ムイ

もはやクライミング日記

2024/01/07 たまにはボルダーなど@豊田の岩場

 

まえがき

新年早々の世間は三連休。勤務先も三連休である。

しかし周囲の方はみんな予定があるのか、リード仲間からは特に岩のお誘いの連絡が来ない。

とりあえず自分から投げて、しかしそれだけだとせっかくの三連休が物足りないのでボルダー仲間にも連絡を投げた。

その結果、日曜ボルダーと月曜リードと言う形で予定が埋まった。

 

土曜は暖かいが徐々に寒くなり、月曜は極寒となる予報。近畿の中部くらいまで雪が舞うほど。この冬一番の寒気になるんじゃないか?

うーん、それなら土曜ももったいないな……なら土曜も行ってしまえと花崗岩のスラブをリードやトップロープで楽しんだ。

つまり三連登ということである。アホか。暇人か?

 

さて、日曜のボルダーの集合時間は……と確認したら5時集合だという。

ファッ!?5時?この寒い中5時に集合するの?現地は7時着ってことか?寒すぎないか?

ボルダー仲間の気合いが入りすぎてていビビる。

最近のリードはまあ登れる気温になってから登るという考えで、大体9~10時くらいに岩場にいるくらいでやっているのに。気合いが違いすぎる……これがボルダラーか。

あとで聞いたらなんとなく5時にしている、早めに行けば誰も居ない岩を触れる、そして早く帰ってる、そしたらいろいろ気楽だよねという話だった。

なるほど。なるほど……?

4時に目覚ましをセットして、どうやら二度寝したらしく危うく間に合わないところだった。しかしセーフだったのでヨシ!

 

豊田の岩場に行くという話は聞いていたけれど、どのエリアの何が目当てなのかというのは合流するまで詳細がわかっていなかった。

今回は古美山園地エリアとのこと。

なるほど。行ったことがないぞ。

そもそも豊田の岩場は一回しか行ったことがない。その上もう5年以上も前だ。どこに行ったのかすら覚えていなかった。

kuramiya2.hatenablog.com

もはや初めてと言っていいレベル。

 

コンディションなど

新名神から伊勢湾岸自動車道を経て、豊田あたりのICで降りたらなぜか路面が水たまりができるレベルで濡れていた。なんで?

調べたら深夜2時頃に一雨来たらしい。これは想定外。

アスファルトは結構深刻な様子で濡れていたけれどここまで来たからにはもう行って確認するしかねえ。ということで古美山園地の駐車スペースに車を走らせた。

 

とりあえず何も持たずに岩の確認だけしに行ったところ、どれも乾いていた。

気温などについて語りたいところけど、いつも持ってきている温湿度計を持ってくるのを忘れた。

そこそこ寒くはあったけれど、よく乾いていてクライミング日和だったと思う。

 

蛇の目 e(欠損)

今日はエリア周囲の代表的な人気課題を触っていこう、というのがテーマらしい。

ということで欠損前も、欠損した後も大人気らしい蛇の目 eをまず最初に触りに行った。

顕著なホールドがきれいに繋がった見栄えのする課題。高さもそこそこあって良い。

前半にめちゃくちゃチョークがついていて、ブラシで擦っても全く落ちない。川が直ぐ側にあり、湿気の影響もあって染み付いたのかもしれない。

 

豊田グレードのeといえば初段相当なんだよな……。欠損したとはいえ、そこまで顕著にグレードが下がるとも思えないし、仲間はコンスタントに初段を完登する実力がある一方で自分は外岩ボルダーが久しぶり。

これは絶対取り残されるなと覚悟を決める。無理だったら早々にギブアップして移動しようと思った。

 

おや?意外と手がつながる。というか手も足もいいので苦労しない。

欠損後に出来たらしいガバは遠慮なく使った。あえて避けるのも不自然だし。

ちょっと遠い飛び出しが核心っぽいけれど、これはやや悪目な左足をしっかり踏めば問題なし。

仲間内では最後になったものの、4トライ目くらいで完登できてしまった。

ちょっと拍子抜け。しかし登れたのは嬉しい。

欠損後の実際の難しさとしては3級くらいなんじゃないだろうか。豊田グレードは豊田グレードであり、段級に置き換えて語るのは無粋なのかもしれないけれど。

 

