールシステムのお陰で超ラク。
というか暇だった。
道中でクルーズコントロールを使った高速の運転は普通の運転とは異なる意識の使い方が必要だなと感じた。
普通の運転は自分でハンドリングする一方でクルーズコントロールは車が原始的な機能で操舵をするので、「運転する」というより「導く」「監視する」という意識になる必要があって、これが妙な感じ。
それはともかく、圧倒的に楽なことに違いはない。
運転中が暇すぎるのが問題だった。
屏風山PA→駒ヶ根SA→諏訪湖SAとこまめに休憩をはさみ、諏訪湖に到着。
何度か訪れているのだけれどいつも高速から暗い湖面を眺めるばかりだ。
一度くらい明るい諏訪湖を眺めてみたいが明確な用がないので通り過ぎるばかり。
いっそここで車中泊でもしてやろうかと思ったけれど風が強く寒い。
この日は連日続いた暖かさとは異なり寒い日だった。
しかたない。次。
というか当初の予定していた目的地である八ヶ岳PAに到着。ここを車中泊ポイントとする。
車中泊が明確にOKとされているところは意外と少なく、道の駅か高速のPA/SAくらいしかない。
諏訪湖と八ヶ岳という名前からすると八ヶ岳PAのほうが寒そうだし実際高度的には諏訪湖SAよりも高いっぽいのだけれど、風が来ないので暖かかった。
ASANAのサブマットを二つ折りに広げてマットレスとし、WORKMANで買った中綿入りの防寒ズボン、中綿入りのスリッパ、それからMAMMUTのダウンを着て。
その上から毛布を被って寝た。
寝袋を持っていないので苦肉の策だったけれどこれは大当たりだったと思う。
温度調節が楽な上、早朝でも温かいままで外に出れる。
マットを2枚入れてきたので、案外寝る面積が狭い。
まあそれでもかなりよく寝れた。ウソ。
床がちょっとだけ膨らんでおり、それに気を取られて浅い眠りになった。
朝方になって途中で体を逆にすれば良いことに気づいた。まあよし。
少し早めに起きて長坂ICを降りてすぐのところにあるコンビニで朝食を買って食べ、北杜市の別荘地に住むクライミング(リード)仲間と合流した。
ようやくここからが小川山でのクライミングの話である。
導入がファッキン長いな。許してくれなんて言わないよ。
こんなものを読むやつが悪いんだ。
廻り目平キャンプ場へ
キャンプ場に7時に着くか、それとも8時に着くか悩んだ結果、8時にした。
理由:朝が寒そうだったから。
北杜市の別荘地から廻り目平までは45分で着く。近い。
前日は山間部では雪が降ったらしく、八ヶ岳が見事に冠雪しており超絶綺麗に見えた。
写真を取っていないのを後悔した。
GWの天気は1日まで悪く、2日以降が改善していた。
2日は中日の平日とは言え、1日の悪天候を考えるとこっちに集まってくるのではないか。駐車場核心だなーって思っていたら廻り目平キャンプ場はガラガラだった。
なんで?よくわからん。
あと麓にある駐車場は閉鎖されていた。コロナの影響で人を絞るためなのか、これもよくわからん。
八幡沢周辺、八幡沢左岸スラブへ
車を止めてアプローチ開始。
今回は行ったこともなく、簡単めな課題の多いと聞く八幡沢周辺に行くことにした。
今まで行ったことがないというのも理由の一つ。
めちゃくちゃ近い。歩いて10~15分くらい?
