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もはやクライミング日記

2020/03/07 KO-WALLアウトドアベーシック講習(5回目)(最終回)@千石岩

週半ばまでは雨の予報だったのが徐々に改善し、最終的に最高のクライミング日和になった晴れの日。

千石岩で外岩ロープクライミングの講習に参加してきた。

https://ko-wall.jp/school/outdoor

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この講習も今回が最後。カリキュラムや内容が切り替わるらしく、同じような進捗の人が集まって不足部分の講習、復習がメインとなった。

いつもならまずは1本登って、そのあと講習をはさみつつ~といった進め方だったのだけれど、今回は朝からガッツリと講習が入った。

 

まずは結び替えの確認から。

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近くの木に作った模擬終了点(ラッペルリングを想定)で結び替えを実践し、そしてペアになって確認した。

さらには、ラッペルリングがなく、鎖のみがある(折ったロープが通らない)ケースでの結び替えも行った。

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そしてそれを登って実践。

マスタースタイルで登り、結び替えで降り、クイックドローを回収する。

自分はバフフェイス下部 5.9で実践した。

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日が当たると非常に温かい。

これで午前中はほぼ終わった。いつもなら「もっと登って実践をやらせてくれ~」と焦れるところだけれど、今日は講習メインという気持ちだったのでのんびりと。

岩場には何パーティーか来たものの、それぞれのルートがかち合うことなく楽しむことができた。

 

続いて、懸垂下降の確認。

空いているルートの1ピン目を使って簡易懸垂下降の方法、その止め方などを教わり、簡単に実践。

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その後はバックアップ付きの懸垂下降のやり方も教わり、軽く実践。

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お腹が空いていたので途中でラーメンを食べながら聞いたりした。

 

そして岩の西面で懸垂下降の実践を行った。

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試しに去年の末に購入したアクションカメラをヘルメットに取り付けて、撮影してみた。

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案外しっかりと、綺麗に撮れる。ブレで辛いということもなかった。

音声も入るので、講習の記録と見返しに良さそうだった。

ただ、頭の荷重が増えてヘルメットが揺れる。あまりヘルメットが頭にフィットしていないということもあるため、登るときは外した。

 

講習内容は一通り完了。今度は登りながら要所要所で実践タイム。

「どこか登りたいとこはありますか?」と講師の方から聞かれて、しばらく登っていなかったKeiちゃん頑張れ 5.10aを希望した。

今回のNEWアイテムの出番だぜ!

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50mロープ。MAMMUTのInfinity Protect 9.5mm。

今までは外、ジム兼用で50mのEDELRIDのHeron ProDry 9.8mmを使用していた。

週初めにリードジムで登っていたら「ロープ痛みすぎてますよ!」と言われ、両末端をカット。35m弱のジム専用ロープとなったので外で登るためのロープがなくなってしまった。

ジム終わりに目についたセール品、9.5mmというのは自分にとっては攻め過ぎな細さでは……と思いつつも、勢いで購入した。

これからしばらくよろしく頼むぜ、相棒!

 

古い相棒はいつ買ったんだっけ……とブログで振り返ってみると、2016年末に買っていた。

kuramiya2.hatenablog.com

この頃はロープの出番なんてあって年数回、たぶん使い込む前に経年劣化で捨てることになるだろうなあ……もったいない買い物したかも、なんて思っていた。

まさかこんなにロープクライミングをすることになろうとは。

 

ルートの話に戻って、Keiちゃん頑張れ 5.10a。マスタースタイルで登る。

登ったのは2年ほど前なので、概ね忘れていた。たぶんここが核心で、その後も気が抜けない感じ……みたいな曖昧な記憶のみ。

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これはヤバいかもしれん……と不安を抱えながら取り付いたけど、案外すんなりと登れた。

最後のクラックにつけたほうがいいよ、と持たされたカムもしっかり噛ませることができた。満足。クワッドシステムでトップロープ支点を作って降りた。

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次。クリンクリン 5.8。初めて触るルートだ。

スラブで一部びしょ濡れということもあり、トップロープで挑んだ。

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後半のガバアンダーを左に抜けるところで一苦労。下からのアドバイスがなかったらキツかった……完登。

 

他のパーティーがみんな帰っても、まだ日は沈んでいない。

まだ登れる時間がある、ということで最後にバフフェイス 5.10bをマスタースタイルで登った。

ヨレ落ちるかも……というのは杞憂。最近登ったということもあるけど、足先意識や重心移動を見直す、呼吸をしっかりしてレストする、突っ込むときはためらわない、もっと体を伸ばす、など最近室内リードで登っているときに心がけていることを実践したらより楽に登れた。完登。

 

トップロープ支点を作って降りるぞーと思ったら、ギアが足りない!というか、良い感じのギアが少ない。

講師の方の指示を受けつつ、180cmスリング+120cmスリング+安全環付きカラビナ4枚で支点の作り方を教わりつつ構築、降りた。

基本を抑えつつ臨機応変に対応、というのは難しいなあ。

 

最後は案の定暗くなった登山道をヘッデンを点けて降りた。

 

これでショート(スポート)ルートの外講習は終了となった。

新年度からは講習内容が講習とスクールに分かれて、前者では室内メインで基礎知識と技術の習得、後者はいろんな岩場に行って応用と登攀技術を高める、という内容になるらしい。

 

とりあえず、スクールが始まったら一度受けてみようと思う。