なにはともあれ取り組みやすく気持ちの良い課題だった。

初めて外岩に来る室内ボルダラーにもオススメしやすい、良い課題だと思った。

 

追っかけリーチ e

ずらりと名課題の並ぶエリアの顔らしい、リーチ・ロックの岩へ。

そこにある文明開化 eは豊田グレードのe以上の基準になっているとのことなので、それを目当てで向かった。

しかし文明開化は明らかに指皮を消耗するクラシカルなカチ系の課題だったので、ムーブのいろいろありそうな追っかけリーチ eから触ってみることに。

これがかなり癖のあるムーブで難しい。

どうすれば良いのか?全員で悩みまくった。

とは言え自分は短いペースで触っていたらすぐ指皮、保持力、体幹などなどがなくなってしまうことはわかっていたので、かなり頻度を落として触ることにした。

3回くらい触ったらすぐシューズを脱いでダウンを着込んで足先や体を温める、など。

そして仲間が良いムーブを編み出すのを観察してたりした。我ながらクレバーで戦略的だぜフハハ。

そんなペースだったので仲間から「もっと打てよ」と言われる始末であった。

 

後半も難しいらしい、ということで後半だけバラシで触ってみたけど確かに怖いし難しい。

これを繋いでやるのは至難の業だ。諦めた。敗退。

 

リーチ b

フラストレーションが溜まったので、追っかけリーチ eの左にある、リーチ bをやった。

特に限定がなく左側を使ってもいい課題。

途中少し足が悪いけれど、爽快感があって良い。

完登。5級くらい?

 

文明開化 e

仲間が指皮がない、指先に穴が空いたと言いながらあまり触らずに終わった文明開化 eに取り組む。

意外と手が進む。向いているのかもしれない。

途中の左足上げ、それをしっかり踏んで立ち上がるのが難しい。

立ちさえすればリップ手前のガバフレークに手が届くのだけれど……うーん。

 

昼飯にはカレーメシ!そしてドリップコーヒーを飲んで惣菜パンを食べたり。

パスコの北海道クリームチーズ系パン美味いぞ。これで100円くらいなの最高。

 

それからピーターラビット eなる課題を打ちに行くという仲間と分かれて2時間ほど適宜休憩を入れながら触り続けた。

指皮は少しずつ削れていくけれど、指が嫌がるほどまでにはなっていない。それよりも大切なのは足先の感覚だった。長くシューズを履いていると寒さもあり、足先感覚が曖昧になっていく。

2トライしては休憩を挟むというのを繰り返した。

惜しい感じにつながるのだけれど最後がやはり難しい。14時半あたりで仲間が次、というか今日最後の岩に移動するよという話を伝えに来たこともあり、タイムアップ。

若干名残惜しく感じながら敗退。

 

今思えばもっと頻度高めに、執念深くトライを重ねたほうが良かったのかもしれない。

今の自分はeグレードは登れないだろと思い込んでいたところあった。

完登するという気持ちとイメージ大切。

 

エグワン e

宮川散策路の少し上にある岩にある課題。

高い。そして下地がちょっと悪い。その上上部のスローパー、リップがそれほど良くなさそう。

うーん、明らかに気合いのいる課題。

先に取り付いていた仲間は数回触って「これもう無理だわ、指皮ないわ」と終了宣言を出していた。

最後に自分が触ってみる。まあ3回くらい触ればいいかなと。

 

足が良いので上部のスローパーまでは届くのだけれど、そこからバランスを崩さないよう、手を滑らさないようにリップを掴んで、さらに上がるのはかなり緊張感がある。怖い。

今のこの状態だともうそれをこなす余裕がない。

というわけで早々に諦めた。敗退。終了。

 

帰る、振り返り

15時過ぎくらいに駐車場を出た。

ちょっと体力も残っている感じ。指皮も指が嫌がるほどじゃない。意外とタフだな自分もとか思ってたけど指先はしっかりと真っ赤になっていた。

そしてこの状態だと翌日満足に登るのは難しそうだった。そのうえ寒そうだし、岩の予定にはキャンセルの連絡を入れた。申し訳ない。

 

ボルダーを全然やっていないとはいえ、課題を選べば意外とボルダー仲間と同じグレード帯で楽しめることもわかった。

地元の岩場の課題もいくつか教わったので、また近いうちに登りに行ってみたい。

 

今年の課題はボルダーとリードのバランスだなあ。

 

おしまい