もっと歩かされると思ってたのに。
ちょっと物足りないくらいだった。
トムといっしょ 5.10a、5.10b ◯
とりあえず★のついてるルートでアップ。
しかし小川山の10台前半は油断できないからなーと思って取り付いたらガバだらけでなんだこれ。
5.8くらいでは?という感じがした。
でもアップにちょうどいい。
晴天で日差しの下は暑かった。
でもそれがほどよくて快適。
左から抜けると5.10bらしいのでそれも続けてやった。
こっちのほうが楽しい。まあでも5.9/10aくらいな気もした。
よくわからんね。
ブラック&ホワイト 5.10b ✕✕◯
★★なルート。
もう見るからに「ザ・スラブ」という感じの花崗岩スラブ。
それにしてもボルトが少ない。というか、2ピン目の高さ大丈夫かよオイ、ってなった。
古きクリーンクライミングの理念に則って開拓されたんだなあというのを感じさせる。
実際2ピン目を掛ける途中でミスったらグラウンドすると思う。たぶん。
最初はフラットソールなシューズで挑んだのだけれど、2ピン目から始まる核心のなるい膨らみが全く踏めず、体が上がらない。
諦めて降りた。
まだエッジの効くTN-Proに履き替えて登ったところ、ちゃんと乗れる。
その次のムーブも嫌らしいし、後半も選択肢が多くて妙に迷うけれど、落ち着いてこなせば問題なし。
最後に無事繋いで完登。
結構声を出した。
これで5.10bかー……やっぱり本場の花崗岩のスラブは難しいぜ。
その後周辺のルートを探しに左岸スラブを歩き回った。
100岩のトポでは岩の図が隣接してあるように書いてあるけれど、結構離れている。
ビスタの夏休み 5.9とか往年の乱 5.10bあたりでもどうかと思ったけれど先に取り付いている人がいたので元の場所に戻って。
さてどうしようかと悩んだ。
ピンチ 5.10c
これも★★なルート。
とりあえず触ってみるかーと思ってルートをよく見るのだが……1ピン目が高いよ。
4mよりも高いところにある感じ。
これ辛いわー。
取り付いたはいいものの、ビビってクライムダウンした。
たぶん行ける。でもその多分をミスったらどうしよう。
そもそもこれは全然核心じゃないはずだし、ここをサクッとクリアできるくらいじゃないと後半に死ぬほど手こずりそうだった。
それにこのルート名の「ピンチ」という意味がホールディングじゃなくて危機を意味するのだったらヤバさしか感じない。
……これがこの旅のメインじゃないしー。
こんなところで怪我したら申し訳ないしー。
ということでまたクライムダウンした。
諦めた!
雨がやんだら 5.11b ✕✕◯
ちょっと風が出てて、曇になったりで少し寒くなってきた。
別の知り合いがガマスラブのマルチルートを朝から登っているので、昼からはガマスラブに行こう、でももうちょっとこのエリア登りたいなーと思って目をつけたのがこれ。
トムといっしょの岩の右目にあるフェース。
右から見た感じだとなんかガバだらけで簡単そうじゃね?と思った。
そのうえ短いし、万が一失敗してもトムといっしょを登れば残置の回収も容易そうだった。
というわけで取り付いてみた。
カチカチなフェース課題。
しかしそれほどシビアなカチというわけでもなく、足が豊富なので楽な方。
選択肢も多い。
まあそれでも各駅停車でムーブを固めていった。
最後の終了点の取り方が思いつかなかったけれど伸び上がれば普通に届いた。
んで、無事繋いで完登。
まあでも今の自分が登れるってことは5.10dくらいだなたぶん!
雪が舞う
登り終わって一段落してたら雪が降ってきた。
気温はそれほど下がっていないはずなのに。マジかよ。
まあ通り雨鳴らぬ通り雪だろと思ってたらいつまでも降り続く。
え、マジで?ってくらい降る。もう5月なのに。
その間にガマスラブ周辺に移動したら、スラブは水の流れができるレベルで濡れていた。
うーん。
登り足りないけれど……これは終了するしかないかー。
最後にスラブ状岸壁がどこにあるかだけ探しに行った。
意外と遠い。
少しきつい斜面を左岸スラブの3倍くらい歩く。
その後はできることもないので、素直に小川山から下山した。
翌日へ
帰り際にクライミング仲間の別荘にてコーヒーと和菓子をごちそうになったり。
ついでに近所の観光スポット案内してもらったり。
(いろいろとありがとうございました)
さて、ホテルに移動するかと思ったところで、そういや結局ホテル予約するの止めたんだったということを思い出した。
夕食と車中泊のポイントを双葉SAに定めて、とりあえず北杜市にある「たかねの湯」というスーパー銭湯に行った。
中は公民館というか市立図書館みたいな佇まい。
まあまあまずまずなところだった。
双葉SAに20時半ごろについて食事をしようとしたらレストランは締まってるわ、フードコートのメニューの半分以上(おもに名物系)は売り切れているわ。
仕方がないのでカツ丼を頼んだら全然美味しくないわで参った。
……最近のSAはサービスレベルがうなぎのぼりだというのに、こういうところもまだあるんだなあ……としみじみ思ったり。
いやクソしみじみなんて思わなかったぞ。
ちくしょう。ミスったぜの気持ちしかなかった。
旅はまだ続くので早めに寝ることにした。
続く。